2023年2月16日木曜日

愛媛県立吉田高等学校へ体験学習出前授業に行ってきました

今日は、早朝から高速に乗って南予の吉田町にある愛媛県立吉田高等学校へ、体験学習出前授業にお伺いしてきました。
吉田高校は普通科だけでなく、機械建築工学科、電気電子科などがある、技術系の学校です。
愛媛県冷凍空調設備工業会では数年前から出前授業を行っていて、阿部が担当理事のため、この事業の取りまとめを任命されています。

工業会からは阿部を含め、ものづくりマイスターの資格保持者5名が講師となって4時限の枠をいただいて授業を行います。

阿部は1時限目の後半に、「エアコンの仕組みについて」お話させていただきました。
エアコンはどの様にして冷風や温風を出しているか。
フロンガスの特性や、どんな風に機器の中をガスが流れているかを、PowerPointを使って説明しました。
この説明、数回やってますけど、未だにしっかりと伝えることができません。
完全に理解してもらうためには、この部分だけで4時限必要な内容ですから、なかなか難しいです。
大体こんな感じでエアコンは動いていますよというのが、ふんわりと理解してもらえれば...

エアコンの仕組みを大まかに理解してもらった後は、実際にエアコンを持ち込んで配管を接続、真空引きを行って試運転までの一連の作業を披露。
作業完了後に冷房運転を行い、室内機からは冷たい風、室外機からは温かい風が出ているのを体感してもらい、フロンガスが熱を運んでいることを体験してもらいました。

一通りエアコン工事に関して興味を持ってもらった後、実際に銅管の接続部分を加工する、フレア加工作業を体験してもらいます。
エアコン工事ではこのフレア加工が一番の肝です。
銅管を開いたフレア部分はパッキンの役目も行うため、キズの無いピカピカの鏡面仕上げにならないといけません。

パイプベンダーを使って、配管の曲げ加工の体験も。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。
一人でも寸法を間違えると繋がりません。
最後はみんなで盛り上がっていました。

高校生の間に取れる資格、社会人になって経験年数を踏まないと取れない資格などさまざまあるこの業界。
日々勉強のこの業界に少しでも興味を持って、近い将来同じ世界で仕事ができたらいいですね。
我々の業界にひとりでも多くの優秀な若い人材が加入してもらえる様、これからも頑張って参ります。

2023年2月14日火曜日

新築の助産院さんで三菱霧ヶ峰エアコン新設工事

お客様が助産院をOPENするとの事で、本日エアコン取付工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4022S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

昨年秋に、ご自宅のエアコン取替えにお伺いした際に、助産院を建てるのでそちらにもエアコンをお願いしたいとご相談いただいていましたが、建物が完成したとの事で本日お伺いさせていただきました。

建物は平屋で大きなお部屋がひとつと、洗面所・トイレのみというシンプルな間取りです。

では、取付けに掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

筋交いの位置は事前に図面をいただいていたので、心置きなく配管穴を開けていきます。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。
今回はシルバー色の外壁のため、近い色のグレー色のダクトで。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。
隣の境界へ少し乗っていますが、お隣もご親戚の建物なのでかまわないそうです。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

助産院emi様→ https://ameblo.jp/emi-sanba/
2月24日からプレオープンみたいですよ(^^)
ご依頼ありがとうございました<(_ _)>

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2023年2月11日土曜日

換気扇のコンセントでエアコンを運転するという施工不良でスイッチが破裂

いつもお世話になっているお客様からメッセージが届きまして、「息子の部屋のエアコンが動かなくなったんで、取替えをお願いします。」という事で、本日エアコンが入荷したのでフル装備でお伺いしてきました。

フル装備で...

エアコンは日立製。10年そこそこご使用。

今回、事前調査はしていませんでした。
メッセンジャーという便利なツールで、設置状況の写真も送っていただいたので、取替えのお見積りもやり取りさせていただいていましたので。

で。まったく動かないというのを、今日お伺いした時にお聞きしまして嫌な予感が...
コンセントの電圧を測ると100V出ていません...
分電盤のブレーカーはどれも切れている様子もなく...

もしかしてこのコンセントは...
もの凄く嫌な予感は的中しまして、、、スイッチ経由の換気扇のコンセントでした...
このスイッチ、負荷が掛かるとスイッチのランプが光るパイロットスイッチなんですけど、ユルユルになっています。

線を抜いて見ると焦げています。

スイッチをよく見ると、破裂していました。
スイッチには「定格4A」と記載されています。
パイロットスイッチですから、定格以上の電流が流れると耐えられませんよね。

4A(アンペア)は、100V換算で400Wまでです。
ここに高用量のエアコンがぶら下がると...
エアコンの暖房時の負荷は1000Wを超える場合もあります。
どうなるか、素人さんでもお解りいただけると思います。

このエアコンを取付けた人は、このお家を炎に包みたかったんですかね?
エアコン工事に電気工事士の資格が必要だと言うことがよく解るでしょ。
怖いですね。

さて、エアコン取替えの必要がなくなりました(T_T)
お客様に現状をご説明させていただきまして、エアコン専用コンセントの増設工事に掛かります。

分電盤には空きがあるので、増設は可能です。

専用コンセントはエアコンの脇に取付けようと、先に開口してしまいました。
開口してしまいました...
失敗しました...(T_T)
天井裏に梁がある様で、ケーブルが天井裏に立ち上がりません...

