2022年11月15日火曜日

2022匠の技教室を愛媛県立松山工業高等学校電気科で開催

先週に引き続き、今年も是非にと先生方にご好評いただきました、「匠の技教室」に、ものづくりマイスターとして参加してきました。

先週は宇和島の吉田高等学校での開催でしたが、本日は松山市内にある愛媛県立松山工業高等学校での開催です。
松工さんでの出前授業は、今年で3回目の開催になります。

電気・機械・建築のコースがありますが、今年も電気科のみなさんと。
電気科の卒業生の中にも、冷凍空調系の会社に多数就職しているという現状から、阿部が強く電気科推しでお願いしています。

今回の講師は同じ愛媛県冷凍空調設備工業会のメンバー6名で、全員ものづくりマイスターの資格を持っています。
与えていただいた時間は4時間。

阿部は「エアコンの仕組みについて」と題して、PowerPointと分解したエアコンの実機を使って説明しました。
ちょっと初心者には難しい分野の話なので、かなり要約して解りやすい様にしてみましたが、ちゃんと伝わったでしょうか(^_^;)

この後、エアコンの配管接続作業の様子や、実際に運転しながら各所の説明。

ある程度、エアコンの仕組みや、工事を行うには知識と技術が必要だということを理解してもらったところで、エアコン工事に必要な工具の解説と使い方について講義を行ったあと、実際にパイプカッター・リーマー・フレアツールを使って、銅管の末端をフレア加工してもらう体験を行いました。

はじめて触る工具ですから、扱い方も様々。
各テーブルを回って、マンツーマンで持ち方から扱い方まで細かいところまで教えてあげると、次からは早くキレイに仕上げる事ができていました。

ある程度フレア加工ができる様になったら、パイプベンダで銅管を曲げる曲げ加工も体験してもらいました。
4分管なので、初めて体験するには少々チカラがいります。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。
一人でも寸法が違うと、きちっと合わさりません。
できあがった作品を見て、みんな笑顔でした。

最後に、安易な知識でエアコンを触ってしまうと、とても危険な目に遭うことを伝えました。
ここは一番重要なところですね。
実際に素人さんがエアコンを取外そうとして、室外機が爆発したり、漏れ出した液体フロンを触って凍傷になった事例がありますから。
どんな資格が必要で、生徒のみなさんが受験できる資格試験はどんなものがあるの?という、一番知りたいところも説明させていただきました。

最後に質疑応答を行いましたが、ちょっとここには書けない様な直球な質問が飛んできて、みんなで笑いながら4時間の授業を終えることができました。

毎回思うんですが、この授業で生徒のみなさんに新しい道は開けたんでしょうか。
この体験は、みなさんの心に残る事ができたんだろうか。
この業界に少しでも興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間を増やせたらいいなという思いで阿部は活動しています。

今年も帰り際、お世話になった先生方に好評いただきました。
また来年度も、それ以降も、継続的に続けていきたいと思います。

2022年11月9日水曜日

愛媛県立吉田高等学校へ体験学習出前授業に行って参りました

本日は、愛媛県冷凍空調設備工業会の担当理事として、朝早く高速に乗って南予の吉田町にある愛媛県立吉田高等学校へ、体験学習出前授業にお伺いしてきました。
吉田高校は普通科だけでなく、機械建築工学科、電気電子科などがある、技術系の学校でもあります。
愛媛県冷凍空調設備工業会では、現在の会長のご縁から、数年前から出前授業を行っていて、阿部は担当理事のため、この事業の取りまとめを任命されています。。

授業は4時限の枠をいただいて、最初に工業会会長が我々の業界についての説明、どのような仕事をしているかを説明。

阿部は1時限目の後半に、「エアコンの仕組みについて」お話させていただきました。
エアコンはどの様にして冷風や温風を出しているか。
フロンガスの特性や、どんな風に機器の中をガスが流れているかを、PowerPointを使って説明しました。
これ、なかなか絵だけでは解りにくいところもあるので、ちゃんと頭に入れてもらうのではなく、ふんわりとこんな感じで動いていますよという形でお伝えしました。
あんまり難しい話は眠くなるし、興味が湧きませんからね。

