2019年11月24日日曜日

住んでいる人が我慢しないといけないお家を一級技能士の施工で快適な空間へ

このお宅、エアコンがどこにあるか見えますか?

暑いんです。全然効かないんです。
奥のキッチンなんか、ガスコンロなんで地獄ですよ。

なんで住んでる人が苦しまないといけないんですか?
そこまでしてデザイン重視ですか?

良い設計というのは、見た目ではなく「快適性」だと阿部は思いますが、間違ってるんですかね?

見つかりました?エアコン。
普通の人には思いも寄らない所にエアコンが取付けられています。

広くて天井の高いリビング・ダイニング・キッチンに、このエアコン1台。
この高さ、この位置。

当初はこの前面に、グリルまで付いたそうです。
見た目重視の思考回路が行う、住む人を無視した設計ですね。

「どうにかなりませんか?」
辛い思いを、阿部にご相談いただきました。

配管経路を見てみます。
棚の後ろ側に配管を通していますね。

棚の上段にドレン詰まりを解消する、サクションクリーナーが見えます。

どうしました?これ。
「水漏れもするんです。エアコンは効かないわ、水は漏れるわで、最悪ですよ...」

2階リビングで、室外機はベランダ置き。


ドレンは勾配があまり取れていないのと、屋外で使うドレンホースを使っているので、内部でヘドロ状になって詰まってるんでしょうね。

すべては、宅内空調に関する知識のまったく無い設計士の未熟さであり、それに異を唱えず施工に至った取付け業者の責任です。
酷いですね。。。

という訳で、どこに取付けるのが一番ベターなのか、お客様と一緒にじっくり考えてご提案させていただきました。

「阿部さんにお任せします。エアコンも込みでよろしくお願いします。」とご依頼いただき、責任重大です(^_^;)

では取替工事に掛かります。
まずはこれを外さないと前に進めません。


これ取付けた業者さん、かなり苦労したと思います。

なぜ言われるがままに施工したのか...

さて、室内機をどこに付けるか。
阿部がご提案させていただいた場所はここ。

リビング・ダイニング・キッチンという、長方形の空間の中心であるダイニングの壁面。
ここなら暑いキッチンへも、少し下がった広いリビングへも、まんべんなく風が行き渡ります。

そもそも、まともに設置できる壁面はここくらいしかありません。
ここなら室外機も既存の位置に置けるので、こちらへ決定。

しかし、一筋縄ではいきません。
まずは背面板を取付けます。

換気用の吸気グリルを取っ払って、壁面へ取付ける案もありましたが、できるだけ上に上げないとキッチンへの風の流れが少なくなってしまいます。
梁に留める方がしっかり取付けできますし、吸気グリルもそのまま使えます。

配管穴を開けるまでには、かなりの時間を費やしました。


左に吸気グリルがあるという事は、右には必ず筋交いがいます。


かなり位置的に下がりましたけど、この位置で正解でした。
すぐ脇に筋交いが通っていましたね。


ここで、この開口を利用して、電源ケーブルを通しておきます。


途中にコンセントがあって良かったです。
コンセントの開口も利用して、棚の中までケーブルを通すことができました。


配管穴には貫通スリーブを通して、配管の立ち下げ部分にはMDダクトを使用。


背面板の上部は梁から飛び出てしまうので、補強材を当てて室内機の重量を補完しています。


既存の室内機があった所は、こんな感じで完了。


配管が通っていたところも、収納として使える様になりました。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

7.1kwタイプなので、配管サイズが2分4分です。
4分は曲げようとすると簡単に潰れてしまうので、通常はベンダで曲げるのですが、この場合は壁際なのでベンダは使えず。
座屈防止剤を管内に挿入して、手曲げでじわりと曲げます。

午後からスタートでかなり時間が掛かってしまい、真空引きする頃には日が暮れてしましました...
あせらず、しっかりと真空乾燥させます。


ドレンですが、既存のドレン管があります。
通常はこれに差し込むのですが、室外機の排水も取らないといけないため、チーズで分岐させないといけません。(今までは垂れ流し状態)

その既存管がVP16???

