2020年3月16日月曜日

速度が出ないSoftBank光から1GbpsのPikara光ねっとへ乗換工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、ピカラ光インターネットサービスへの乗換工事にお伺いしてきました。

今まで使われていたソフトバンクの光インターネットサービスが、月額利用料金が高い上に、速度が半分程度しか出ないという事で、今回ピカラへの乗換をご希望です。

こちらのお宅の引込みは、建物ではなくスッキリポールです。


既に引込班が引込みを入れて、V-ONUを設置しています。
今まではここに光専用のキャビネットが設置される仕組みでしたが、現在愛媛CATVは全エリア「光一束化」を進めていて、ピカラエリアはSTNetの設備を使って光化していくという事で、愛媛CATVのテレビ契約のあるお宅には、今後V-ONUを設置していく流れとなっています。

ここから光ケーブルを宅内へ通していく訳ですが、既に配管がいっぱいいっぱいなので、以前使われていたネット用の同軸ケーブルと入替えます。

光ケーブルを同軸へ結んで、宅内へ。


宅内側に同軸ケーブルが残置されていますが、実はこれを引っ張っても光ケーブルは出てきません...


なぜか床下へ潜らないといけないのです...


えっちらおっちらと床下を這いずって...


床下はこんな感じです。
NTTとソフトバンクの光ケーブルがぐちゃぐちゃにされています。

お客様に見えないとこんな感じにされてしまうんですね...
もしかすると、スピードが出ないのは施工不良なのかも知れません。

さて、なぜこんなに床下に配線がぐちゃぐちゃになっているかと言うと、電話の配管が無いんです...
通常はスッキリポールから宅内の電話モジュラジャックまでは、電話用配管があるのが当たり前ですが、こちらのハウスメーカーは、スッキリポールから基礎の内側までしか配管が仕込まれていません。
以前にもこういう現場に遭遇しましたが、これは手抜きとしか言いようがありません。
大手ハウスメーカーですけど、こんな事するんですねぇ...

今回、配管を新たに敷設するか悩みましたけど、結構費用が掛かるので、他社と同じ施工方法でご了承いただきました。

先ほどスッキリポールのところで結んだ同軸ケーブルを、床下で手繰り寄せます。


宅内側の写真撮り忘れましたが、なんとか通線完了。
引き抜いた同軸ケーブルは、20m以上...


V-ONUで、光ケーブルを繋ぎます。


引込側と宅内側の光ケーブルを突き合わせて、メカニカルスプライスという接続部材を使って接続します。


髪の毛ほどの光ケーブルを、風に飛ばされそうになりながらV-ONU内に収めます。


宅内へ移り、ケーブルの末端加工して、光コネクタを取付け。
レベルを測定して、異常がない事を確認します。


ONUへ接続して、ケーブルを収めます。


ONUの電源を投入して、無線ルーター内蔵TAを接続。
持参したパソコンで、速度測定。


下り930.6Mbps、上り919.9Mbps。

1Gbpsのサービスで、ほぼ1Gbps出ました!
半分程度しか出ないどこかのサービスに比べたら、雲泥の差ですね(*^^*)

お客様もびっくりされてました(*´艸`*)

あと、電話の通話テストも行って、ネット開通工事は完了です。

さて、ここで終わりではありません。
V-ONUにはブースターが内蔵されているため、既存の宅内ブースターを取外さないといけません。

天井裏に設置されていたブースター本体を取外します。

テレビ裏に設置されていたブースター電源部は、、、


新しいブースター電源部へ取替えました。


保安器に接続されていたテレビ用同軸ケーブルを、V-ONUの出力側へ接続します。


今回、テレビサービスも光化された事によって、BS(衛星放送)もパススルーでご覧いただける様になりました。(※月額300円の追加料金)