開けてしまったからには通すしかありません。
シャワールームの点検口から、天井裏へアクセスします。

幸い平屋の建物なので、ずっと向こう側までなんとか行けます。

体を横にして、腕を伸ばして電動ドリルで穴を開けて、ケーブルを通しました。
一行で書いてますけど、一人ぼっちですから上がったり降りたりの繰り返しで、一時間半ほど掛かっています...

何事もなかったかの様に、コンセントが付きました。

分電盤の方にもケーブルを通して。

ブレーカーを増設して電源ON。

電圧を確認して異常なし。

あとはエアコンの試運転を行って、お引渡しです。
「量販店に頼まなくて、阿部さん頼んで良かったです。やっぱりちゃんとしたところに頼まんといかんね。また他もあるんでお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
お気軽にご相談ください。

13年お使いの三菱霧ヶ峰を一切保証なしでエアコン取外し完全分解洗浄

先週土曜日にお預かりしていたエアコンの分解洗浄が完了しましたので、再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZW250-W(2010年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

先週、リビングのエアコン取替えの際に取外して、お預かりしていたエアコンです。

2010年製で13年目になりますが、洗浄できるならもう少し使いたいとのご希望でした。
基本、アベ冷熱技研では製造後10年を超えるエアコンの分解洗浄はお奨めしていません。
分解中にもし部品が破損してしまったら、メーカーに部品がないので修理ができないためです。
よって、保証ができないのです。
どうしても...というお客様には、保証ができないことをご了承いただけるのであればお引き受けさせていただいています。
ちなみに、今までに破損させたことはありませんが、もしもの場合はエアコンが再起不能になることもありますので、基本はお奨めしません。

取外しは先週行っていました。
量販店で購入されたそうですが、配管接続部分の断熱不良で、結構なカビが生えてしまっていました。

室内横引き部分で、繋いでいるのを見つけました。
お客様にお聞きすると、もともとはここにパナソニックのエアコンが設置されていましたが、それは他の部屋に移設してこの霧ヶ峰に取替えてもらった様です。

という事は、既存の配管を流用してここで繋いだんですね。
隠蔽配管の要領ですけど、単純に手抜きですよね?
お客様はエアコンと配管部材、工事代を購入時に支払っている訳ですから、配管流用は有り得ないでしょ。
もう10年以上前の事ですから時効ですかね?

室内機取外し完了です。

お預かりした室内機を分解していきます。

長年経過すると、ファンモーターとファンを繋いでいる軸のところが固着しているのがよくあります。

今回もかなり苦労して取外しました。
何度も諦めかけましたが、なんとか...
10年以上経過しているので、どうしてもこういう不具合箇所は増えてきます。
壊したら修理できないという思いがあるので、無理な取外しもなかなか...

無事、完全分解できました。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
接続部分はしっかりと断熱しておきます。

電動式真空ポンプを使って、配管内部をしっかりと真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「洗っていただいてありがとうございました。これももう少し頑張ってもらいます。いろいろと丁寧にしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2023年2月10日金曜日

動力エアコン取替えに伴い電力減申請・ブレーカー取替えで電気料金をほぼ半額へ

昨年11月に、業務用エアコンを3台取替えさせていただいた宗教法人様で、動力ブレーカーの取替工事にお伺いしてきました。

こちらの建物、動力契約はエアコンの3台のみです。

ほとんど平日は使わない状況でしたが、動力契約は毎月基本料金が必ず掛かります。

各分岐ブレーカーは20Aと、

30Aと、

100Aです。
え?100Aも必要ありませんよね。
どれだけデカイエアコンが付いてるんですか?って感じでした。
取替える前のエアコンは4馬力でしたから、古いタイプだとしてもここまでは必要なかったと思います。

11月に、3台とも新しいエアコンに取替えましたから、分岐容量15A×2個と30A×1個で十分です。

主幹ブレーカーが盤の中に見当たりませんでしたが、引込計器盤の中に設置されていました。

ここに100Aのブレーカーが付いていますが、これも60Aへ取替えます。

全体で100Aから60Aへ容量減になりますから、単純に基本料金が40%下がります。
エアコンも省エネタイプに取替えましたから、使用料金も合わせると電気料金がほぼ半額という感じになりますね。

昨年末に四国電力へ電力申請を提出し、受理されていて、いつでも工事は可能な状態でした。

しかし、12月始めに注文したブレーカーは、注文した時点で年明け2月後半という納期回答が帰ってきまして、半導体不足の影響をモロに受ける状況に陥っていました。
こうなると待つしか無いという状態で、2月に入ってやっと入荷しました。
まぁ2月後半の回答でしたから、メーカーも頑張ってくれたんだと思います。

という訳で、本日ブレーカーの取替工事にお伺いです。

まずは、主幹ブレーカーの取替えから。
R端子に絶縁キャップが被せられていなかったので、ビニールテープを巻いて絶縁しておきます。

60Aのサーキットブレーカーに取替えました。

屋内の盤へ移って、既存ブレーカーを全撤去。

新旧交代です。
寸法がコンパクトになったため、取付けビスピッチも変えなければなりません。

ベースが鉄板なので少し時間が掛かりましたが、新しい漏電ブレーカーに取替えできました。

主幹ブレーカーの二次側で絶縁抵抗をチェック。

分岐ブレーカーの二次側で絶縁抵抗をチェック。
異常がないことを確認して、電源投入。

エアコンを運転して、運転電流値を測定。

すべてに異常がないことを確認してお引渡しです。
これで昨年からの一連の工事が完了しました。
まだまだ半導体不足の影響は続いています。
春にはまた、電機メーカーの販売価格値上げの情報も出ています。
何事も、早め早めの対応をご検討ください。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
お気軽にご相談ください。