2021年7月12日月曜日

店舗兼事務所の天吊形エアコン故障で動力契約をやめてルームエアコン×2台新設工事

以前、天吊形パッケージエアコンの施工をさせていただいたお客様のご依頼で、ルームエアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV5621S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプを2台、お買い上げいただきました。

既存機はダイキン製の4馬力天吊形パッケージエアコンです。
12年前に、中古品として保管されていたものを、アベ冷熱技研で取付けさせていただいたものです。

昨年、冷えが悪いと言うことで点検にお伺いしていました。

ガスがほとんど残っていません。
R22という旧冷媒なので、修理はお奨めしませんでした。

あれからご連絡がなかったので、どこかへ修理依頼したか、新しい機器に取替えたのだろうと思っていたのですが、今年またご連絡いただきまして、「家庭用のルームエアコンでなんとか冷やせる様にしてほしい。」とのご依頼をいただきました。

既存機が4馬力(11.2kw)で十分効いていたとの事でしたから、家庭用ルームエアコンの18畳用(5.6kw)を2台設置する方法でご提案させていただき、ご依頼いただきました。
冷房能力的には、5.6kw×2台=11.2kwなので同等能力ですが、実際には家庭用は風量が劣るため、広いスペースでは温度ムラが発生する可能性はあります。
そのため設置場所を、広範囲に風が届く位置にします。

では作業に掛かります。
建物は鉄骨造ブロック壁なので、鉄筋などがない場所を探して配管穴を空けなければなりません。

壁内に金属があると、その奥行まで表示してくれるセンサーで探ります。

位置が決まれば、穴を空けていきます。
ブロックは湿式でなく乾式で開けるため、半端なく白い切り粉が舞います...

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

外から見ると、この位置に開けました。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、

配管類を接続していきます。

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。
午前中、晴天でかなり暑かったんですけど、午後からは一気に風が出てきて、みるみるうちに雲行きが怪しくなり、雷まで鳴りはじめました...

雨が降り出す前に配管接続を行い、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

さて、専用コンセントを2系統増設しなければなりません。
増設を繰り返して、配線が凄いことになってますね...

点検口が近くにあるので、天井裏から各室内機へケーブルを送っていきます。

こんな感じでケーブルを立ち下げて、200Vコンセントを設置。

200V20Aの分岐ブレーカーを増設して、ケーブルを接続します。

ごちゃごちゃしていたケーブルは、余ったスリムダクトでまとめました。

室外機周りはこんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
これで今年の夏は快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

故障している天吊形パッケージエアコンは、残置となります。
動力の電気契約はエアコンのみでしたので、お客様から四国電力へ解約手続きを行っていただければ、動力の基本料金も掛からなくなります。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年7月8日木曜日

簡単にはいかないエアコン新設とオーバースペックなエアコンの取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン新設と取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 霧ヶ峰スタンダードタイプ、お客様支給品です。

朝の天気予報では、午後から雨の予報...
いかにも降り出しそうな雲行きですが、工事スタート。

こちらのお部屋は新設です。
見た瞬間、「あぁ...」とため息が。
こちらのお家、全部のお部屋のエアコン専用コンセントがこんな位置に付いています。
エアコンの室内機が付く位置にコンセントを取付けるとか、どういう感覚なんですかね?
天井に梁が見えてますが、その位置の壁の内側には柱もありますしね。
しかもこのお部屋は、給気口が左側にあります。

コンセントと給気口の間隔は780mmしかありません。
一般的なエアコン室内機の幅は、790mm~800mmです。
このままでは取付けができません。

お客様にご説明させていただいて、コンセントの位置を変えます。

これで取付けができる様になりました。
時間のロスをしてしまいました。
雨が降り出す前に作業を急ぎます。

位置決めをして、配管穴を開けていきます。

ちょっと嫌な予感がしたので、内壁を開けた後に確認。
おぉ...(・_・;)
やってくれますよねぇ、この電気工事屋さん。
先ほどの専用コンセントの位置と言い、将来ここにエアコンを取付けるという意識がまったく感じられません。
お客様にとっては分からないところなので、こういうのを見るとお気の毒に思います。

ケーブルを避けて貫通。
柱はこの位置です。
室内機を右に寄せるしか手立てがないという事がお解りいただけると思います。
右側にコンセントがあると、取付けができませんね。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

外にまわって、外壁面へスリムダクトを取付けていきます。
途中、ドバっと雨に降られましたが、配管接続作業ではないので大丈夫です。
阿部が濡れるのは何ともありません。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
天井面に梁、右には押入れの引き戸の枠が飛び出ているので、かなりタイトな環境での接続です。
三菱霧ヶ峰は下部カバーが外せるので、窮屈な場所でも配管接続が容易に可能です。

梁に当たってるという事は、このお家の柱ピッチも狭いという事ですね。

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。
1階の換気扇フードが当たるかな?と思いましたが、なんとか真っ直ぐ下ろす事ができました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認
雨が本降りになる前に完了できました。
かなり手間取ったので、午後1時をまわっています。

昼食を挟んで、午後からはこちらのお部屋の取替工事。
富士通ゼネラル製です。
3年前にここへ移設させていただきましたが、6畳のお部屋に16畳用のエアコンが付いています(^_^;)
当時、オーバースペックですよとお奨めしませんでしたが、取付けるところがないのと、処分するにはもったいないという事で設置させていただきました。

今年になって故障してしまったそうで、新しいものに取替えます。
はぃ。こちらのお部屋も右側にコンセントがあるんです。
このお部屋は左側に何もないので大丈夫でしたけど、そもそもこの位置はおかしいです。

室外機は屋根のあるベランダ置きです。
雨が降っても問題なく作業ができます。

既存機を撤去しました。

新しい室内機の背面板を設置。

室内機を掛けて配管類を接続していきます。

既存ダクトは流用です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

既存機が200Vだったので、分電盤の分岐ブレーカーを100Vへ切り替え。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「いつもきれいにしていただいて、ありがとうございます。阿部さん忙しいんで、暑い時期は避けたかったんですけど、今回は壊れちゃったんですみません。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。