2023年7月11日火曜日

建物の中心の二部屋へ配管経路を駆使して壁掛形ルームエアコン取付工事

FB友さんのご紹介で、動物病院の診察室×2部屋と、待合室のエアコン取付工事をご依頼いただきました。

三菱電機 MSZ-ZXV5623S-W・MSZ-BXV2822-W・MSZ-BXV2522-Wをお買い上げいただきました。

最初にご相談いただいて現地調査にお伺いしたのは、今年の2月でした。
診察室に設置されているエアコンの効きが悪いので、取替えたいというお話でした。

診察室は1と2の二部屋ありまして、1の部屋に2方向吹出しの天カセエアコンが設置されていて、、、

隣の2の部屋へ風を送っている状態でした。
機器の年式も古いので取替えをご希望ですが、この天カセを取替えるのではなく、各部屋に通常のルームエアコンを取付けて欲しいというご要望です。

この部屋は、建物の中心部分にあって、周りを他の部屋に囲まれています。
室外機が置ける外壁に一番近いルートは、診察室の隣にある検査室だけです。
この検査室もいろんな物があるので、簡単にいきそうにありません...
いろいろ考えて、一度はお断りさせていただいたんですけど、大切なお客様であるFB友さんのご紹介という事と、先生の「他に頼めるところがないので、なんとかできませんか。」とのお話で、かなり悩んだあげくお引き受けさせていただきました。

配管ルートがかなりシビアで、工事にお伺いするまでに考え抜いたルートがあったんですけど、当日作業に掛かる前にもう一度現地で採寸して、新たなルートで行くことにしました。

では作業に掛ります。
作業は昨日から三日間の予定で開始です。
ちなみに、今週は先生が出張されるということで、病院が休診の間にエアコン工事を行います。
まずは穴あけから。

ドレンの勾配を取るため、穴あけもミリ単位で開ける高さを決めています。
1の部屋。

2の部屋は、1の部屋からの配管が横切ります。
ちなみに向こうの廊下側は配管の勾配が取れないため、どうしても部屋内を横引きするしかありません。

隣の検査室経由で、外壁までダクトを取付けます。

電源は天井裏を通して、各部屋のエアコン脇に取付けたかったんですが、建物の構造上、室内機の方へどうにもケーブルが通らないため、ダクト内に電源ケーブルも通して各部屋へ。
ここまでが昨日の作業です。
ひとり作業で足元が狭い状態で、なかなか作業が進みませんでした...

そして本日。
今日はいつもお願いしているSくんに応援にきてもらいました。
Sくんに電源工事をやってもらっている間に、エアコンを取付けていきます。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管を通すのも、距離が長いので一人ではできません。

配管は無理矢理引っ張ると、断熱材がやぶれてしまいますから。

部屋内の配管は、ホワイト色のスリムダクトで。
通常、屋内はMDダクトを使いますが、今回2系統の配管をまとめて入れるので、LDダクトを採用しました。

外部配管もスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

さて、電源工事はSくんに任せっきりでしたが、ホントこの人は淡々と確実な施工をしてくれるので、安心して任せれます。

この分電盤のところまでケーブルを通すのに、かなり手こずった様ですが、なんとかやり遂げてくれました。

無事、専用ブレーカー×2つ増設完了です。

エアコンのコンセントは壁に取付けたかったんですけど、壁内の構造上叶いませんでした。
なので、仕方なく室内機の裏側でこんな感じに仕上げました。

あとは試運転を行い、

異常がないことを確認して、2台が完了。

もう1台は待合室のエアコン取替え。
これも動いていますが、古いので取替えをご希望です。

こちらのエアコンは、電気工事を終えたSくんに取替えてもらいました。
Sくんとは、10年以上前に新築マンション数棟のエアコン新設工事を、夜中まで掛かって一緒にやった間柄ですので、電気工事だけでなくエアコン工事もバッチリです。
作業完了後試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
三日間予定していましたが、Sくんのおかげで一日短縮できました。

先生は出張されていてお会いできませんでしたが、来週からは快適に診療ができる様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2023年7月7日金曜日

