2022年3月28日月曜日

三津浜の古い建物をプチ倉庫とシェアハウスへ改修工事

昨年10月から取り掛かっていた改修工事が、やっと、やっと完了しました!

FB友さんから、「ちょっと物を預けておけるプチ倉庫とシェアハウスをやりたいんで相談に乗ってください」とご依頼をいただきました。
そもそもからいくと、昨年6月に最初にお声掛けいただいて、途中何度か暗礁に乗り上げながらも着工に漕ぎ着けれたのは昨年10月。
以前お話していた物件はなくなって、新たに案内されたのは三津浜の古い民家。
中庭のある雰囲気のいい建物ではありますが、かなり傷んでいます。

戦時中に建てられたみたいで、押入れの壁面には当時の新聞が貼り付けられていました。
レトロやアンティーク系が好きな人にはタマラナイ建物かも知れませんが、なんちゃって防災士の阿部としては...って感じです(^_^;)

既設のエアコンはこれ1台のみ。
各部屋にエアコンが欲しいとの事で、4台追加します。
当然、専用コンセントが各部屋に必要になりますね。

分電盤はオーナーさんが設置されていました。
そうです、この建物は賃貸なんです。
賃貸なので、あまり大掛かりなことはできないなぁと思ってたんですけど、「現状渡しなんで、好きなようにしてもらっていい」ということでした。

現状渡しという言葉は、時に厄介です(^_^;)
特に古い建物は。

この建物、一部碍子引き配線になっています。

レトロでお洒落だと思いますか?
古い碍子引きの線は、触るとポロポロと被覆が剥げて、大変危険です。

コンセント配線など、人が触れるところはVAケーブルで施工されていますが、このケーブルも芯線が細くて現代の電気使用環境には合いません。

接続部分は元々緩んでいたのか、永年して緩んだのか、とても危険な状態でした。

照明も、ソケットで裸電球がいい感じなのかも知れませんけど、ちょっとこれは...

2階部分の配線は、もしかすると漏電していたのか、新たにケーブルで配線されていました。
しかしこれは見た目も悪いですね...
この施工された電気工事士さんは、ポリシーの欠片もない様です。

では、長い作業に掛かります。
まずは古いケーブル、配線器具類を撤去。

碍子はオブジェとして置いておこうかなと思いましたけど、余計なものは外して欲しいとお客様のご要望で外しましたが、後でオーナーさんにブツブツ言われたそうです(^_^;)
碍子は処分せず、オーナーさんにお渡しです。

さて、エアコン専用コンセント増設のため、床下、天井裏、いろんなところを剥いでケーブルを通していきます。

案外梁が太くて、思ったようにはケーブルが通りません。

すべて土壁なので、立ち上げは押入れを使って見えないように配線していきます。

途中、こんな状態のケーブルも見つかります。
ネズミにかじられて、芯線が見えていますね。
こういうところから電気火災は発生します。

分電盤のところまで通りました。
分電盤は空きがたくさんあるので大丈夫です。

今回、ほとんどの配線を天井裏と床下の隠蔽にしますが、どうしてもコンセントの立ち下げ部分は柱にステップルで留めなければなりませんから、お客様のご希望でブラウン色のケーブルを使用します。

配線器具はパナソニック製の利休色タイプで。

エアコン専用コンセントも。

スイッチ類も同じく。

浴室は換気扇がなかったため新設。
照明は裸電球そのままだったので、防水防湿形の器具を新設。

照明器具などは、お客様支給品です。
ネットでいろいろと探された様ですが、日本製じゃないので取付けが大変です。

テレビアンテナは八木式がブースターと共に付いていましたが、ハッキリ言ってあそこまで上がれません(^_^;)
屋根瓦がすべて土葺きなのと、下地が腐食しているところがあるので、無理してあそこまで登るメリットはひとつもありません。

壁面で十分受信可能でしたので、ブースター内蔵形のフラットアンテナを設置させていただきました。
ブラック・ブラウン色なんで、外壁に合ってますね。

各居住部屋へ3分配して、受信レベルを測定。
異常がない事を確認して、アンテナ取付け完了。

簡単に書いてきましたが、昨年の10月から3月まで合間合間で現場入りして掛かっていますので...

