2021年6月29日火曜日

賃貸マンションの一室でリフォームに伴う電気設備改修工事

すみません。たくさんお問い合わせいただいていますが、まだしばらく受付再開にはなりそうにありません...

そんな中、本日は4月に取り掛かっていた賃貸マンションの一室をリフォームするための電気工事が、本日最終日でした。

このBlogをご覧になっている方にはご存知の、いつものマンションです。
入居者が出る度に、古い設備の改修リフォームをしています。

毎回入居者が出た後に現地調査を行い、どこまで手を加えるかをオーナー様と建築屋さんと阿部とで知恵を出し合って決めています。
なので、毎回改修内容は少しづつ違います。

ただし電気設備はかなり古いので、分電盤などはそっくり取替えます。
入居者が入ってからではなかなか取替えも大変なので、不具合が出る前に取り替えてておきます。

年季の入ったフルカラーコンセントも、長く使うとグラグラして接触不良を起こしますね。

スイッチ類も同じくです。

もともとチャイムだったところにカメラ付きドアホンを取付けたため、ごちゃごちゃしています。
今回、ドアホンの位置を変更して、配線を引きなおします。

キッチンにはレンジ専用コンセントがないため、この辺りに増設します。

では作業に掛かります。(4月の作業です)

いつもは解体は大工さんがやってくれてたんですけど、建築屋さんが忙しいとの事で「阿部さんが必要なところは、どんどん剥いでもらってかまいませんから。」というお言葉をいただきましたので、心置きなくバキバキっと...
分電盤の上はジプトン天井なので、簡単に外れます。(ホコリだらけになりますけど...)
ここを点検口代わりに使います。

キッチン裏の洋室にある収納のところも。

バキバキっと剥がしてしまって、点検口代わりにします。

木造住宅なら天井裏も高いんですけど、マンションは5cmくらいの隙間をかいくぐってケーブルを通さなければなりません。

なんとか2系統通りました。

1系統は、この部屋のエアコン専用コンセント用に。
エアコンの穴が開いていても、専用コンセントがないと量販店はエアコンを取付けてくれませんからね。

レンジ専用コンセントは大変です。
一旦収納の内壁を立ち下げて、タイル貼りのタイルを剥いでケーブルを通していきます。
間柱が異様に多いので、横引きするのも一苦労です...

なんとか最小限の開口で、レンジ専用のケーブルが通りました。

毎回、浴室乾燥機を設置するので、専用ケーブルを浴室の点検口のところまで通しておきます。

3回路増設完了です。

あと細々と、洗濯機用コンセントの位置を移動。

冷蔵庫用のコンセントを高い位置へ移動。

電話やLANは、大工さんが棚を作ってくれるので、撤去しておきます。

ドアホンはこちらへ移動。配線をこちらへ通しておきます。

6畳用のエアコンが残っていましたが、今回10畳用の新品に取替えるため取外します。
ここまでが4月の作業でした。

建築屋さんが忙しいのでしばらく掛かると聞いていましたが、6月になるとは思いもよらず...
阿部も受付中止しないとどうにもならないほど忙しくなってしまい、昨日から仕上げのため現場へ入っていました。

まずは、新しい配線器具へ取替えていきます。

古いコンセントを取替えて、ピカピカです。

天井にある引掛けシーリングもすべて取替えます。

テレビユニットは直付けタイプを使用しているので、

コネクタタイプに取替えて、シールド性を上げます。

ユニットを取替えたら、きちんと受信レベルを測定して異常がないことを確認。

浴室乾燥機も取付けて、天井裏でダクトを接続。

照明スイッチとリモコンを設置。

ドアホンを取付けて、映り具合を確認。

レンジフードの接続と流し元灯の取付け。

電話とLANは、大工さんが棚を作ってくれたのでそこへまとめます。
このマンション、なぜか弱電関係は天井から降ろしているのでなんとかしたいんですけど、これ以外の工法は見つからず...

分電盤の取替えに掛かります。
各戸別ブレーカーはなく、一次側は活線状態での作業なので、一次側を端子上げして接続するまで脂汗ものです。

こんな感じで完成です。
パナソニック製のコンパクトブレーカー搭載分電盤です。
ここまでが昨日の作業でした。(写真で見るとサクサクっと行ってる様に見えますが、夜7時まで掛かっています。)

そして本日は朝からエアコン取付けに。
もう長くなるから、取付作業の流れはいいでしょう?(^_^;)

室内、室外共にフルダクトカバーの美観仕上げです。
阿部の仕事はここまでです。
あとは建築屋さんがキッチンを据えて、美装屋さんがキレイにしてくれたら完工ですね。
長かったぁ...(*´﹃`*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。


2021年6月26日土曜日

ちょっと変わったレトロなお宅でエアコン新設工事と専用コンセント増設工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV3621S-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

今回設置するお部屋は2階。
6畳の部屋を続き間にしてご使用されています。
年季の入った建物を、レトロ調にリフォームされています。

室内機の取付場所はすんなり決まりますが、室外機を置く場所が問題です。
窓から見える景色はこんな感じ。

道路側に店舗があって、その奥に2階がある造りです。
昔ながらで両隣とは密集というより、引っ付いています...(^_^;)

最初、室外機の音が気になるので屋根置きにして欲しいとのご希望でしたが、古いセメント瓦なのであまりお奨めはしませんでした。
後日、知り合いの大工さんにも、屋根置きはやめておいた方がいいとアドバイスされたそうで、壁面置きにする事になりました。
壁面...右側の外壁しかありませんが、雨樋が...