隠蔽するドレン管は、VP20が通例です。
まさかVP16だとは思ってもなかったので、部材がありません(´;ω;`)

まぁこれは阿部のミスです。
時間も時間。無いものはできない。
とりあえず使える様にして、昨晩は引き上げました。。。

お客様に申し訳ありませんが、本日朝一番にお伺いさせていただいてドレン処理。

室外機をプラロック置きにしていない理由は、このためです。
既存ドレンの位置が高いので、室外機ドレンの勾配が取れないのです。
既存機は垂れ流し状態でしたが、木製ベランダの床が腐ってしまいますし、下は自転車置き場なので、ずぶ濡れになってしまいますから。

ベランダ周りはこんな感じで完成。

ちょっと大ばしいですが、室外機の下もお掃除しやすくなりました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。


三菱電機 三菱MSZ-JXV7119S-W ムーブアイ搭載フィルター自動掃除機能付きエアコンをお買い上げいただきました。


「キレイに納まりましたね。もっと大袈裟な感じに仕上るのかと思ったら、なんかスッキリしてて違和感がまったく無いです。流石ですね。これで来年の夏が楽しみになりました。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)


アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年11月22日金曜日

エアコン室内機の位置を変更して1台で隣の部屋も快適に

「現在の設置位置が気に入らないので、取り付け位置を変更したいと考えています。エアコンも冷房専用なので、冷暖房のものに取替えたいです。」とご依頼いただき、本日取替工事にお伺いしてきました。

既存機はコロナ製の冷房専用機。

和室の居間に設置されていますが、写真右側にキッチンがあって、既存の位置だとキッチンに風が行かないため、夏場のキッチンが暑くてかなわないという事です。

ご提案させていただいたのは、この位置。

ここからだと、上手く風の流れができます。
既存機は6畳用だったので、10畳用でご提案。
エアコン本体はお客様支給言うことで、お引き受けさせていただきました。

まずは既存機を撤去します。
結構狭い上に出窓があるため、なかなか思うように作業が進みません...


既存機撤去完了。配管穴はカバーキャップで塞ぎます。

壁の色が違うのは、お客様が塗っている途中だからです。

新しく取付ける所に、配管穴を開けていきます。


気密性確保、小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


位置決めをして、背面板を取付けます。

モルタル壁のため、スライド金具を使用。

天気予報では一日曇りの予報でしたが、がっつり雨が降り出したので、電源工事を先に進めていきます。
既存のコンセントはこの位置。


コンセントを外して見ると、あら恐ろしい...(・_・;)

差し込み不足ですね。
こういうところが発熱、発火して、電気火災が起こります。
既存のエアコンが冷房専用機で、消費電力が少なくて良かったですね。

新しいコンセントを取付けて、ケーブルは長押の中へ収めて既存コンセントの方へ。


こんな感じで納まりました。


雨が小雨になったので、エアコン作業に戻ります。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「思ったよりスッキリ納まりましたね。キレイに付けていただいて、ありがとうございます。これでキッチンも快適になると思います。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年11月21日木曜日

2019 三菱電機 暮らしと設備の総合展 in広島

すみません。今日は松山にいませんでした<(_ _)>
バスでしまなみ海道を渡ってバス旅に。

あ、遊びじゃありません。
広島で開催されている、「2019 三菱電機 暮らしと設備の総合展」へ行ってきました。

この展示会、他メーカー出入り禁止。
招待状を持った業者さんしか入る事ができません。

三菱電機の特約店でもないアベ冷熱技研が入れるのは、仕入業者さんとの関係と三菱電機担当者との、良好な繋がりがあるからなんですよ。

中四国エリアは広島でしか開催されていないため、各地から大型バスに乗ってたくさんの業者さんたちがやってきます。


三菱の最先端技術を搭載した商品がたくさん展示されているので、じっくり見ていると時間が足りません。

写真に収めたい製品や技術がいっぱいありましたけど、場内は撮影禁止。

なので、阿部が個人的に気になったものを、ネット上から拾ってきてご紹介しますね(^_^;)
これ、何か解ります?