ご希望されるお客様にはBSセパレーターを取付けて、テレビとレコーダーのチューナーでBS放送がご覧いただける様に接続します。

あとは、映りをご確認いただいて完了です。

午後一番から作業に掛かって、5時過ぎまで掛かりました...
「うちの家が難しいことしとるけん、いつも大変な工事になってすみません。阿部さんじゃないとやってもらえませんねぇ。月額費用も抑えれて高速になったんで良かったです。またお願いしますね。」と、お土産までいただいて大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、「愛媛CATV契約代行・映像通信工事認定店」です。
お客様の生活環境に合ったコースをご提案・設計させていただきますので、お気軽にご相談ください。

2020年3月14日土曜日

テレビが映らなくなったので点検~アンテナ取替工事

今日の午後からは初めてのお客様のご依頼で、アンテナ取替工事にお伺いしてきました。


お電話いただいたのは「テレビが映らなくなったので、見てもらいたい」との事で、今週の水曜日に点検にお伺いしていました。

下から見る感じ、向きが変わっている様子もありません。

テレビのところでレベル測定してみます。
あら、、、全然ダメですね。。。

お聞きすると、2、3日前までは映っていたとの事。

ケーブルを追って、屋根上に上がってみます。

あ!原因はこれじゃないですか?

2分配器のところで、1本ケーブルが抜け落ちています。

コネクタをカシメた形跡はありますが、きちんと差し込まれていなかったので抜けた感じですね。


とりあえず、2分配器の出力レベルを見てみましょう。


あれ???レベルが出ませんよ?

原因はケーブルが抜け落ちただけじゃ無さそうです。

ケーブルを追って見上げると、BSミキサーがありますね。

おかしいなぁ... 下から見た時はアンテナのところにも箱が付いていましたけど...

アンテナのところまで上がってみます。

おお、このアンテナ、アナログ時代のものですね。
見た目キレイですけど、結構古いですよ。

下から見えていた箱は、UVミキサーと2分配器でした。

初期の頃はVHFのアンテナが付いていたんでしょう。
2分配器は1本しか接続されていないので、分配器の意味がありません...(^_^;)

近くで見ると、金具のところはかなり腐食が進んでいます。


壁面金具とポールも、グラグラしていて弱々しい感じです。

テレビが映らなくなった原因としては、アンテナ、もしくはUVミキサー、2分配器の不良と考えられますが、今回そこだけ変えてお金を掛けても、数年のうちに腐食で倒壊してしまうのは目に見えていますから、取替えをお奨めさせていただき、お見積りさせていただいていました。

という訳で本日、取替工事にお伺いです。
ところが、朝から結構な雨模様...
午後からお伺いするのに、延期しようか迷いながらも現地へ到着。

昼には雨が上がって、曇っていますが瓦は乾いていました。

とりあえず作業開始。
取り掛かったら、小雨が...(´;ω;`)

まぁ、滑らない瓦なので、このまま作業を進めます。

このグラグラする壁面金具を撤去。


ダメですねぇ。コーキングしてないとビス穴から雨水が侵入して、下地を痛めてしまいます。


新しい壁面金具を取付けます。
しっかりとコーキングを塗って、雨水の侵入を防ぎます。


UHFアンテナを取付けて、行道山頂上の松山本局を狙います。

雲が流れて晴れ間が見えてきました。
本局が目視できる、最高のロケーションです。

受信レベルも最高潮ですね。


もちろんエラーフリー。

これだけレベルがあると、ブースターは必要ありません。

アンテナ周りはこんな感じで完成。

衛星放送はご覧にならないので、BSアンテナは不要です。

既存の2分配器にケーブルを接続します。

宅内配線は既存のものを流用します。

テレビのところでレベル測定。


既存ケーブルが5C-FVなので減衰が多いですが、テレビの映りにはまったく影響のないレベルです。


もちろんエラーフリー。


あとは映り具合をご確認いただいて、お引渡しです。

こちらのお宅、ネコちゃんがたくさん居たので、ネコ好きな阿部はかなり気になってたんですけど、コチラでした↓

飼い主募集型ネコカフェ「ねこにゃらカフェ」→ https://neko.localinfo.jp/

現在30匹程度のネコが居るそうです。
定期的に譲渡会も行っているそうなので、ネコ好きな方はぜひ!(*´艸`*)

アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください<(_ _)>

2020年3月10日火曜日

昨年取替えたと言う分電盤を安全な分電盤に取替工事

今日は一日、生憎の雨模様でしたね。
午後からは、雨でもできる屋内の工事にお伺いしてきました。


先週末、エアコンの移設工事をご依頼いただいて、お引越し先の借家へ取付けにお伺いしていました。
取付ける場所には、100Vのエアコン専用コンセントが付いています。

運んできたエアコンは、少し能力が大きく、冷房能力5.6kwの18畳用。
200Vのエアコンなので、電圧の切り替え工事が必要です。

ちょっと分電盤を確認・・・ え???

ちょっと待ってください?あれ?

主幹ブレーカーがありませんよ?


この分電盤、増設用の分電盤ですよ?

他に漏電遮断器搭載の分電盤があるのかと、お客様と一緒に探してみましたが、、、ありません。

まず、何が問題かと言うと。

・主幹ブレーカーが無いので、一次側に許容電流以上の電流が流れると、電柱側が切れてしまいます。(そうなると四国電力に復旧してもらえるまで、停電のまま...)

・もし何らかの原因で中性線が欠相すると、100V回路に異常電圧が掛かり、家電機器が焼損してしまうことがあります。

・漏電遮断器が搭載されていないため漏電を検知できず、漏電している機器を人が触ってしまうと、最悪感電死してしまいます。

漏電遮断器については、電気工事の基本バイブルである「内線規程」に必ず設置する様に記載がされていて、信頼の置ける電気工事士であれば当然のごとく漏電遮断器搭載の分電盤を設置します。

この辺りをお客様にご説明すると、すぐに不動産屋さんへ電話。

帰ってきた返事は、「電気は流れてるし、今まで何の問題もなく使ってたんですけど。」...(^_^;)
まぁ知らないのは仕方ありません。
「大家さんに相談してみる」という事で一旦電話を切りました。

いや、「入居者様が安全に使える様に、すぐにでも改修してください」というお言葉が欲しかったのですが...

お客様は、「お金が掛かっても、安心して使える様にしないといけないんで、やってもらえますか?」と。
まぁ、不動産屋さんの返事を待ちましょう、という事で、とりあえず先週末は天気が良かったのでエアコンを取付けて帰りました。

その翌日、お客様からメールをいただいて「大家さんに電話して、説明をしてほしい」と...

まぁなんですか?不動産屋さんは面倒臭くなって放棄した模様。
大家さんに、また最初から現状と今後のことをご説明。
すると、「あの分電盤、昨年ブレーカーの故障で5万円出して交換してもらったんですよ。その業者さんが信用できないのか、あなたが言ってることが正しいのか間違ってるのか、私にはさっぱり解らないです。」...
それはごもっとも。
しかしこの分電盤、数千円しかしないのに5万円も払ったんですか...
とりあえずご納得いただいて、入居者さんと大家さんの折半という形で折り合いが付きました。

不動産屋さんは何してたんですかね?( ゚д゚)

そして本日、分電盤が入荷したので、午後から取替工事にお伺いしてきました。


しかしこの天井からヒョコッと顔を出してるWAGOコネクタはどうしたんですか?

専用ケーブル引っ張ったけど、長さが足りなかったのでWAGOで繋ぎましたって感じです。
この業者さん、ホントに電気工事士の資格持ってるんですかね?

既存の分電盤を撤去。


新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


主幹ブレーカーの容量は、一次側ケーブルがVVF2.6mmx3cなので30A。

中性線欠相保護付き漏電遮断器搭載です。

ホントは主幹容量も50Aくらいに上げたいところですが、そこはお客様の予算の都合で叶わずです。


お客様の第一声。「わぁ!キレイ!」(*^^*)

そのお言葉が阿部の励みになります(*´ω`*)

移設したエアコンのコンセントも200Vに切り替えて試運転。
異常がないことを確認して、お引渡しです。

「急な依頼だったのに、丁寧に対応してもらってありがとうございました。これで安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。