2020年1月16日木曜日

20年近くご使用のエアコンを結構苦労して取替工事

年末にカレンダーをお届けさせていただいた際に、「2階のエアコンがそろそろ取替えんといかんけん、年明けにお願いしますわ。」とご依頼いただいていたお客様宅で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2219-W 標準タイプをお買い上げいただきました。


お部屋は2階。室外機は屋根置き。室内の天井は斜め天井になっています。


阿部の脳で2000年製と見ると、なんだそんなに古くないじゃないかと一瞬思うんですけど、ハッと我に帰ると今年2020年ですもんね(^_^;)

笑ってやってください(u_u*)

室外機は屋根置き。
屋根置き???


屋根置台もなく、防振ゴム敷いて、ホントの屋根置きになってます(^_^;)

配管のぐるぐる巻きも凄いですね。
これ、銅管の両端末を最初からフレア加工してある配管セットを使った施工ですね。
施工時間を短縮する量販店下請けの仕業です。
まぁ20年近くこれで動いているのですから、見た目を気にしない方なら「これでいいんじゃね?」って感じですかね(^_^;)

さて、室内機なんですけど、斜め天井でかなり嫌な感じです。
左側ほぼビチビチで、嫌な感じしかありません...(´;ω;`)


とりあえず既存機を撤去します。
室内機を外すと、バラバラバラバラ...えっ?

黒い糞がいっぱい出てきました...(・_・;)

ネズミかな?と思ったんですけど、配管をかじってないので恐らくコウモリですね。


外側はしっかりパテ埋めされていたので、配管穴から侵入したのではなくて、天井裏から壁の間を通ってやって来た感じです。
ここへは小動物侵入防止のために、貫通スリーブを挿入しておきます。


さて、嫌な感じはコレです。

配管穴の位置は、メーカーや機種によって違います。
通常、取替えの場合は、既存の穴に対して本体を合わせて取付けるので、今回の場合は左に寄せればいいのですが、天井が左下がりなのでこれ以上寄せることはできません...
(背面板と天井面の間にスペースがありますが、背面板より室内機の方が横幅が広いので、それを考慮しなければなりません)

仕方ないので、できるだけ強度が落ちない程度に背面板をカット。


背面板を取付けます。
上下左右、、、まったく余裕はありません。


それでも室内機を掛けるのに、角度を変えたりいろいろしながら、何度も諦めかけてなんとか掛かりました...


左上はこんな感じです。
室内機を掛けたことのある方は、このスペースがどれだけ辛いかお解りいただけると思います(´;ω;`)
(お客様には解らない部分です)


室外機側へ移ります。
きちんと屋根置台を設置します。

溶融亜鉛めっき仕上げなので、高耐久性です。

室外機を乗せて配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

配管は長さを合わせて接続します。

外周りはこんな感じで完成です。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

いやぁ...取替えに4時間も掛かりました...(´;ω;`)

「結構難儀な工事でしたなぁ。お手数お掛けしました。うちはもぅ阿部さん信頼しとるけんな、丁寧にやってくれるし。。またなんかあったら頼みますよ。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

暖房使っているけどカビが気になって仕方ないのでエアコン分解洗浄

初めてのお客様のご依頼で、エアコン分解洗浄をご依頼いただきました。
以前、他の現場で一緒に作業させていただいた建築屋さんのご紹介だそうです<(_ _)>

パナソニック CS-252CF-W(2012年製)、パナソニック CS-224CJ-W(2014年製)、どちらもフィルター自動掃除機能なしの標準タイプです。


現在、暖房で使用されているので、「もうちょっと先でもいいかな」と思われたそうですが、吹出口の中を覗いて、「毎日この風を吸い込むのは・・・」(^_^;)

各部屋のエアコンを確認させていただきましたが、今回は汚れの激しいこの2台を洗浄します。

こちらのお宅、建築屋さんのこだわりで、すべて隠蔽配管になっています。


隠蔽配管は別にいいんですけど、この配管の断熱はきちっと巻いておかないと、露タレの原因になりますね。


断熱材に隙間があると湿気を呼ぶため、配管がこんな感じになります。

フレアナット付近がアンモニア雰囲気になると、最悪はナットが割れてガス漏れを起こしてしまいます。
最悪の場合ですよ。その前に露タレが激しくなって気づきますけど。

2台とも取外しました。

配管の開口部はツッコミ所満載ですけど、知り合いの電気工事屋さんの施工なのでほどほどに(^_^;)
ちなみにこの建物は、外断熱の魔法瓶構造のため、開口部から外気が侵入することはありません。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


CS-252CF-W 熱交換器


CS-252CF-W ボディ内部


CS-252CF-W ドレンパン


CS-252CF-W ファン


CS-224CJ-W 熱交換器


CS-224CJ-W ボディ内部


CS-224CJ-W ドレンパン


CS-224CJ-W ファン


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
配管のフレアは必ず再加工します。フレアはパッキンの役目も兼ねていますから。

取外す前にアース線が付けられていなかったので、今回取付けておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続後、断熱材を隙間なくビニールテープで巻き付けます。


ビニールテープだけだと表面が結露するため、しっかりとフエルトテープを巻き付けます。

フエルトテープを巻いても湿気は寄ってきますが、露タレする前にじわじわと乾燥してくれる仕組みです。
銅管の断熱材がエンボス加工になっているのも、そういう理屈です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「急いでやっていただいて、ありがとうございました。また他のエアコンも洗浄すると思いますんで、またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2020年1月13日月曜日

タイル貼り浴室が寒いので三菱バスカラット(乾燥・暖房・換気)新設工事

「うちの浴室、タイル貼りで寒いんです。入院している母親が退院する前に、浴室暖房機を取付けたいんです。」とご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

三菱電機製 V-241BK-RN バスカラット壁掛タイプです。


浴室はこんな感じのタイル貼り仕上げで、結構寒いです。
換気口があるので、暖房だけでなく換気機能搭載機種をお奨めさせていただきました。


外部フードも取替えたいところですが、モルタルで埋められているので、これは流用します。


さて、浴室暖房機は200Vの専用回路が必要です。
既存の分電盤は分岐回路がすべて使われているため、増設が必要ですね。


まずは電源工事から取り掛かります。
和室の押入れの上に点検口があるので、ここから天井裏へアクセスします。


1階の天井裏は上に2階が乗っているため、かなり狭いスペースでの作業になります。


分電盤のところにケーブルが通りました。


浴室の方は外部で電源接続を行うため、外壁へ穴を開けます。


こちらもケーブルが通りました。


ジョイントボックスと配管を取付けて、ケーブル類を収めます。


アース線は地上まで立ち下げて、アース棒を打ち込みます。


分岐スペースがないので、分岐ブレーカーボックスを増設してケーブルを接続。


分電盤周りはこんな感じで完成。


ここからバスカラットの取付けに掛かります。
既存のグリルを外します。


換気ユニットを取付け。


本体を設置。


電源は外部のジョイントボックス内で接続して、完成です。


ブレーカーをONにして。


試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

これでお母様が退院されても、暖かいお風呂で快適にお過ごしいただけますね(*^^*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。この様な工事も、お気軽にご相談くださいませ(^^)