2023年8月21日月曜日

マルチエアコンの室内機1台が故障のためそれのみ切り離して新規取付工事

初めてのお客様のご依頼で、2台のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

今回、2台ありますが、お客様支給品へ取替えです。
既存機は三菱霧ヶ峰。
マルチエアコンなので元々は室内機側に専用コンセントがなく、他の電気工事屋さんに増設してもらったそうです。

製造年を見ると2000年製です。23年ですか。

室外機1台、室内機3台のマルチエアコンで、ダイニングの室内機のみ故障で動かなくなったそうです。

こんな感じで、各部屋からの配管が室外機に接続されています。
この中から故障している系統を切り離す作業から始めます。

まずはポンプダウン運転を行って、配管内のフロンガスを室外機側へ回収します。

故障している回路のみ取外して、、

接続口にはキャップをしておきます。

真空引きを行い、他の2台が使える様に元通りにしておきます。

既存の室内機を撤去。

断熱材をはいで見ると、配管がねじれていました...
無理に曲げたんでしょうね。
元々、効きが悪かったとのことでしたから、これが原因かも知れません。
残念ですね。

今回取替えるに当たって、既存の隠蔽配管は流用しません。
新たに配管を露出で施工するため、屋外へ向けて配管穴を開けます。

配管穴には貫通スリーブを挿入しておきます。

大きく開いていた開口部は、アルミテープでしっかりと気密を保ちます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、外壁に近いグレー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
プロパンガスがあるので、離隔距離を取って設置しました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

はぃ、これで終わりではありません。
もう1台あります。

これも23年目。室内機が動作しません。

室外機はベランダ置きで、これは1対1に見えますが、これもマルチエアコンです。

こちらは室外機1台、室内機2台の2系統です。
同じくポンプダウンを行い、フロンガスを室外機側へ回収します。
詳しい方は「故障してる方のポンプダウンはどうやったの?」って思われるかも知れませんが、裏技を使いましたので教えません。

こちらは一旦室外機を外してしまいます。

室内機も撤去しました。

こちらも隠蔽配管は流用しないので、配管穴を開けます。

一旦外した室外機は、二段置台を使って再度取付けます。
ここからもの凄い雷の音と共に、どしゃ降りの雨になりました...
先に1階の方を済ませておいて正解でしたね。
ベランダは屋根が張り出してるので、まったく濡れません。

真空引きをしている間に、新しい室内機を取付けていきます。

新しい室外機は、二段置台の上部へ設置。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
既存の室外機に手こずったのと、二段置台を現地組立にしたため、かなり時間が掛かって日が暮れてしまいました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
いやぁ一人でやる作業じゃありませんね。
実は夜中にもの凄い下痢で、朝から脱水気味で昼食以外休みなしのぶっ通しでやってまして、午後からは頭痛はするわ足はつるわ、夕方には手足が痺れて大変でした。
なんとか気力で完工できて良かったです。

「暑い中遅くまでありがとうございました。またお願いしますね。」と、たくさん飲み物をいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2023年8月19日土曜日

賃貸マンションの一室でエアコン取付工事とテレビドアホンへ取替工事

県外にお住まいの賃貸マンションオーナー様のご依頼で、マンションの空き部屋にエアコンとドアホンの取付けにお伺いしてきました。

機器類は既に配達されています。
梱包されているので新品かと思ったら、中古品の様です。
嫌な予感しかしません...

取付ける場所はこちら。
一般的なマンションの構造です。

では作業に掛ります。
専用コンセントはありますが...

アース端子が無いので外してみると、裏側で遊んでいました。

アース端子付きコンセントへ取替えておきます。

さて、中古のエアコンですが...

ナットがきちんと締められていなかったため、配管周りはオイルが漏れ出してベトベトです。
まずはこのベトベトの拭き取りからスタートです。
かなりの時間がここで費やされてしまいます。
なので阿部は、他社が取外したエアコンを触るのが一番キライです。

気を取り直して取付けスタート。
位置決めをして、背面板を設置。

なんかおかしいなぁと思って、廻り縁に水平器を当てると傾いていました...

廻り縁に合わせると、逆勾配になって水漏れの原因になりますから、背面板は水平に取付けておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管はテープ巻き仕上げ。

室外機側のバルブのところも、オイルが付いてテカっています。
ガスが残っているのか、不安になりますね。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると、試運転を行います。

ガスは大丈夫な様です。良かったですね。

ベランダ周りはこんな感じで完成。

さて、エアコンだけじゃありません。
既存の100Vチャイムを、テレビドアホンに取替えて欲しいとのご希望です。

最近物騒ですから、テレビドアホンじゃないと心配ですよね。

取付けるドアホンは新品の様で安心しました。

既存のチャイムがこの位置なので、下に下げないといけませんね。

チャイムを外してみたところ、あれ?
2芯線しかありません...
電源回路と押し釦回路で、2芯線が2系統なければいけないのに。
どうも、天井裏で結線されている様です。

幸い、チャイムの裏側がユニットバスの点検口なので、覗いてみました。

天井裏は換気扇のダクトと水道管が入り混じっていて、頭を入れるのがやっとです。
ダクトの向こう側に、たくさんのケーブルが集中して結線されています...

ダクトの隙間に腕を入れ込んで、スマホでなんとか撮影。
見つけました!ありがたい!行き先を記入してくれています。
ここからが大変でした。
狭いスペースで電源側と押し釦側の回路分けを行って、ケーブルを延長しました。

既存のチャイムの位置から立ち下げて、モニターを取付けるところを開口。

カメラ付きドアホンに取替えて。

モニター本体を設置。

あとは初期設定を行って、通話ができる事を確認して作業完了です。

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