最後にエアコン工事です。
この建物、両隣がびっちりひっついているため、正面玄関側か、中庭にしか室外機が置けません。
さすがに正面玄関はNGなので、かなり悩ましい状況でした。

まずは8箇所、土壁に配管穴を開けていきます。
はぃ。4台しかないのに、8箇所も穴開けが必要です。

古い土壁なので無理するとゴッソリと掛けてしまうところですが、今回漆喰を塗られたので、その分表面の強度が上がってキレイに穴開けを行う事ができます。

穴を開けたところには、貫通スリーブとキャップを取付けておきます。

あちこちと穴開けまくりです。

8箇所、穴開けだけで半日掛かりました。

取付けに掛かります。
土壁は狙ったところにビスが効きませんから、スライド金具を使って背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

人目に付かないところは、配管はテープ巻き仕上げで。

人目に付くところは、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。

1階部分は室外機の置き場所が中庭しかありませんから...

延々と...

延々と、微妙にドレン勾配を付けて配管を横引き。

中庭側は人目に付くので、ブラック色のスリムダクトで。

中庭に室外機を置いてほしくないという事で、通路の脇へ無理矢理設置。
二段置台の足元は平坦ではないため、コンクリートブロックが使えず、同じ現場で作業している木工屋さんが作ってくれたベースに乗せています。

木枠だけでは心もとないので、Lアングルを使ってしっかりと固定しておきました。
蹴ってもビクともしません。蹴りませんけど(^_^;)

あとは各部屋試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
いやぁ、長い道のりでした。
途中、何度心が折れかけたか...
無事お引渡しができてホッとしております。

「大変な作業でお疲れさまでした。見えていた配線も全部スッキリしてもらって感動してます。これで安心して使えます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

「おいとこ三津浜邸」さん。

4月OPENとか記載されてますが、まだしばらくお片付けが残っている様です(^_^;)
三津浜の古い町並みがお好きな方、県外からプチ移住体験してみたい方、優しい女性オーナーさんがお迎えしてくれるので、女性でもお奨めです。
いつOPENかは、FBをチェックされてください(^_^;)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事やエアコン取付工事も、お気軽にご相談ください。

2022年3月24日木曜日

故障してから約2ヶ月待ってエコキュート取替工事

半導体不足の影響はなかなか改善されませんね。
自動車なんかは注文して一年待ちとか当たり前みたいですよ。

そんな中、エコキュート注文したら2ヶ月待ちは当たり前と言う状況下で、エコキュート取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 SRT-W465 フルオートW追いだきAシリーズ 460Lをお買い上げいただきました。

今回のお客様は、阿部の従兄弟です。
15年前の新築時に設置させてもらったエコキュートが故障したとの事で、1月に連絡をもらいました。

ヒートポンプ側の不具合の様ですが、既に部品がなく修理不可能...

ヒートポンプユニットとタンクユニットを繋いでいる配管を外すと、茶色く濁った水が出てきました。

15年経過していますからねぇ。
「今まで故障もせず頑張ってくれたけん十分よ。取替えて。」と言われましたけど、前述した様にエコキュートは2ヶ月近く納期が掛かります。

という訳で、仮設のボイラーを設置しました。
(※注:ボイラーのレンタルなどはしていません。当社お買い上げの給湯器が故障した場合のみ使用しています。)
追いだきはできませんが、とりあえず入荷までこれで凌いでもらうことにしました。

2月に入って少し時間ができたのと、弟が少し手を貸してくれると言うことで、先に既存エコキュートの撤去を行っていました。
めちゃめちゃ重いですから、さすがに一人で搬出はできませんので。
先に撤去しておく事で入れ替え時の時間短縮になるし、配管の取り回しのチェックもできます。

