2021年5月19日水曜日

エアコンは量販店で買ったけど取付工事は不安なんでアベさんに

以前、エアコン分解洗浄のご依頼をいただいたお客様が、子供部屋にエアコン新設をしたいと言うことで、一日取付工事にお伺いしてきました。

エアコン機器はパナソニック製で、量販店で購入されたお客様支給品です。

実は、今年の2月に現地調査にお伺いしていました。
2階の大きなお部屋を間仕切りして、子供部屋を2つにするリフォーム工事をされるとの事で、エアコンの取付け位置などの確認をしていました。

2台とも2階で、室外機は地上置きです。
量販店の業者さんが事前に調査に来たそうですが、「このスペースにはハシゴが立てれないから、作業ができません。お隣の土地に立てさせてもらわないと。」と言われたそうです。
確かに狭いですけど、今まで幾度となく狭小住宅のエアコン取付けを経験してきた阿部にとっては、十分すぎるほどの幅があります(^_^;)

以前にも、量販店の工事で嫌な思いをされているお客様でしたから、「申し訳ないんですけど、取付けだけ阿部さんにお願いしたいんですけど、大丈夫ですか?」とご依頼いただきまして、もちろんです!

という訳で、間仕切りリフォームが完了したので、本日取付けにお伺いしました。
まずはこちらのお部屋から。

コンセントが変な位置にありますけど、収納の扉が開くので、この位置で大丈夫です。

壁内にある柱などの状況を、コンセントを外して確認します。
こちらは、コンセント左側に柱がありました。

位置決めをして、配管穴を開けていきます。

嫌な予感がしたので、貫通する前に止めて正解でした。
この電気工事屋さん、ケーブル切って欲しいんですかね?
それとも、経験年数の浅い工事屋さんですかね?

いやぁ...トラップに引っ掛かるところでした。危なかった...
緑の線はアースです。
その奥にあるグレー色のケーブルは電源で、100Vの電圧が掛かっています。
エアコン工事の経験が浅い人だと、一気に開けて切断してしまう位置ですね。

気を取り直して。
外壁はガルバリウム鋼板なので、コアドリルを専用のものに交換して開けていきます。

無事貫通しました。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

昨日見た天気予報は曇りだったんですけどね。
朝からしっかりと雨が降っています...

狭いし濡れるし手元は滑るしで、なかなか作業が捗りません...

配管工事に雨は大敵ですが、接続は左配管で屋内側接続なので、作業を進めていきます。
ここまでで昼になってしまいました...
もの凄い時間が掛かります。

午後からは雨が上がって、一気に晴れてきました。
外部配管は、外壁に合わせてホワイト色のスリムダクトで美観仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
日が照って、暑くなってきました...

室外機周りはこんな感じで完成です。

試運転を行い、異常がないことを確認して1台目完了です。

2台目に掛かります。

こちらも同じく、トラップが仕込まれていました...
ん~、ワザとやってるでしょコレ...

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

パナソニックのフィルター自動掃除機能搭載機には、こんなホースが付属しています。

フィルターに付着したホコリを吸い取って、屋外へ排出する仕組みです。
ダストボックスが無いので、お客様が掃除する必要がないというのを謳い文句にしています。

先っぽには逆止弁を取付けて、室内へ風が入らない仕組みになっていますが、これ結構な割合でホースが詰まります...
当然ですよね。細いホースの中にホコリが流れてるんですから、いつかは詰まってしまいます。
これもメンテが必要ですが、今回の様な2階設置だと、お客様ご自身ではどうすることもできませんね。
量販店では、そういうデメリットは教えてくれません。

ピシッとスリムダクトで美観仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

お客様のご希望で、ドレンホースの末端に虫除けを取付けました。(お客様支給品)
アベ冷熱技研では、基本取付けません。
なぜかと言うと、これも詰まるからです。
お客様に詰まる可能性をご説明させていただいて、今回は取付けました。

室外機周りはこんな感じで完成です。
プラロックの下にブロックを敷いているのは、泥ハネ軽減対策のためです。

裏にあった量販店施工の室外機の足元です。残念ですね。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。


「キレイにしていただいて、ありがとうございます。室外機の下もブロック敷いてもらって、丁寧ですね。またエアコン洗浄の時は、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年5月16日日曜日

【お知らせ】一旦しばらくの間すべての工事受付を中止いたします

おかげさまでこのコロナ禍においても、日々とても忙しくさせていただいている事に、心より感謝申し上げます。


大変申し訳ございませんが、しばらくの間すべての工事受付を中止させていただきます。

相変わらず、ほぼ一人でやっていますので、日中は現場へ出ずっぱり、夕方遅く帰社すると片付けと翌日の準備、夜遅くまでメールのチェックと見積もり作業で、とても忙しくさせていただいております。

本日5月16日現在で、工事のご予約が6月後半まで埋まっています。
愛媛県も昨日、梅雨入りが発表されました。
梅雨ということもあり、この時期は雨がたくさん降ります。
エアコン工事にとって、雨などの水分は大敵です。
作業中に配管内へ水滴が一滴でも入ってしまうと、エアコンの寿命を縮めてしまったり故障の原因にもなります。

予定が詰まっていますから、できるだけ工事の延期は避けたいところです。
シートを張って作業できるところは、自分がずぶ濡れになっても配管に水滴を一滴も入れないという思いで頑張って作業をしています。

せっかくご依頼いただいたお客様をお待たせしない様、日々頑張ってはいますが、どうしても豪雨の場合や、シートが張れない場所では、工事を延期せざるを得ない場合があります。
その場合、どうしても現在入っている工事予定の一番最後に延期するしか無い状況です。

