昨年末リフォームの電気工事を行ったお客様のご依頼で、リビングへエアコン新設工事にお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-GV3623-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。
ご相談いただいたのは先週。
「阿部さん、この前はお世話になりました。お忙しいんでしょう?忙しいとこ申し訳ないんですけど、私熱中症で倒れそうになってねぇ、今日も病院で点滴受けてきたんよ。申し訳ないんやけど、エアコンを付けてもらえんやろうか。」と。
いや、それイカンやないですか!という事で、下見も兼ねてお伺いしていました。
エアコンは2台あるんです。
でも古いんです。比較的新しい方で17年目。
こちらは10畳用。
こちらは20年以上で、6畳用。
この2台はリビングに隣接した2部屋に設置されていて、リビングとキッチンにはエアコンがありません。
昨年のリフォームの際に、エアコンも古いから今のうちに取替えておいた方がいいですよとお伝えしていたんですけど、「2台あるから大丈夫じゃないかな」と言われていました。
エアコンが古いので、1部屋冷やすにも能力不足と外気温が高すぎてまったく効いてない状態で、リビングやキッチンはムワッとした状態。ずっと居ると熱中症になりそうな雰囲気でした。
今回リビングへ新設なんですが、リフォームの際に赤枠のところに取付けるつもりで専用コンセントを引いていたんですが、今回キッチンの方も暑いのでなんとかならないかという話になりまして、青丸の方をご提案させていただきました。
実はこの建物、どこにエアコンを付けようとしても、大変な作業になります。
作業は昨日から掛かっていました。
ホントは昨日一日で終わらせたかったんですけど...
朝4時半に起きて、お伺いしたのは朝6時。
実はここは2階で、1階はテナント店舗なんです。
年中無休でOPENは朝10時。
OPENまでに音が出る作業やハシゴ作業を済ませておかないといけないのです。
4時間もあればできるだろうと思っていたのは甘過ぎました...
カーテンを外して、作業に掛ります。
位置決めをして、配管穴を開けていきます。
いつもと雰囲気が違うでしょ。
この壁、ブロック造なんです。
鉄筋も入ってるんで、貫通するまでに1時間ほど掛りました...
お店の目の前にハシゴを建てての作業なので、急がないとOPEN時間が迫ってきます。
東側なので、朝日が登ると灼熱地獄です...
水分は大量に取っていますが、シャワーを浴びた様に汗が噴き出してきて、手足が痺れ始めます。
ハシゴを移動しながら上がったり降りたり、配管化粧カバーを外壁に留めていきます。
室外機のところまでダクトを這わせたところで、時間切れ...
10時でOPENです。
これ以上作業ができなくなったため、この日は撤退です。
いや、このまま続けていたら確実に熱中症で倒れていたと思うので、これで良かったのかも知れません。
そして本日。もちろん朝4時半に起きて6時には現場へ。
早朝に近隣の音は大丈夫なの?って思うかも知れませんが、早朝から車の行き交う国道沿いですので。
室内側もブロック壁なので、下穴を開けてからプラグを刺してビス止めと、かなり手間が掛ります。
こんな感じで。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
昨日取付けたダクトへ、配管類を収めていきます。
またハシゴ作業で上がったり降りたり移動したり...
また朝日が登って地獄の様相です...
店舗正面なので、できるだけダクトが目立たない様にして欲しいとのご希望で、ドレン勾配ギリギリのラインで取付けています。
またお店がOPENするまでにアンカー打ちを済ませて、室外機を乗せる壁面置台を設置して、ドレンも塩ビ管を使って地上まで立ち下げておきます。
とりあえず音が出る作業はこれで終わりなので、お店に迷惑を掛けることはありません。
もうここまでで、既に体力的に厳しくなってきました。
力を振り絞って室外機を持ち上げてみましたが、架台に乗せる段階になって重い方が向こう側という状態で、ハシゴの上でかなり悪戦苦闘...
一度あきらめて降ろしまして、水筒が空っぽになるほどガブ飲みして水分補給後にリトライ。
なんとか乗せることができました。
一人ぼっちでやる仕事じゃありませんね。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
真空引きを開始して気持ちが緩んだか、一気に手足の痺れとめまいが襲ってきて、しばらく休憩。
お客様が心配してスポーツドリンクとアイスノンをいただいて、なんとか復活。
まだ作業が残っています。
専用コンセントの位置を変えます。
点検口があって良かったですね。
コンセントは、カーテンボックス内へ収めました。
作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
あ、カーテンレールも取付けて、カーテンの位置も下げさせていただきました。
「新しいのは気持ちがいいね。忙しい時期にお願いしてごめんよ。これに懲りずにまた相談に乗ってね。」と、かなりお気遣いをいただいてしまいました。
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