2024年4月10日水曜日

エアコン分解洗浄と隠蔽配管のエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン洗浄と取替工事にお伺いしてきました。

先月、他のお部屋のエアコン取替工事にお伺いした際に、5年前にお買い上げいただいたエアコンの室内機を取外して、お預かりしていました。

三菱電機 MSZ-GV2518-W(2019年製) 霧ヶ峰スタンダードタイプです。

5年ご使用ですが、思ったほどは汚れていませんね。

室内機を取外して、お預かりします。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

さて、こちらのリビングのエアコンも、先月お伺いした際にご相談いただいていました。
ダイキン製。2007年製造ですから、17年目です。

中の汚れが酷いのと、吹出フラップのモーター不良で羽根が開きっぱなしという状況から、取替えの方向でのご相談です。

配管は隠蔽配管で、室外機は建物の裏の方にあります。

とりあえずお見積りさせていただき、今回ご依頼いただきました。

では作業に掛かります。
まだ正常に動くので、ポンプダウン運転を行って室外機を撤去。

窒素ガスを配管内へ流して残留オイルを押し出した後、配管が短いので溶接して延長します。

とりあえず先に、室外機を据え付けて配管を繋いでおきます。

室内機側へ移動して、既存機を取外していきます。

配管を補助断熱していなかったので、室内機裏も結露してカビだらけになっていました。

既存機撤去完了。

位置決めをして、新しい室内機の背面板を取付けます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管穴には気密性を確保するため、パテで穴を塞いでおきました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
奥の室外機は、床暖房の機器です。
既存機はピッタリひっつけて設置されていましたが、今回サービススペースを確保しておきました。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
三菱電機 MSZ-AXV4024S-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

フィルター自動掃除機能のないシンプルなものでいいというお話でしたが、広いリビングである事と、他の部屋に比べて運転時間が長くなる事を考慮して、ムーブアイ搭載で自動掃除機能がないAXVシリーズでご提案させていただきました。

これでこの夏は、快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士(ものづくりマイスター)」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2024年4月6日土曜日

凍結洗浄ってナニ?ステンレス・クリーンってナニ?自動掃除機能付きエアコン分解洗浄

いつもお世話になっているお客様から、エアコン分解洗浄のご依頼をいただきました。

日立JC空調 RAS-YX28H(W)(2018年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。
現在、エアコン分解洗浄は、当社販売品、もしくは当社施工品のみの受付とさせていただいています。

が...今回は、「阿部さんがもの凄い忙しかった時期に、泣く泣く量販店の業者に付けてもらったやつなんやけど、かなり汚れてるんでお願いできんやろうか... 他の業者に頼みたくないんで。」とお客様。
基本お断りさせていただくんですけど、今回のお客様はご自身の会社からご実家、ご自宅のエアコンまで、たくさんの三菱霧ヶ峰をお買い上げいただいている方ですので、これ1台だけお断りすると言うのも...
という訳で、比較的時間が取れる日程でお預かりして洗浄させていただきました。

今回の機種は、フィルター自動掃除機能付きです。
「各部に清潔性の高いステンレスを採用し、エアコンの中の菌や汚れを抑制。イヤなニオイの一因となるカビの発生も防ぎます。」と大きく謳っている【ステンレス・クリーンシステム】搭載。
しかも、CMで頻繁に「熱交換器を凍らせて霜を付け、たくわえた霜を一気に溶かして汚れを洗い流す。清潔な状態にし、ホコリの目詰まりによる性能の低下も抑えます。」と宣伝している【凍結洗浄】も搭載。

...その成れの果てがこれです。

まぁ、お部屋の環境によって違いはありますが、別にそんな特殊な機能が付いていても付いてなくても、ホコリとカビが空気中にある限りエアコンは汚れるといういい事例ですね。

阿部的には、高機能な高いエアコン買うより、シンプルで故障しにくいエアコンの方が、後のメンテナンスも考えるとお得だと思います。

では室内機を取外して、お預かりします。

この室内機の後ろの部分は、取外さないと見えないし洗えないところです。
冷房運転中はボディが冷えているので、壁との温度差で結露しやすくカビが生えやすい場所でもあります。
一般的なお掃除屋さんは、ここは洗ってくれません。

分解してみると、内部の酷さが一層...
菌が繁殖しにくいと言われるステンレスの部分にもカビがビッシリと。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
これで今年の夏は、快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2024年4月5日金曜日

3階小屋裏部屋へエアコン新設と専用コンセント増設工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

2月にメールで、「部屋がいわゆる3階小屋裏スペースで天井が低く、ベランダもなく、またエアコン専用のコンセントもない場所なので、コンセントの増設が必要なようです。果たしてそういった場所にエアコンは設置できるのでしょうか?」とご相談いただき、現地踏査にお伺いしていました。

