2020年5月23日土曜日

あの中に室内機を取付けるのはお奨めできません。というエアコン新設工事

アベ冷熱技研のWebサイトをご覧いただいた初めてのお客様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

建物は新築です。
現地調査にお伺いして、、、ため息が出ました...(´・ω・`)

三菱電機 MSZ-ZXV9020S-W×1台・MSZ-GV3619-W×1台・MSZ-GV2819-W×1台・MSZ-GV2219-W×2台をお買い上げいただきました<(_ _)>


当初、メールで細かく詳細をいただきましたが、どうにもリビングの状況が解らないので、現地調査にお伺い。
建物は平屋造りの大きなお宅です。
屋根は片流れになっていて、リビングは大きく吹き抜けになっています。
吹き抜けの壁の部分に、開閉式のグリルがあります。
ここにエアコンを・・・というお話ですが。

隣のお部屋に昇降階段があって、天井裏へアクセスできる様になっています。


先ほどのグリルの裏側はこんな感じになっています。
なんと、冷媒配管とドレンは先行配管されていました。

天井裏から直接外部へ出しているだけなので、隠蔽するメリットはどこにあるんでしょうか(^_^;)
逆に溶接接続する手間が増えているだけの様な気がします。

こちらは和室。
和室は建物の中心部にあって、外壁面に面していないので、これは隠蔽にするしかありませんね。

ふぅ...ここも、あの高さで溶接ですね...
どうせ隠蔽にするなら壁内も立ち下げればキレイに収まるんですけどね。

さて、リビングをどうしたものかと...

確かにアベ冷熱技研では、以前にもこの様なところに室内機を取付けました。
あれ以来、この様な案件はお引き受けしていません。

こちらの場合も、奥行き50cmで、室内機がすっぽり収まってしまいます。
ここに室内機を設置してしまうと、この中でサーキュレーションを起こして、「エアコンが効かない」と言う事態が発生します。

サーキュレーションとは、室内機が温風(暖房時)を吹出しても、この中で温風が渦巻いて、また自分で吸い込んでしまう現象を言います。
温かい空気を吸い込んだエアコンは、「部屋が温まった」と判断して、運転を抑えてしまいます。
こうなると、まったくリビングが温まらないと言う状況に陥る訳です。

そもそもこれ、誰が提案してこんな事になったんですか?
担当された建築家さんについては、大変残念に思います。
見た目重視で快適性を二の次にすると言うことは、そこに暮らす人の立場に立った考え方ではありません。
とお伝えしたところ、「実は、私が無理にお願いしました...」とお客様...え?(^_^;)

3月に最初のご相談をいただいてからどうするのがいいのか、何度かやり取りさせていただいて、お客様が出された答えがこちら。
すっきりなくなりました(*´∀`*)
他の業者さんなら何も言わずに、あの中へ取付けてくれていたかも知れません。
どちらが良かったと思いますか?

天井裏のボックスも撤去されています。


では工事に掛かります。
まずは位置決めをして、配管穴を開けていきます。


配管穴に合わせて背面板を取付けます。


19kgの室内機を、3.5mの高さのところへ掛けます...
実はこのために、背の高い脚立を新調しました(u_u*)

天井裏で配管を接続しようかと思ったら... あれ???


折れてるじゃないですか...
この配管を敷設した業者さんの失敗か、もしかすると大工さんが無理矢理曲げてしまったか...
4分サイズなので、急激に曲げると簡単に折れてしまいます。

天井裏で大汗かきながら、折れたところをカットして延長接続。
アベ冷熱技研は基本、建物内で裸火を使った溶接は行いません。
ユニオン継手で接続。

こんな感じで配管を取り回しました。
既存のドレン管の勾配が微妙だったので、結構ここで時間を取られています。

外部の配管延長は溶接で。


立ち下がりは、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


次に和室の隠蔽配管へ。
位置決めをして、背面板を設置。


室内機を掛けて配管類を接続していきます。


こちらも外部配管は溶接延長。
ハシゴの上で溶接するのは、結構大変な作業です。

こんな感じで完成。
左の室外機は他社施工品です。

外壁が鋼板製なので、穴を開ける際に切粉を取っていないとこんな感じに錆びてしまいます...
新築なのに残念ですね...

他の3台は配管穴を開けての施工になります。


外壁材はガルバリウム鋼板なので、専用のコアドリルで。


はぃ。これも今回新調しました(u_u*)


外部配管はすべて、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げです。


ゲストルームは3.6kw。


書斎は2.8kw。


洗面所は2.2kw。


和室は2.2kw。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです

一時はもうお断りさせていただこうかと紆余曲折ありながらも、なんとかご理解いただいて快適な空間をご提供できました(^^)
「いやぁ、いろいろ相談にのっていただいて、きれいに取付けていただいてありがとうございます。Blogで丁寧な仕事ぶりを拝見していましたんで、お願いして良かったです。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年5月19日火曜日

子供部屋増築に伴う電気工事とエアコン新設工事

以前、他の案件でお世話になったお客様のご依頼で、ご自宅に子供部屋を増築されているという事で、電気工事とエアコン工事をご依頼いただきました。


少し前にご依頼いただいていたんですけど、阿部がもうバタバタで下見にお伺いする時間もなく、痺れを切らしてお電話いただいて、他の現場を終えてお伺いした状態がこちらです...(^_^;)

既に壁はボードが貼られていて、天井は大工さんの心意気でお待ちいただいている状態です。
すみません。申し訳ないです...(´;ω;`)