エアコンの仕組みを大まかに理解してもらった後は、実際にエアコンを持ち込んで配管を接続、真空引きを行って試運転までの一連の作業を披露。

作業完了後に冷房運転を行い、室内機からは冷たい風、室外機からは温かい風が出ているのを体感してもらい、フロンガスが熱を運んでいることを体験してもらいました。

一通りエアコン工事に関して興味を持ってもらった後、実際に銅管の接続部分を加工する、フレア加工作業を体験してもらいます。

エアコン工事ではこのフレア加工が一番の肝です。
銅管を開いたフレア部分はパッキンの役目も行うため、キズの無いピカピカの鏡面仕上げにならないといけません。

パイプベンダーも用意して、配管の曲げ加工の体験も。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。
きちっと合わさると気持ちがいいものです。
最後にワイワイと盛り上がっていました。

高校生の間に取れる資格、社会人になって経験年数を踏まないと取れない資格などさまざまあるこの業界。
日々勉強のこの業界に少しでも興味を持って、近い将来同じ世界で仕事ができたらいいですね。
我々の業界にひとりでも多くの優秀な若い人材が加入してもらえる様、これからも頑張って参ります。

2022年11月5日土曜日

新築住宅で愛媛CATVのテレビサービスと光ねっとサービス新設工事

先月エアコン新設工事をさせていただいたお宅で、お引越しができたのでCATVの工事にお伺いしてきました。

既に電柱からの引込みは完了しています。

2階軒下なので、ハシゴ作業になります。

光ねっとは既存配管内に光ケーブルを通して、テレビは既存の同軸ケーブルをV-ONUへ接続します。

新築でよく見かけるグレー色の同軸ケーブルですが、これ紫外線に弱いので、屋外使用には向きません。

とは言え、抜き替える事はできないので、被覆劣化を遅らせるために黒いビニールテープで保護しておきます。

ネット用の光ケーブルを空配管に通して、引込側と宅内側のケーブルをメカニカルスプライスで接続。
ハシゴの上で、髪の毛の様な光ケーブルの細かい作業はなかなか大変です。

V-ONU内へ整然と収めます。

宅内へ入って、浴室点検口のところにある分配器の脇へ、V-ONU用の電源部を設置。

各部屋のテレビユニットのところで受信レベルを測定し、異常がないことを確認。

あとはテレビに接続してチャンネル設定を行い、映り具合を確認してテレビ側完了。

光ケーブルは、2階収納のところに出てきました。

光ケーブル末端に光コネクタを取付けて受光レベルを測定し、異常がないことを確認。

S-ONUへ接続して電源投入。
測定用のパソコンを接続して、速度測定を行います。

100Mbpsのサービスで上下90%以上の速度が出て、異常がない事を確認。

最後にお客様が購入されたWi-Fiルーターへ接続します。

速度測定を行い、適正な速度が出ることを確認してお引渡しです。

これでエアコン工事から照明取付け、CATV新設の一連の工事が完了しました。
「今回はいろいろとお世話になりました。また近々エアコンの移設もお願いすると思うんで、よろしくお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、「愛媛CATV契約代行・映像通信工事認定店」です。
お客様の生活環境に合ったコースをご提案・設計させていただきますので、お気軽にご相談ください。

