2019年3月18日月曜日

バイオリン教室で故障したダイキンエアコンをAI搭載三菱霧ヶ峰へ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV8019S-W おまかせA.I.自動搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。


今回ご依頼いただいたのは、「松村バイオリン教室」さんです。

勝山通りのビルの3階で、バイオリン、ビオラ、チェロを楽しめる教室です。
2012年にこちらに移転される際に、お手伝いさせていただいてからのお付き合いです。

当時、移設させていただいたダイキン製のうるるとさらら。


室外機の位置はここです。

古いテナントビルのため、一部写真で見えますが、床置きの一体型エアコンが各階に設置されていた様ですが、これはすべて動きません。
そのため各階とも、既存の一体型エアコンの前にせり出す様に室外機を据えて取付けるしかありません。

外壁はALCのためアンカーが効かないので、屋内側へ全ねじボルトを貫通させて、アングルで吊り下げる施工方法です。

3階なので、3階に付けるべきところではありますが、室外機の重量が40kgを軽く超えていますので、安全策で2階へ設置しています。

今回、このダイキンのエアコンが故障で動かなくなり、2006年製という事もあり、取替えをご依頼いただきました。

まずは既存機を取外していきます。
1階のポリカ屋根を痛めない様に、道板とコンパネを敷いて足場を作り、脚立で作業します。


こんな感じですね(^_^;)
ミシミシ言うし、脚立も揺れます...


43kgある室外機を撤去しました。
架台はこんな感じで取付けてあります。

錆もなく、まだまだ十分使えるので、これは流用します。

室内機も撤去完了。


新しい室内機の取付けに掛かります。

既存機は2.8kwの10畳用でしたので、今回は8.0kwの26畳用にしました。
なので、既存の位置からずらして、教室の中心に室内機を取付ける様にします。(写真左の柱が教室の中心です)

なぜ10畳用から26畳用にしたのかと言うと、向かい側に4.0kwの14畳用が付いているのですが、これがかなりの年代物で効きも悪く、いつ壊れてもおかしくないと言う状況でしたので、1台で済む様に26畳用にしました。


能力が上がりましたから、当然配管サイズも太くなります。
太い銅管は手で曲げると簡単に折れてしまうので、ベンダを使って丁寧に曲げ加工します。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管も立ち下げ。上がったり降りたりの繰り返しです。


新しい室外機をセット。この室外機も41kgあります。これを3階にセットするのは、とても危険ですね...
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きを行っている間に、電源を延長していきます。


100Vから200Vへ切り替えて、コンセントを取付けました。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


外周りはこんな感じで完成です。


室内周りはこんな感じで仕上がりました。
配管化粧カバーもお奨めさせていただいたんですけど、「テープ巻きで全然気にならないんで、テープ巻きでいいです。」との事でf(^_^;)

朝から取り掛かって夕方まで丸一日掛かりましたが、「いやぁ、暖房良く効きますね。AI搭載ですか。最近のエアコンは凄いなぁ。これで真夏も暑い思いせず済みそうです。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただき、おみやげまでいただきました(*´∀`*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年3月16日土曜日

標準工事でないレアケースの配管経路でエアコン取付工事

一昨日、電気容量増設工事をご依頼いただいたお客様お宅で、エアコン取付工事にお伺いしてきました。

エアコン機器はお客様支給品です。


まず最初に、居間の方から取付けていきます。
普通の和室ですが...


外壁との間に縁側があるので、ここを横引きしなければなりません。


位置決めをして、配管穴を開けていきます。


配管穴には貫通スリーブを挿入しておきます。


縁側の横引きは、マンションなどで使うMDダクトを使います。
ドレンが流れやすい様に、外側へ向かって勾配を付けています。


室内機を取付けて、配管類を接続していきます。


縁側の横引きはこんな感じです。スッキリしてるでしょ?(*^^*)


阿部は途中から次の部屋の施工に取り掛かって、親父に外部作業をお願いしたので、真空引きの写真は撮り忘れです。
外部配管もスリムダクトで化粧仕上げにしました。


作業が完了すると、試運転をして1台目完了。


2台目はキッチンです。
室内機の取付位置は、ここしかありません。

室内機の後ろ側は浴室で、外壁に面していません。
このキッチンの中で唯一外壁に面している壁が、戸棚の下のスペースのみ。

配管穴を開けていきます。
なぜ目一杯上に開けないの?というのは後ほど。ちゃんと測って位置決めしています。


配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機の位置決めをして、MDダクトを配置していきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


室内側はこんな感じで完成。

「難しいならテープ巻きでもいいですよ」とお聞きしていましたが、せっかくなので頑張ってみました。

ジャバラ(フリーダクト)はあまり使いたくない方なんですけど、この微妙な段差を交わすためには、ジャバラを使うしかないんですよねぇ...