この増築部分に、照明回路とコンセント×3箇所、エアコン専用コンセント、あとテレビユニットをご希望です。

分電盤は、隣の浴室を挟んだ洗面所にあります。


主幹は30Aです。


主幹容量が少ないなぁと思いましたが、電力メーター周りがにぎやかです。
 
太陽光発電システムが入っていて、隣の事務所棟の分も含めて、主幹容量75Aあります。
今まで主幹ブレーカーが落ちたことはないと言う事でしたので、とりあえずこのまま使ってみていただいて、ブレーカーが落ちる様なら容量を増やす感じで進めることになりました。

では配線工事に掛かります。
天井裏がないので、床下からアクセス。


土台の隙間から壁内へケーブルを通していきます。


この床下は開放空間として農具などを入れるそうなので、ケーブルを引っ掛けない様に、しっかりと留めておきます。


一部ボードを剥いで、ケーブルを通します。


開口内へケーブルを巻いておいておきます。


クロスが貼り終えたら、配線器具を取付けます。


ケーブルは一度外部へ取出し、ボックス内でジョイントします。


浴室の天井裏へ、塩ビ管で保護して延長します。


分電盤のところへ通していきます。


増設用分電盤を使って、各回路を接続。


分電盤周りはこんな感じで完成。

この増設分電盤。以前このBlogで書きましたが、今回ご依頼いただいたお客様がオーナーをされている、借家に取付けられていたものを流用しました。

クロス屋さんがクロスを貼ってくれると、コンセントを取付けます。


スイッチも。

電気工事に関しては、キッチンにレンジ専用コンセント増設も追加でご依頼いただいて完了です。

ではエアコン取付けに掛かります。
あ、変なところに穴が明いているのに気が付きました?


これ、クロス貼る前にボードを剥いで確認したところです。

配管穴は、右側の柱とサッシを支えている桟を切断しないように避けています。

穴の位置が微妙なので、配管接続が結構やり辛いです。


今回、隣の寝室にもエアコンを。
 
こちらも表に配管があるため、穴の位置が微妙です...

外壁にスリムダクトを取付けていきます。


土間はコンクリートなので、ドレンは垂れ流しにできません。


ずっと延長して...


屋外の側溝まで導きました。


室外機が2台あるので、二段置きにします。
 
塗装品でもいいんですけど、お客様のご希望で溶融亜鉛めっき仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


外周りはこんな感じで完成。


あとは試運転を行って。


異常がない事を確認してお引渡しです。


お客様とは共通のFB友さんが何人かいらっしゃって、今回繋がっていただきました。
早速、メッセージをいただきました(^^)

Mさん、お褒めいただいて、ありがとうございます(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年5月18日月曜日

2020年今シーズンのエアコン分解洗浄受付終了と工事ご予約状況のお知らせ

毎年の事ながら、突然で誠に申し訳ございませんが、今シーズンのエアコン分解洗浄の受付を、本日5月18日をもって終了させていただきます。
今年も洗浄だけでなく工事のご予約が、今日の時点で既に6月中旬まで埋まっていまして、ほぼ一ヶ月お待ちいただいている状況です。

本来なら5月6月が洗浄シーズンなのですが、今年も既に日中25℃を超える日も出てきました。
今年は猛暑も予想されていて、7月に入ると日中の温度もかなり高くなると思われます。
アベ冷熱技研の洗浄方法は他社と違い、室内機を取外して洗浄します。
通常は2~3日のお預かりで洗浄できますが、夏場はエアコン取付工事優先となり、分解洗浄に1~2週間程度掛かる事になってしまいます。
その間、エアコンが使えない状態となり、お客様にご迷惑をお掛けしてしまうため、夏場は分解洗浄の受付を行っておりません。

エアコン分解洗浄の受付再開は秋口頃を予定しておりますので、ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

それから、エアコン工事や電気工事などのご予約ですが、上記の通り、現在ほぼ一ヶ月待ちと言う状況ですので、工事の予定がある場合はお早めにご相談いただければと思います。
たくさんのご依頼をいただきまして、心より感謝申し上げます。

毎年、あまり詰め込み過ぎないように心掛けておりますが、急な修理のご依頼が入ったり、天候に左右されることもあり、なかなか難しいところでもあります。
これから気温が上がると、急な修理や取替えも増えてきます。
今一度、お使いの機器の試運転を早めに行っていただき、不具合などありましたら、早めのご対応をされる事をお奨めします。

それからもうひとつ大切なお知らせを、再度転載させていただきます。

先週、松山市内で新型コロナウイルスのクラスターが発生しました。
新型コロナウイルスの影響を受けて、お客様や友人の中にも大変な思いをされている方々がいらっしゃる事に、とても心を痛めています...

そんな状況下でありますが、おかげさまで阿部は相変わらず忙しくバタバタとさせていただいています。

あまり走り回っていると、阿部自身がウイルスの運び屋になってはいけないので、ご依頼いただくお仕事の内容によってはお断りさせていただく事もあろうかと思いますが、何卒ご容赦くださいませ。

それから、お伺いさせていただくお客様にお願いです。

阿部は体調万全で、マスクをしてお伺いさせていただきます。
(※屋外作業時は熱中症対策のためマスクを外させていただきます)
手洗いうがいは、事務所を出発する際に行います。
気になる様でしたら、玄関先でお客様が消毒液を吹きかけていただいて構いません。
ここ笑うところではありませんよ。
どこでどうウイルスが付着しているか判りませんから。
それから、作業中はできるだけ阿部から離れてください。
気になる方は、窓を全開にしていただいてかまいません。
すべてはお客様のためです。

これ以上、愛媛県から感染者が増えない様、みなさまと共に頑張って乗り越えていければと思います。