2023年7月22日土曜日

朝6時スタートで熱中症寸前になりながら二日掛けてエアコン新設

昨年末リフォームの電気工事を行ったお客様のご依頼で、リビングへエアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV3623-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

ご相談いただいたのは先週。
「阿部さん、この前はお世話になりました。お忙しいんでしょう?忙しいとこ申し訳ないんですけど、私熱中症で倒れそうになってねぇ、今日も病院で点滴受けてきたんよ。申し訳ないんやけど、エアコンを付けてもらえんやろうか。」と。
いや、それイカンやないですか!という事で、下見も兼ねてお伺いしていました。

エアコンは2台あるんです。
でも古いんです。比較的新しい方で17年目。
こちらは10畳用。

こちらは20年以上で、6畳用。
この2台はリビングに隣接した2部屋に設置されていて、リビングとキッチンにはエアコンがありません。
昨年のリフォームの際に、エアコンも古いから今のうちに取替えておいた方がいいですよとお伝えしていたんですけど、「2台あるから大丈夫じゃないかな」と言われていました。

エアコンが古いので、1部屋冷やすにも能力不足と外気温が高すぎてまったく効いてない状態で、リビングやキッチンはムワッとした状態。ずっと居ると熱中症になりそうな雰囲気でした。

今回リビングへ新設なんですが、リフォームの際に赤枠のところに取付けるつもりで専用コンセントを引いていたんですが、今回キッチンの方も暑いのでなんとかならないかという話になりまして、青丸の方をご提案させていただきました。
実はこの建物、どこにエアコンを付けようとしても、大変な作業になります。

作業は昨日から掛かっていました。
ホントは昨日一日で終わらせたかったんですけど...
朝4時半に起きて、お伺いしたのは朝6時。
実はここは2階で、1階はテナント店舗なんです。
年中無休でOPENは朝10時。
OPENまでに音が出る作業やハシゴ作業を済ませておかないといけないのです。
4時間もあればできるだろうと思っていたのは甘過ぎました...

カーテンを外して、作業に掛ります。

位置決めをして、配管穴を開けていきます。

いつもと雰囲気が違うでしょ。
この壁、ブロック造なんです。
鉄筋も入ってるんで、貫通するまでに1時間ほど掛りました...

お店の目の前にハシゴを建てての作業なので、急がないとOPEN時間が迫ってきます。

東側なので、朝日が登ると灼熱地獄です...
水分は大量に取っていますが、シャワーを浴びた様に汗が噴き出してきて、手足が痺れ始めます。
ハシゴを移動しながら上がったり降りたり、配管化粧カバーを外壁に留めていきます。
室外機のところまでダクトを這わせたところで、時間切れ...
10時でOPENです。
これ以上作業ができなくなったため、この日は撤退です。
いや、このまま続けていたら確実に熱中症で倒れていたと思うので、これで良かったのかも知れません。

そして本日。もちろん朝4時半に起きて6時には現場へ。
早朝に近隣の音は大丈夫なの?って思うかも知れませんが、早朝から車の行き交う国道沿いですので。

室内側もブロック壁なので、下穴を開けてからプラグを刺してビス止めと、かなり手間が掛ります。

こんな感じで。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

昨日取付けたダクトへ、配管類を収めていきます。
またハシゴ作業で上がったり降りたり移動したり...

また朝日が登って地獄の様相です...
店舗正面なので、できるだけダクトが目立たない様にして欲しいとのご希望で、ドレン勾配ギリギリのラインで取付けています。

またお店がOPENするまでにアンカー打ちを済ませて、室外機を乗せる壁面置台を設置して、ドレンも塩ビ管を使って地上まで立ち下げておきます。
とりあえず音が出る作業はこれで終わりなので、お店に迷惑を掛けることはありません。
もうここまでで、既に体力的に厳しくなってきました。

力を振り絞って室外機を持ち上げてみましたが、架台に乗せる段階になって重い方が向こう側という状態で、ハシゴの上でかなり悪戦苦闘...
一度あきらめて降ろしまして、水筒が空っぽになるほどガブ飲みして水分補給後にリトライ。
なんとか乗せることができました。
一人ぼっちでやる仕事じゃありませんね。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
真空引きを開始して気持ちが緩んだか、一気に手足の痺れとめまいが襲ってきて、しばらく休憩。
お客様が心配してスポーツドリンクとアイスノンをいただいて、なんとか復活。

まだ作業が残っています。
専用コンセントの位置を変えます。
点検口があって良かったですね。

コンセントは、カーテンボックス内へ収めました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
あ、カーテンレールも取付けて、カーテンの位置も下げさせていただきました。

「新しいのは気持ちがいいね。忙しい時期にお願いしてごめんよ。これに懲りずにまた相談に乗ってね。」と、かなりお気遣いをいただいてしまいました。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2023年7月21日金曜日

賃貸マンションの一室でリフォームに伴う電気設備改修工事

4月から取り掛かっていた、賃貸マンションの一室をリフォームするための電気工事が完了しました。
いつものマンションです。
今回、リフォーム完了までにかなりの時間が掛かっているのは、ほぼ阿部のせいです。
今年はずっとバタバタしていて、「阿部さんに合わせるけん、阿部さんの時間のある時に現場へ入ってもらったら」と言われていたので、かなり甘えた状態でずるずると本日まで延びてしまったという次第です。