隠蔽配管のダイキンルームエアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

昨日の続きです。
昨日は天カセハウジングエアコンの取替えでしたが、本日はルームエアコンの取替工事です。

三菱電機 MSZ-GV2522-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機はダイキン製。
これも26年目です。まだ動いているんですけど、隠蔽配管ですから故障する前に取替えておく方が得策ですね。

室外機は、昨日取替えたところの脇に設置されています。

では作業に掛ります。
ポンプダウンして、既存室外機を撤去。

配管が短いので、延長しておきます。
こういう狭いところに設置する場合は、後々メンテナンスすることを考慮して、少し長めにループさせておくのが基本です。

壁面置台は流用。
室外機を乗せて、配管類を接続しておきます。

室内機側に掛ります。
既存機を撤去していきますが...

よく見ると水漏れした形跡がありますね...

あら?ドレンホースが断熱されていませんね...
ドレンホースは、熱交換器で結露した冷たい水が流れていくホースなので、断熱していないと壁の中で結露してしまいます。
カビが生えるだけでなく、露たれして建物の構造物を痛めてしまう事もあります。

室内機を撤去しました。

ドレンホースは、壁内でVP20の塩ビ管に差し込まれていました。
この塩ビ管も断熱されていない様です... お気の毒な...

既存のドレンホースは引き抜いて、エアコンに付属の断熱ドレンホースへ取替えておきます。

新しい室内機を掛けて、配管類を接続します。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
いやぁ、嬉しいです。ここにあったダイキンが全部、三菱霧ヶ峰で揃いました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「阿部くんはホント丁寧に仕事なさるねぇ。きれいにしてもろて、ありがとう。またお願いしますね。」と、同級生のお父様お母様に大変お喜びいただきました(^^)

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2023年7月6日木曜日

26年お使いの天カセ2方向ダイキンエアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

小さい頃からの同級生の実家で、天カセ2方向ハウジングエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-W5022AS 2方向天井カセット形Wシリーズ霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

既存機はダイキン製です。
このお宅すべてダイキンなので、すべて三菱電機へ取替えていっています。え?
まだ動いていますが、吹出口のフラップが開きっぱなしの状態で、風向きが変えれないそうで、取替えを決断されました。

年式を見ると、1997年... 26年目ですか... この頃のダイキンは優秀だったんですけどねぇ。え?

室外機は駐車場の一角にまとめられています。
今回取替えるのは、二段置台の上段の方です。
下段の三菱は、4年前に取替えさせていただきました。

では作業に掛かります。
ボッチ作業の強い味方、Asadaのアッパーくんに活躍してもらいます。
脚立の上でバンザイしながらでも外せない事もありませんけど、この繁忙期に体を痛める訳にはいかないので、安全策を取って作業に当たります。

撤去しました。
ダイキンと三菱とでは、開口寸法と吊りボルトピッチが微妙に違うので、少し修正を行います。

既存隠蔽配管を流用するしかありませんが、配管サイズが4分と太いため、異径ユニオン継手を使って3分へサイズダウン。

配管加工、ケーブル延長、ドレン管修正などを行い、室内機の吊り込み準備完了。

再度アッパーくんに、新しい室内機上げてもらって吊り込み。
配管類を接続していきます。

パネルを取付けておきます。

室外機の方へ取り掛かります。
既存機を撤去。

ここも異径ユニオン継手を使って、配管サイズダウンと延長。
通常、外部配管は溶接するのですが、場所が狭いのと塩ビ管の近くなので、火気は使わないことにしました。

室外機を設置して配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
左のダイキンの室外機が目障りですが、明日三菱へ取替えます。え?

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「阿部くん凄いねぇ。ホント一人でやってしもたがね。ずっと見よったけど、ホント丁寧よねぇ。ありがとう、きれいになって気持ちがいいわぃ。」と、大変お喜びいただきました(^^)
また明日もお伺いして、今度はルームエアコンの取替えをさせていただきます。

さて、撤去して持ち帰ったエアコンは、家電リサイクル法の適用ではないため、フロン排出抑制法に則って機器内のフロンガスを回収します。
現地で回収すると時間が掛りますので、機器が動作する場合はポンプダウンを行って、今回のように回収作業を行っています。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。