その様な状況で、これからもどんどん予定を入れていってしまうと、この先どうにもならなくなるのは目に見えています。

気温も上がってきました。
今年の夏は猛暑の予報が出ています。
これ以上先までご予約をお受けすると、すべてのお客様にご迷惑をお掛けしてしまうことになりかねません。

大変申し訳ございませんが、一旦ここで工事の受付を中止させてください。
今後の受付状況などは、またこのBlogでお知らせさせていただきます。
誠に申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

なお、阿部は今までお世話になってきたお客様への対応を最優先と考えています。
アベ冷熱技研施工品の故障などの緊急対応は、できるだけ迅速に行わせていただきますので、お気兼ねなくご相談ください。

いつもたくさんのご依頼をいただきまして、心より感謝申し上げます。


【ご予約いただいているお客様方々へ】
工事にお伺いする際の新型コロナ感染対策について。
阿部は体調万全で、マスクをしてお伺いさせていただきます。
室内での作業や、対面でお話する際はマスクを付けさせていただきますが、屋外での作業中は熱中症予防のためと、注意散漫になるのを防ぐため、マスクを外して作業を行わさせていただきます。
室内作業中は窓を全開にしていただいて、できるだけ阿部から離れいただければと思います。
阿部は日々、たくさんのお客様と接していますので、お互いの感染を防ぐためにも何卒ご了承ください。

2021年5月14日金曜日

庭のスペースを空けたいのでエアコン室外機移設工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン室外機の設置場所の移動をする工事にお伺いしてきました。

移動する室外機は、こちらのシャープのエアコン。

こちらのコンクリート土間のところへ移動して欲しい、というご依頼です。

しかしこの配管はどうなんですかね?
途中までスリムダクトでやっておいて、あとはテープ巻き仕上げとか、材料が足りなかった感じですかね?

上の方のダクトはひん曲がってますし...
今回は室外機の移動なので、ダクトは触りません。
と言うか、あの曲がってるところは癖が付いてしまっているので、取替えるしかありませんから。

まずはポンプダウン運転を行い、配管内のフロンガスを室外機内へ回収して取外します。

そのままでは配管が短いので、延長しなければなりません。
溶接するため、配管内に少量づつ窒素ガスを流します。
溶接による高温で、配管内部が酸化してススが付くため、配管内に窒素を充満させて防ぎます。

銅管どうしを溶接接続しました。

しっかりと保温材を巻き付けて断熱しておきます。
途中までだったスリムダクトも、同色で延長しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「いやぁ、スッキリしました。結構手間がかかる仕事でしたな。また何かあったらお願いしますよ。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年5月12日水曜日

タイマースイッチでON/OFF制御の電気自動車用EVコンセント増設工事

初めてのお客様のご依頼で、EVコンセントの増設工事にお伺いしてきました。

洗面所に設置されている分電盤は十分な容量があり、分岐回路も数個空きがあります。

今回、EVコンセントを設置するのは、南側の駐車場。

分電盤のある洗面所は、EVコンセントとは全く反対の北側です。
天井裏から南側は全く見通すことができません。
床下経由も考えましたが、床下を通しても屋外へ出す術がありません。
さすがに基礎貫通はやりたくありませんから。

という訳で、外壁を塩ビ管を使って引いて来る工法にします。
今日の予報は雨。
それも結構荒れる予報でしたが、午前中はパラパラと小雨程度なので、先に配管工事を行っていきます。

建物裏まで、延々と配管を取付けていきます。

途中、いろんな障害物があって、簡単にはいきません。

延々と延々と...

やっと浴室の天井裏のところまで配管を延ばしてきました。
ここまでで雨が強くなってきたので、屋内作業に掛かります。

今回の工事はお客様のご希望により、タイマースイッチでON/OFFできる様にします。
当初、この図面の通りにリモコンブレーカーもEVコンセント近くに設置する予定でしたが、コンセント周りに配管が入り乱れてかなりゴチャゴチャするので、リモコンブレーカーは浴室天井裏へ設置する事でご提案させていただきました。

タイマースイッチは、分電盤のある洗面所へ設置します。
壁を開口して、100V回路のケーブルを通していきます。

浴室点検口から天井裏を覗いて、ケーブルを手繰り寄せます。

タイムスイッチを取付けておきます。

リモコンブレーカーを浴室の天井裏へ設置。

分電盤までケーブルを通します。

EVコンセント用の漏電ブレーカーを増設して、ケーブルを接続しました。

さて、外部配管の中にケーブルを通していかないといけないのに、雨が強くなってきました...
雨合羽を着て、通線作業に掛かります。

曲がりが多いので、結構大変です...

あっちで引っ張り、こっちで押し込んだりと、行ったり来たりの一人作業です。

なんとか通線完了。
EVコンセントを取付けて、作業完了です。

タイマースイッチの時刻を合わせて、ON/OFFのテストを行います。

通常、リモコンブレーカーはOFFになっていますが、

タイマースイッチで100Vの電圧が掛かるとONになります。
ONになる事で一次側と二次側が通電して、200Vの電圧がEVコンセントに掛かる仕組みです。

リモコンブレーカーは、ボックス内に収めて扉を閉じておきます。

あとはEVコンセントのところで、電圧と接地状態を確認してお引渡しです。

「思ったよりスッキリ仕上がって、いいですね。キレイにしていただいてありがとうございました。思ったより安くできたので、ディーラーにも阿部さんを紹介しておきますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。