今回のリフォームは今までとは違い、「あまり触らない」ということです。
あまりにも古い換気扇や分電盤などの、暮らす上で支障が出そうなところのみ改修します。

建築屋さんからのメッセージは、各所に養生テープで貼られていました。

毎回大変なのは、トイレのスイッチ。

スイッチを入れると照明と換気扇が同時に点くため、これを回路分けして、換気扇については消し送れスイッチにするというものです。
壁の中にケーブルを通すためには、壁を開口しなければなりません。
クロスは貼り替えるため、阿部のやりやすい様に開口してOKなので、心置きなく。

洗面台もコンセントの位置が変わるので、こんな感じに。

エアコンはコロナ製が付いていました。
これは撤去して三菱霧ヶ峰へ取替えます。

室外機の向きが悪いので、片方の窓からしか出入りができない状態でした。

既存機は取外して、処分せずに分解洗浄して保管しておく事になりました。

ここまでが4月の作業でした。
この後、大工さんやクロス屋さん、水道屋さんが作業されて、阿部が入れそうな時期になったら建築屋さんから連絡をいただく段取りです。
建築屋さんも忙しかった様子で、連絡いただいたのは先月。
阿部は繁忙期に入っていて、「一ヶ月以上先になりますけど、大丈夫ですかね」という状況でしたが、「阿部さんに合わせますけど、できたら早い方がいいかなぁ」というお答えで、、、7月になってしまいました。

まずはエアコンから。
既存機は右側の壁に付いていましたが、どう考えても効率が悪いので、この向きで取付けます。

スリムダクトも新しいものに取替えました。

室外機の向きは、他の部屋もすべてこれで統一しています。

作業が完了すると試運転を行って、エアコン完了です。

トイレの壁もキレイに補修されていました。
換気扇とスイッチを取付けます。

浴室換気扇もカビだらけでしたので、新しいものに。

分電盤も取替えます。

リフォームのたびに、パナソニック製の扉付き分電盤へ取替えています。
合間合間でやってきたこの現場ですが、なんとか完工できました。
大変お待たせいたしました<(_ _)>

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2023年7月19日水曜日

配管距離が長すぎて通らないかと思ったCATV光ケーブル化工事

13年前の新築時に、CATVの新設工事をご依頼いただいたお客様のご指名で、光ケーブル化工事にお伺いしてきました。
ちょくちょくこのBlogでも書いていますが、現在、愛媛CATVはすべての契約世帯の光ケーブル化を行っています。

アベ冷熱技研では、当社で新規にご契約いただいたお客様、もしくは過去に工事をさせていただいたお客様からご指名があった場合のみ、光ケーブル化工事を請けています。(一人で忙しいため)

今回の工事は、CATVのテレビとネットのご契約を光に切り替えます。
機器類は納戸に集約されています。

ネット関係は、パナソニック製の「まとめてネット」を使って各部屋へ有線LAN配線されています。

この後ろに各配管があって、CATVのネット専用配管もここにあります。

先程の納戸があるところから、まったくの反対側にスッキリポール(引込柱)が建っていて、そのBOX内にV-ONUが新たに設置されていました。

そうです、まったく反対側なので、嫌な予感はしていました...
ネット用の青い既存同軸ケーブルが、体重掛けて引っ張っても1mmも動きません...
入腺液を大量に吹いても、びくともしないんです...
おかしいなぁ...13年前に当社が通したハズなんですけど...

お客様が「予備の空配管がある」と言われるので、呼び線を入れていくとスルスル入っていきます。
でも、どんどん入っていくだけで、納戸のところには到達しません...
音をたどって行くと、床下でとぐろを巻いているみたいでした。
空配管は役に立ちません。

もう無理なのかと思いながらも、電話線が入っている配管に呼び線を入れてみました。

抵抗があってキツイながらも、30mの呼び線がほとんど入ったところで、スッキリポールのところまで通りました!
お客様と一緒にバンザイです!(^_^;)

安心はできません。呼び線は通っても、光ケーブルが通るかどうか。
お客様は若い頃、電気工事士でしたので「手伝うよ」と言って、ケーブルが引っ掛からないように片方で送っていただいて、なんとか35mほどのケーブルを配管内に通すことができました。
ありがたいです。こういう時は頼れるバディがいたらないぁと思うわけです。

ケーブルが通れば、いつも通りです。
引込側と宅内側の光ケーブルを、メカニカルスプライスで接続。

V-ONU内へ収めて蓋を閉じます。
テレビのケーブルは既存保安器から外して、V-ONUへ接続しておきます。
既存の保安器は、後日引込班が撤去にお伺いします。

宅内へ戻り、光ケーブル末端に光コネクタを取付けて受光レベルを測定し、異常がないことを確認。

S-ONUに接続して電源を投入。
測定用のパソコンを接続し、速度測定を行います。

100Mbpsのサービスで上下90%以上の速度が出て、異常がない事を確認。
既存のルーターとまとめてネットへ接続して、ネット系の工事は完了。

テレビの方は、保安器脇にあったブースター本体を撤去して、分配器脇にある電源部を取替えます。

ONU用電源部に取替えました。

あとは各部屋で受信レベルを測定し、映り具合をご確認いただいてお引渡しです。

「一時は線が通らんでどうなることやらと思ったけど、なんとか通って安心しました。めんどい工事ですみませんでしたな。またお願いしますよ。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、「愛媛CATV契約代行・映像通信工事認定店」です。
お客様の生活環境に合ったコースをご提案・設計させていただきますので、お気軽にご相談ください。