工事は土曜日がご希望でしたので、一ヶ月以上お待たせしてしまいましたが、本日お伺いさせていただきました。
朝からシトシトと雨が降り出しましたが、さすがにまた延期はできないので作業を開始します。
位置決めをして、背面板を設置。
竹小舞の土壁なので、壁面へのビスは効きません。
スライド金具を使って取付けます。

配管穴を開けていきます。
土壁はもろいので、慎重に開けていきます。

この位置に開きました。
開きましたというか、狙って開けました(^^)
電話は使っていないということでしたが、勝手に外す訳にはいきませんから。

配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室外機を置くための、壁面架台を取付けておきます。
雨樋は後日、大工さんが細工してくれるというお話でしたが、いやこれこのままで何とかなりそうですよ。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

室外機に配管を繋ぐ頃には、雨が上がりました。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。
お隣の窓の前ですが、お客様がお隣様とお話されて許可をいただいているそうです。
他の地域では考えられませんけど、この辺りの人と人の繋がりはいいですね。

さて、専用コンセントを増設しなくてはなりません。
分電盤は道路側店舗入口にあります。
建物の構造が特殊なので、天井裏隠蔽できるかどうか...

お風呂はユニットバスだったので、点検口を開けて見ると・・・うわっ
上に元あった天井があります...

お客様に許可をいただいて、体が入る程度に開口させていただきました。

分電盤側から天井裏へケーブルを入れていきます。

ユニットバスのところから、ケーブルを手繰り寄せます。

2階が問題なんですが、店舗側の天井裏と住居側の床下が重なっているところは、この柱と柱の間。
なんとか通ってくれぇ~と思いながら挿入。

通りました!良かったぁ(;´∀`)

立ち上げたケーブルは、ステップルで柱へ留めていきます。

エアコンの脇に200Vコンセントを設置。

分電盤には、専用ブレーカーを増設してケーブルを接続。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

こんな感じで完成なんですけど、2階全面、天井が無いんですよねぇ...
断熱材も入ってないので、3.6kwで効くかなぁ...(^_^;)

「キレイにしていただいてありがとうございます。これで2階も快適に使える様になって良かったです。これから暑くなりますから、阿部さんも体調にお気をつけて。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年6月25日金曜日

量販店に依頼したら室外機をベランダに置かれて効きが悪い上に振動音が...

初めてご依頼いただいたお客様宅へ、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2520-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

最初にご相談いただいたのは先月。
アベ冷熱技研のお客様のご紹介との事で、現地調査にお伺いしていました。
既存機はシャープ製。
2011年製ですので、10年目になります。

昨年くらいから、効きが悪く感じる様になったとの事。
室外機を置いているベランダが、周りを囲まれている上に南側なので、かなり放熱が悪いのが原因じゃないかとお客様。

このエアコンに取替える前は、この小さな屋根に室外機を置いていたそうですが、取替工事に来た量販店の業者は、「ここには置けないので、ベランダに置きます。」と言って取付けて帰ったそうです。
それ以降、使う度にベランダが振動して、よく眠れないというのも悩みだったそうです。

まぁ確かにこの屋根は勾配がキツイので、阿部もここに設置するのは防災の観点からしても危険だと思います。
まして、この下は玄関なので、地震の際はこの下を通って避難する訳ですから、屋根置きは考えられませんね。

とは言っても、振動音と機器が悪いのは我慢できません。
あまりにも冷えが悪いので、室外機のバルブのところを確認すると...
あぁ、これガス漏れ起こしてますね...
2分の配管に霜が着くと、ガス不足状態です。
配管接続口からの漏れは確認できないので、機器内部からの可能性が高いです。
シャープのこのタイプ、これまでにも数件ガス漏れしているのを見てきましたが、多い感じですかね?

ご臨終と言うことで、取替えのご依頼をいただきました。
さて、室外機を置く場所ですが、寝室という事もあり、ベランダ置きではどうしても振動が伝わります。
という事で、1階地上まで下ろす事にしました。

では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。

いやぁ...なんですかこの配管穴は...
長細いから、元はここにコンセントがあったんですかね?
壁内でケーブルをジョイントして延長しているので、そんな感じがします。
これは貫通スリーブは入れることはできないですね。

さて、一階まで配管を下ろすため、スリムダクトを外壁に留めていきます。

なんか嫌ぁな風が吹いてきて、雲行きが怪しくなってきました...

スリムダクトを留め終わったところで、いきなりのどしゃ降りに見舞われます...(´;ω;`)
慌てて部屋へ逃げ込みました。

西の空は明るいので、しばらく様子を見ながら部屋内の作業を進めます。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

変なところに換気口があるので、既存の穴からの勾配が上手く取れず、仕方なく一部フリーダクトを使用。

一階まで立ち下げます。
この頃には雨も上がって、晴れてきました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
ガスメーターと通気口を避けて、配管距離が長くなりました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「わぁ、静かになって嬉しいです!これでこの夏は快適に使えます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。