お部屋は3階小屋裏部屋。
屈まないと歩けない、天井の低いスペースです。

外壁に面している壁はここしかありません。
エアコン設置を想定していないため、専用コンセントもありません。

外側から見ると、先ほどの窓はこの位置です。
ハシゴが届かなければお断りさせていただく事になりますが、いつもは使っていない長い方のハシゴならなんとか届きそうです。
(今回、3階の天井が低いので届きました。通常の3階建ての場合はハシゴ作業できません。)

専用コンセントも、近くの洗面所にある分電盤から取れるのでお見積りさせていただき、ご依頼いただきました。

実は3月に工事の予定だったんですが、雨が酷くて延期させていただいてからの本日です。
では作業に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

柱の無いところを狙って、穴開けを行います。

コンセント用の開口もしておきます。

コンセントを取付けて、配管穴に貫通スリーブを挿入。

ハシゴ作業に掛かりますが、なんと朝から右から左からの強風で、ハシゴが吹き飛ばされそうです...
3階で目一杯伸ばしているので余計に風に煽られるため、2方向からロープで引っ張りを取っての作業開始です。

2階の高さは慣れてるので少しくらいの風でも平気なんですけど、2.5mほど高くなるだけで風の当たる勢いがまったく違うので、久々に「いや、これ怖い...」と思いました。
ダクトを取付けていると、右へ左へと強風が目まぐるしく変わって、その度にサッシの枠や既存のダクトを握りしめてハシゴが倒れない様に必死です...
ほんと、脂汗が出てきて生きた心地がしません。

なんとかダクトを付けて、配管作業へ。
室内機を掛けて、配管類を接続します。

電源は、洗面所にある分電盤へ分岐ブレーカーを増設して、浴室点検口を経由してケーブルを屋外へ。

屋外に出たケーブルは、塩ビ管を使って保護。
エアコンのダクト内へ収めて、配管と一緒に部屋まで立ち上げました。

室外機へ配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
この頃には何事もなかったかの様に、風は止んでいました...

外周りはこんな感じで完成。
他の既存ダクトに合わせて、ホワイト色のスリムダクトにしました。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
今回のエアコンは、お客様支給品です。
「この部屋にはエアコンが付かないと思ってたんで感激です。これでこの部屋に入り浸りできます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士(ものづくりマイスター)」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2024年4月2日火曜日

学生時代に通った食堂の厨房用有圧換気扇の取替工事

まず最初に書いておきますが、阿部は油汚れがどうにも苦手ですので、今回の様な工事は基本的にお受けしていませんので、ご了承ください<(_ _)>

知り合いの大工さん経由で何度か工事や修理にお伺いしている、松山で知らない人はいない老舗食堂様のご依頼で、厨房に設置されている厨房用有圧換気扇の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 EF-30BSXC2-HC ステンレス製有圧換気扇(排気温度80°耐熱形)をお買い上げいただきました。

先々週大工さんから、「阿部さんが忙しいのは重々承知しとんですけど、○○さんとこの厨房に付いとる換気扇の調子が悪いんで、見てあげてもらえんやろか?」と、いつもの調子で電話いただいたんですけど、えぇ~厨房ですかぁ~あんまりやりたくないなぁ...って言いながら(^_^;)点検にお伺いしていました。

老舗食堂ですから、厨房の換気フードの中はまぁ凄いです。
阿部が学生時代に通ってた頃には、既に数十年営業されていた訳ですから。

症状としては、使っていたら突然止まっていたという事ですが、点検にお伺いした際には正常に動いていました。
とりあえず銘板を見たいのに、油こってりでまったく分かりません...
お聞きすると20年以上は使われている様なので、取替えをお奨めさせていただき、ご依頼いただきました。

品番が分からないので、外形寸法から新しく取替える換気扇の機種選定させていただきました。

では作業に掛かります。
食品を扱う厨房ですから、しっかりと養生して、足元のコンロ台には養生シートとコンパネを敷いての作業となります。

最初に書きましたが、阿部は油汚れが苦手です...
全身を包む使い捨ての保護衣をまとって作業を行います。
...凄い嫌そうな顔してますね...

換気扇を留めているビスも、油に埋もれてしまっています。
下手に緩めようとして、ビス頭をなめてしまうと厄介です。

ここで活躍するのが、このWD-40のディグリーザー。

ビスに泡を吹きかけると、トロトロと油が溶け落ちていきます。
う~ん...気持ち悪い...

なんとか外すことができました。

新旧交代です。


悪戦苦闘して、なんとか新しい換気扇を取付けました。

全部上向きで中腰作業なのと、事あるごとに硬化した油の塊が降ってくるので、精神的にもボロボロになります。

既存のケーブルと接続して、しっかりと自己融着テープで絶縁して完成。
あとは電源を入れて、異常がない事を確認してお引渡しです。

「痛い出費やけど、この換気扇が止まったら仕事にならんなるけんな。早めに取替えてもろて良かった。またエアコンとかもあるけん、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

最初に書きましたけど、もう一度。阿部は油汚れがどうにも苦手ですので、今回の様な工事は基本的にお受けしていませんので、ご了承ください<(_ _)>