2000年10月27日金曜日

冷媒回収技術者?・・・(-_-;)

 メールで、お問い合わせいただきました。

【問】・・・「大変恐縮なのですが、「冷媒回収技術者」の資格につきまして、2点教えて頂きたいことがあります。
 フロンガスの回収に携わろうとする時、「冷媒回収技術者」の資格が必要なのだそうですが、

��)この資格はどこが試験を管轄されていて、どのようにすれば取得できるのでしょう?
��)「冷媒回収推進・技術センター」の連絡先はどちらになりますでしょうか?
��ホームページを探したのですが見つからなかったのです。)

 ちなみに私は現在、高圧ガス関連の仕事のアルバイトをしている大学院生なのですが、フロンガス回収の必要性に興味を持っております。」-北海道大学地球環境科学研究科の学生さんよりお問い合わせいただきました。

【答】・・・北海道大学ですか?やっぱりインターネットは、距離を感じませんね。
 さて、冷媒回収技術者の資格について興味があるとお聞きしました。
 わたしたちの業界では、ほとんどの方がこの資格を持っておりますが、まだまだ一般社会に「冷媒回収」という言葉が浸透しておらず、回収にお金がかかるということで、なかなかご理解いただけないことが多いのが現実です。
 一般の方がこの資格に興味を持っていただけることを、大変嬉しく思います。

 お問合せの件ですが、「冷媒回収技術者」の資格習得は大変簡単です。
 「冷媒回収推進・技術センター」主催の講習会を受講し、修了試験に合格すれば、自動的に登録され、2~3ヶ月後に「冷媒回収技術者登録証」を送ってもらえます。
 この講習会を受ける受講資格は特にありませんので、誰でも受けることができます。

 資格習得の問い合わせ先ですが、「冷媒回収推進・技術センター」は(社)日本冷凍空調工業会・(社)日本冷凍空調設備工業連合会(日設連)・日本フルオロカーボン協会が運営しております。
 (社)日本冷凍空調設備工業連合会(日設連)は当社のような設備工事業者の集まりです。
 ここの北海道支部がございますので、そこにお問い合せするのが早いと思います。

��社)日本冷凍空調設備工業連合会(日設連)のホームページにもぜひ立ち寄ってみてください。
 http://www.koeki.net/jarac/

【後日】・・・「札幌に問い合わせ先があり、ほっといたしました。

 今現在私は大学院生ではありますが、机上の研究というよりもっと現実に近い部分で環境悪化を防げることを実行していくということの方が重要だと感じております。
 御存知のことかと思いますが、大学の研究者の多くは自分の業績を上げることが過度に目的化し、私の所属する場も地球環境科学研究科という看板を持ちながら、今この瞬間にも進行しつつある環境問題にたいして手を打とうとする研究者はあまりいないからです。
 これは明らかに何か狂っていると思います。

 私は偶然なのですが、高真空中で炭酸ガスを抽出したり、圧縮天然ガスを扱う仕事に携われました。 そこでガス関連の実用的知識をもっと膨らませていき、環境にかかる負荷を多少なりとも減らしていける実質的なことをしていきたいと思っております。
 そういう中オゾン層破壊・温暖化に直結するCFCの回収が徹底されていない現実にたいして何かできる気がしております。
 何らかの形で起業もしてみたいのですが、今のところ地元のNPOと協力してCFC回収を市民レベルでもっと推進していけないものかな?と考えております。」

・・・と、後日メールをいただきました。
日本はこう言う学生達をもっとバックアップするべきだと思いませんか?