そして本日、いよいよ取替工事です。
ホントは1ヶ月ちょっとでエコキュートが入荷していたんですけど、いろいろありまして本日まで延期となっていました。

一人での作業ですから予定は2日間見てはいますが、できれば本日中に使えるところまでやり切りたい!という事で、朝早くから作業に掛かります。
まずは仮設のボイラーを撤去。

配管の位置が変わるため、経路を変えます。
実はここで材料が足りなくて、仕入れに走っています...(^_^;)

打ち合わせ時間より少し遅れて仕入先が配達に来てくれました。
仕入先はいつも2名で来てくれて、困難な場所でもニコニコと搬入してくれます(^^)
一人ぼっちの阿部には強い味方でもあります。

機器が座ると、一気に配管を接続していきます。
ヒートポンプとタンクとの接続は、いつもの三層管で。
耐久性と耐熱性でこれに勝るものは無いと思ってます。

大きなコンクリート基礎があるので、今回は高置台は使用せずプラロックでベタ置きに。
配管接続が完了すると、通水を行って漏れがないかチェックします。

古いリモコンも撤去して。

新しい浴室リモコンに。

キッチンのリモコンも取替えて作業完了<(`・ω・´)

湯はり運転ができる事を確認して、お引渡しです。

いやぁ、一人でどうなることやらと思いましたが、なんとかなるもんですね。
朝8時スタートで夕方5時には完了できました。
今晩はお湯は満タンにはなりませんが、夜にはシャワーが使えるくらいはお湯が沸くと思います。

「ありがとう。助かった。仕事でバタバタしてて手伝いもできずゴメンね。お願いして良かった。」と、大変喜んでもらいました。
従兄弟とは久しぶりにゆっくり話ができて良かったです(^^)

そうそう、帰りに気が付いたんですけど、昼飯食うの忘れてました...(^_^;)
ランナーズハイって言うやつですかね。
全然腹減ってないし、疲れてないし、まだやれそうな気分でした。
とりあえず、帰りの運転中にビタミン補給はしておきましたけど(u_u*)

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
現在一人で作業に当たっているため、ご期待に添えないこともあるかと思いますが、お気軽にご相談ください。

2022年3月21日月曜日

新築住宅でCATV光ネット・光でんわ・テレビのトリプルコース新設工事

世間は三連休でしたか。
日曜日はお休みですが、祝日はお仕事しております(u_u*)
申し訳ございません。工事受付再開は、もうしばらく先になりそうです。

本日午後からは、新築住宅のCATV宅内工事にお伺いしてきました。

既に引込工事班が光ケーブルを引込みして、V-ONUを設置してくれています。

ネット関係の機器は、収納の棚の上に置く様になっています。

では工事に掛かります。
先行配管があるので、光ケーブルを挿入していきます。

宅内の収納のところまで通りました。

忘れないうちに、テレビのケーブルをV-ONUへ接続しておきます。

光ケーブルの末端加工に掛かります。
光ケーブルの外皮を剥ぐと、透明な芯線が現れます。
芯線はガラス素材なので、被覆を被ってないと簡単に折れてしまうほど繊細です。

メカニカルスプライスを使って、引込側と宅内側を接続します。

余長分は、整然とV-ONU内へ収めます。

宅内側には光コネクタを取付けて、レベル測定で異常がないことを確認。

S-ONU内へ整然と収めます。

通信が確立できると、持参したパソコンで速度測定を行います。

100Mbpsのサービスで上下90%以上の速度が出て、異常がない事を確認。

お客様のルーターへ接続し、問題なく通信ができる事を確認いただいてネット工事完了。

電話もきちんと通話できることを確認。

テレビの工事に掛かります。
ユニットバスの点検口のところに分配器があるので、こちらへV-ONUの電源部を設置。

あとは、テレビのチャンネル設定を行って、映り具合をご確認いただいてお引渡しです。
「お忙しいところ、ありがとうございました。また何かありましたらお願いします。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、「愛媛CATV契約代行・映像通信工事認定店」です。
お客様の生活環境に合ったコースをご提案・設計させていただきますので、お気軽にご相談ください。