バス乾と呼ばれる、浴室乾燥・暖房・換気扇です。
バス乾と言えば、長方形の大きなタイプが一般的ですけど、正方形でコンパクトになりました。
防水仕様のワイヤレスリモコンなので、入浴中でも手元で操作ができます。
これ、うちの浴室に欲しいなぁ(*´ω`*)

こちらは4方向タイプ天井カセット型エアコンのコンパクトタイプです。

コンパクトタイプは、新築住宅のリビングなどにも採用されていますね。
旧型のタイプと同一寸法なので、入れ替えも容易にできそうです。
何より、ムーブアイが搭載されるのが嬉しい追加です。

この業務用エアコンのブースで説明してもらった、新型リモコン。
スマホとBluetoothで接続できるので、初期設定の時間短縮になります。

修理やメンテナンスの際にも、運転状況の確認やエラー履歴などを確認できるため、保守面の作業性も向上できますね。
これ、専用のアプリをスマホにダウンロードして使うんですけど、AndroidアプリはAppleのアプリに比べて、まだできない機能が多いらしく、今後の開発に期待したいところです。(阿部はAndroid派です)

そしてやっぱり最大の目当ては、ルームエアコン霧ヶ峰。


改めて目の前でその効果を実感できた、最新式のムーブアイ。

部屋の環境、人の位置や状態を即座に読み取る三菱のセンサー技術は最高ですね。

このセンサーで読み取った部屋の状況を、スマホの画面でサーモグラフとして見る事もできます。

これがなかなか阿部の心をくすぐる、感動的な機能でした。
最新型の霧ヶ峰欲しいなぁ(*´ω`*)

エアコン分解洗浄する関係から、やっぱり汚れにくいボディは気になります。

なぜ三菱霧ヶ峰はカビが生えにくいのか?
いろんな技術が詰め込まれているからです。
特許なので他社はマネできませんね。

エアコンに関しては、じっくり時間を使って、担当の方と一対一で話をさせていただきました。
こちらからの改善希望や表には出せない裏話まで、快く話していただいて、かなり勉強になりました。

最後に気になったのがこれ。

まだ製品化はされていないので、品番もありません。
窓のない閉鎖的な空間にこの照明器具を使うと、まるで天窓の様に晴天の青空が広がります。
これ調光や調色も可能で、朝・昼・夕方と変化させていく事も可能です。
閉鎖的なオフィスビル内でも、これなら開放的な空間が作れる訳です。
個人的には自宅に欲しいと思ったんですけど、まぁ言えないくらい高額商品だそうで、しばらくは一般家庭に取付けられる事はないでしょうという話でした(^_^;)
欲しいなぁ(*´ω`*)

で、今回の展示会のおみやげはコレ。

LEDランタン。
これ、単三電池3本でかなり明るいです!
防災用品やキャンプ用として使えますけど、現場で使いたい!(^_^;)
お伺いした天井裏とかで使うかもしれませんよ。

さて、一日みっちり勉強させていただきました。
また明日から頑張ります!(^^)v

2019年11月20日水曜日

10年目だけどあと2、3年使いたいのでエアコン分解洗浄

今シーズンは初めてのお客様のご依頼が多いです。
午後からもエアコン分解洗浄が完了したので、再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV409S-W(2009年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

10年経過していますが、あともう少し、2、3年使いたいとの事で、洗浄をご依頼いただきました。

取外しに掛かる訳ですが、コンセントが見当たらないので、側面カバーを外すとここにありました。

まぁこれはよく使う手なので大丈夫ですけど、お客様が抜き差しできないと言うメンテナンス性で劣りますね。

で、コンセントを抜いてビックリ。

抜いた時に抜けっちゃったのかと思いました...アースプラグ...

コンセントがアース無しだったため、施工した業者さんがプラグを引き抜いてしまったんですね。

そもそも、このコンセント自体の存在もどうなのかなと思いますが、200Vコンセントは内線規程によってアース付きが義務化されています。
まぁエアコンの場合、室外機側でアースが取れていれば問題ないんですけどね。

取外しました。


やっぱり貫通スリーブが入ってないので、入れておきます。

気密性確保と小動物侵入防止。

さて、持ち帰った室内機を分解していきます。
カビの生えにくい三菱霧ヶ峰と言えど、10年も使えばこんな感じです。

定期的なメンテナンスが必要だと、よく解りますね。

しかしこの熱交換器はキレイですね。

三菱霧ヶ峰の自動掃除機能の優秀さがよく解ります。
あ、三菱からワイロとかはもらってませんから(u_u*)

室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

ビフォーアフターの写真をお渡しすると、「わぁ...かなり凄かったんですね。子供が小さいんで気になってたんですよ。いやぁ..今までこれを吸い込んでたんですね...。ありがとうございます。これであと2、3年使えます。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研