外部配管もスリムダクトで化粧仕上げ。

なぜ配管穴の位置を下げたのかは、ご覧の通りです。
給湯器のリモコン線を通すために、防雨カバーが付いていました。
これ外してエアコンの配管穴から入れようかとも思ったんですが、微妙に上の水切りも掛かりそうだったので、安全策を取りました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


外周りはこんな感じで完成です。
一部テープ巻きになっていますが、散水栓や雨樋、ガスの配管があるため、無理にダクト施工はしていません。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「電気工事からエアコン工事、去年はCATVの工事まで、キレイにしていただいてありがとうございました。主人も職人気質なんで、丁寧にやってもらえる業者さんにお願いしたいって言ってて、念願かなったりです。ホント、ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年3月15日金曜日

エアコン専用コンセントが無いお部屋へ三菱霧ヶ峰エアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様から、「阿部さんの空いとる時でええけんね。夏が来るまでにエアコン付けたいんよ。ほやけん言うて先延ばしして阿部さんも忙しなったらいかんけん、早めにやってもろたらありがたい。」(^_^;)というご依頼をいただきまして、本日工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2218-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。


取付けるお部屋は、玄関脇にある応接スペース。

夏にお客さんが来られた時に、扇風機で汗かきながらお喋りしていたそうですが、さすがに昨年の夏は暑すぎて大変だったらしく、「今年は絶対エアコン付ける!」となったそうです(^_^;)

建物自体は築80年を超えているそうです...
リフォームを繰り返してきたそうですが、そもそもこのスペースにエアコンを付ける想定ではなかった様で、エアコン専用コンセントがありません。

室外機を置くスペースはどうしますかね?

外は駐車場になっていて、車や自転車などが置いてあります。
地上置きにすると、スペースが狭くなってしまいますねぇ...

専用コンセントを増設する訳ですが、分電盤に予備スペースがありませんねぇ...

これもちょっと、どうするか考えないと...

分電盤とエアコンの位置関係です。

分電盤は内玄関側へ設置されています。

天井裏が見えれば、隠蔽配線で施工可能です。
が、、、1階には点検口がありません。

ちょうど真上の2階が畳のお部屋だったので、床をはぐれば行けると思います。

とりあえずここまでが事前調査でした。
御見積書を提出させていただき、即答即決いただきまして、本日お伺いです。

2階の畳の部屋から天井裏へアクセスできるか、地道に釘を抜いてコンパネを切断。


天井裏を覗いて見ると...
周りは梁と土壁に阻まれて、八方ふさがりです...(´;ω;`)

それも1階の天井は、リフォームを繰り返して三重天井になっていて、天井にすらアクセスできない状態です...
これ、ちょっと無理です...
ここで悩んでいる時間はありません、お客様に状況をご説明し、別の方法をご提案。
「古い家やけんなぁ。そりゃ仕方ないわぃ。阿部さんのやり良い方法でやってもろたんでええけんな。」という事で、ピシッと切り替えて次へ進みます。

電源工事を後回しにして、エアコンを取付けていく事にします。

位置決めをして、背面板を取付けます。

配管穴を開けていきます。

この壁もリフォームを繰り返して、厚みが20cmもあります...

気密性確保のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、屋外作業へ移ります。


はぃ。室外機は地上置きにせず、壁面置きにします。

今回は、久々にアルミ製の架台を使います。
特に深い意味はありません。こちらのお宅で以前、他のお部屋のエアコン工事の際にアルミ製を使ったので、それに合わせました(^_^;)

室外機を乗せて配管接続。
電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


では、電源工事の方へ。
分電盤は空きスペースが無いので、増設ボックスを使ってブレーカーを増設。


フタを閉めると、こんな感じです。

分電盤が河村電器産業製。増設ボックスはパナソニック製です。
阿部はカワムラを信用していないので、基本使いません(u_u*)

天井裏からケーブルが通せなかったので、こんな風にしました。

増設ボックスの真後ろに抜いて、ホワイト色のモールで。

エアコンの脇まで延長しました。

「あら、キレイにできとるやん。これなら目立たんけんええねぇ。」とお客様(*^^*)

コンセントを取付けて、電圧測定。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


室外機周りはこんな感じで仕上がりました。

壁面置台の脚の高さは、阿部(身長175cm)が真下に立っても頭をぶつける事はありません。
ドレン水は塩ビ管を使って、表の側溝へ流れる様に延長しました。
これで駐車場も今まで通りに使えますね。

「あらぁ。ホンにキレイにできたねぇ。室外機も邪魔にならんし。面倒掛けましたなぁ。これで夏が来ても暑い思いせんで済むわぃ。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。