2022年11月4日金曜日

18年使用した自宅のエコキュートが故障で370Lから460Lへ取替工事

本日は早朝から一日掛けて、阿部の自宅のエコキュートを取替えました。

三菱電機 SRT-W466 460LフルオートW追いだきエコキュート Aシリーズです。

既存機も三菱のエコキュートです。
2004年製で、18年前の新築時に設置したものです。
当時はエコキュートを大々的に推し進めて行こうと言う風潮で、エコキュートの補助金も出ていましたね。
この頃まで、アベ冷熱技研はボイラーが主流でしたが、「これからはエコキュートでオール電化が来る!」と考えて、自宅新築の機会に、自分の勉強のために設置した経緯があります。
なので、このエコキュートが、アベ冷熱技研の第一号機だった訳です。

18年間、これまでに2回ほど故障修理で使ってきましたが、今年に入って「P05」というエラーが表示される様になって、自動湯はりができなくなりました。
ふろ自動ボタンを押すと、30秒ほど湯はりするのですが、止まってエラーが出ます。
調べてみると湯量センサーの故障の様でしたが、既に部品がなく修理不可。
まぁ浴槽にお湯を貯めるなら、シャワーを浴槽に沈めておけば貯まりますから、しばらくそれで使っていました。

ところが二週間ほど前から「P31」というエラーまで表示される様になって、追いだきができなくなりました。
毎晩、夜11時頃に帰宅する阿部にとって、追いだきができない風呂は地獄です...
毎晩、ぬるい湯に漬かって震えながら体を洗っていましたが、さすがにこれからの季節は耐えられないと思い、一念発起しました。

さて、予定はみっちりで取替なんかしている時間はないぞ...
と、ずっとモヤモヤしていたんですけど、先週頑張ったお陰で一日だけ余裕ができた(ホントはいろいろ準備しなければいけない)ので、本日決行させていただきました。
工事をお待ちいただいているみなさまには大変申し訳ないのですが、毎晩震えるのが耐え難いのであります。

既存機を撤去していきます。

18年も使うと、いろんなところに不具合は出てきますね。
よく持った方だと思います。

撤去完了。

タンクが大きくなるので、アンカーを打ち直します。

アンカーはいつもの様に、HILTIのウエッジアンカーを使用します。
このアンカーは叩き込んだ後に、ナットを締めて引っ張る事で強度が増します。
引っ張れば引っ張るほど、コンクリートへ食い込む仕組みのため信頼性は抜群です。

今回、浴槽アダプターと追いだき配管は流用します。
これがですね、5分の銅管を使っていたので、溶接延長しなければなりませんでした。
アベ冷熱技研の一号機でしたから、当時はどんな材料がいいか、いろいろ考えながらやってましたので、銅管でやっていました。
この頃はまだ、三層管という素晴らしい配管材は生まれていませんでした。

新しいエコキュートを据えて、配管類を接続していきます。
配管接続が完了すると、漏れテストを行って異常がないことを確認。

リモコンも取替えて、電源投入。
初期設定を行います。

エア抜き運転が完了すると、試運転を行います。

温かいお湯が出るのを確認して、試運転完了。

あとは、配管周りにしっかりと断熱材を巻いて、放熱ロスを抑えます。
タンクユニットの下部に、脚部カバーを取付けて完成。
新しい脚部カバーは、お客様でも簡単に開け締めできる扉が付きましたね。
ここには非常用取水栓が付いていて、災害時などにここからタンク内の水(お湯)が取れる仕組みになっています。
防災士の阿部的には、これはいい改善点だと思います。

今回、370Lだったタンク容量を460Lにしました。
実は冬場になると、夕方にはお湯が足りなくなってヒートポンプがフル運転していました。
電化住宅契約のため、夜間の電気代は安いですが、日中は高いです。
その高い時間帯にフル運転されると、グンと電気代が跳ね上がってしまいますね。
安い夜間にできるだけたくさんのお湯を作ってタンクに貯めておけば、自ずと電気代は抑えられます。
ここ最近、電力値上げの話題がニュースでも飛び交っていますから、ここはやっぱり大きいタンクをということで、470Lにしました。

さぁ、今晩からゆっくりお風呂に浸かれそうです。
明日からも頑張りますね。

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
エコキュートやオール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ<(_ _)>