2018年10月30日火曜日

エアコン分解洗浄で室内機を外して初めてわかった13年前の施工

いつもお世話になっているFB友さんのご依頼で、ご実家のリビングに設置されているエアコンの、分解洗浄にお伺いしてきました。

日立ホームアンドソリューション RAS-E71T2(2005年製)標準タイプです。

はぃ。2005年製ですので、13年経過しています。

10年以上経過しているエアコンの分解洗浄はお奨めしていません。
と言うか、基本的にお断りしていますが、「壊れてもいいので、やってみてください。」と言うお客様の場合、一切の保証なしでお受けしています。

ほんとにいいんですか?と何度もお聞きしましたが、「ぜひ」と言う事で(^_^;)

では、取外しに掛かります。
これ、よく見掛けますよね。
スリムダクトのカバーがずれて、隙間ができてるの。


これは、ダクトの末端にエンドカバーを取付けていないから、数年掛けてじわじわと下がって行くんです。
エンドカバーがあれば、そこで止まるんですけどね。

で、これ。エンドカバー無い上に、ちんちくりんでしょ。

スリムダクトは、1本の長さが2mです。
量販店の工事には「化粧カバー込み」とか謳っていますが、近くに小さく「2m迄」って書いてるの知ってます?(^_^;)

実際の住宅では、2mでは基礎のところまで届きません。
お気の毒ですが、新築でもこういうお宅よく見掛けますね。

ちなみに追加しようものなら、ベラボウな金額が上乗せされる仕組みです。
怖いですね、量販店。

カバーを外してみます。
あら、きちんとパテ埋めはされていますね(p_-)

でも断熱材の巻き方がダメですね。
何がダメって、隙間から湿気が入り込むので露タレの原因にもなるし、ナット割れを起こしてガス漏れの原因にもなりかねません。

何よりダメなのが、室内機と室外機を繋ぐケーブル。
200V 7.1kwの能力のエアコンですよ。1.6mm使うとか信じられません。

まぁいろいろ見付かりますね...

気を取り直して室内機を外すと...( ゚д゚)ポカーン


わぁ~、やってますねぇ~...

柱に当たったから左に開け直しましたと見て取れます。

阿部も過去に特殊なお家で失敗した事がありますから、人のこと言えた人間でもありませんが、このお宅の場合、ちゃんとメジャーで測ればここに柱があるのは理解できる位置関係です。

お聞きすると、施工の際には大工さんも立ち会いされた様です。
恐らく、「そこ、筋交いがおるけん気を付けてや。」って言われて、ビビりながら右に寄せた感じですね(^_^;)
室内機の位置をもう少し下げて、左へ寄せれば、何の問題もなく貫通できた位置です。

人間ですから、失敗はあります。
でも、リカバリもせず、そのまま開けっ放しと言うのはいかがなものかと思いますね。

量販店クオリティ。
安さで選びますか?技術で選びますか?
敢えて社名は挙げません。もうお解りだと思いますが(*´艸`*)

お預かりした室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。
壊れると部品がありませんから、慎重に分解しました。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


フィルターを定期的にお掃除されていた様で、熱交換器はキレイな状態でしたね。

洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
配管穴に貫通スリーブを挿入します。

筋交いがあるのと、穴が斜めに開いているので、スリーブを一部カットして微調整。

隣の穴はパテでしっかりと埋めました。
これで小動物の侵入は止めれます。

外壁側の穴の位置も修正したいところですが、ダクトの位置関係もあるので、次回新しいエアコンに取替える時に修正します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


ケーブルは1.6mmを撤去して、2.0mmへ取替えます。


ウォールカバーの縁は、きっちりとコーキング。


カバーがズレ落ちない様に、末端にもコーキングを。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「あらぁ、新品みたいになりましたね。悪いところも直していただいて、ありがとうございました。これで暖房も気持ちよく使えます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2018年10月27日土曜日

浴室乾燥・暖房機が故障のため三菱バスカラット24(浴室乾燥・暖房・換気)へ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、浴室の乾燥・暖房・換気扇の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 V-241BZ バスカラット24標準タイプです。


既存機はマックス製。


換気扇としては動作しますが、暖房が効きません。

年式も古いため、取替えをご希望です。

点検口から天井裏へアクセスして、ダクトやケーブルを外していきます。


撤去しました。
新しく取付ける機種は、既存機と開口寸法が同じなので、加工の必要がありません。


リモコンケーブルは既存のものも流用できますが、末端のコネクタ形状が違うので、入替え可能な場合は入替えてしまいます。


新しいバスカラットを取付けます。


点検口から天井裏へアクセスして、電源類を接続。
ダクトもアルミテープでしっかりと接続します。


リモコンも取替えて、試運転。


異常がない事を確認してお引き渡しです。

「あ~良かった。うちは朝風呂入るけん、ここ最近お風呂が寒いんよねぇ。これでまた気持ちよぉにお風呂入れるわ。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

この様な換気扇取替えも、お気軽にご相談くださいませ<(_ _)>

2018年10月26日金曜日

5年前にご購入いただいたエアコンと7年前に他社ご購入のエアコン分解洗浄

いつも町内会でお世話になっているお客様から、エアコン分解洗浄のご依頼をいただきました。

三菱電機 MSZ-JXV403S-W(2013年製)フィルター自動掃除機能付きタイプ
日立アプライアンス RAS-K22Z(2011年製)フィルター自動掃除機能付きタイプ


取外し、お預かりした室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


三菱 熱交換器↓


三菱 ボディ内部↓


三菱 ドレンパン↓


三菱 ファン↓


日立 熱交換器↓


日立 ボディ内部↓


日立 ドレンパン↓


日立 ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「あらぁ~、キレイになったねぇ。きちっとやってもろたけん、安心して使えるわぃ。これで暖房も気持ちよぉに使えるなぁ。ありがとう、お世話になりました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2018年10月24日水曜日

エアコン分解洗浄にお伺いしたら施工不良満載で手直し工事に時間が...

4年前にエアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から、エアコン分解洗浄のご依頼をいただきました。

パナソニック CS-40RKX2-W(2009年製)フィルター自動掃除機能付きタイプ
パナソニック CS-404CF2-W(2014年製)標準タイプ

標準タイプは、4年前に取替工事をご依頼いただいたものです。

今回は9年ご使用のフィルター自動掃除機能付きタイプの模様を。
付いているお部屋は寝室です。

あれ?コンセントが見当たりませんね?

とりあえずフロンガスをポンプダウンするため、室外機の方へ。
え??? ホント「え?」って声が出ました。

排気ホースが...(^_^;)

こんな所から出してる上に、保護テープ巻いてないから腐ちてポロポロになっています...


しかも、排気口が下向きに取付けられているので、逆止弁が開きっぱなし...

ここから虫が侵入してしまいますね。

カバーを外して見ると、まぁ思った通りです。

貫通スリーブが入ってないし、パテ埋めもされていません。

このダクトの保護シールを剥がしてない時点で、「素人」ですね...(p_-)キッパリ

これ北側だから良かったですけど、南側だとボロボロになって剥ぐこともできなくなります。

室内機を外していきます。
コンセントは室内機の後ろにありました。

湿度が高いところに隠れているので、金枠は錆びています。

200Vで4.0kwタイプなのに、内外連絡ケーブルは1.6mm...やっぱり素人っぽいです。


はぃ。これで素人さん確定ですね。酷い施工です。

左後方出しにも関わらず、ドレンホースが右接続になっています。
余程特殊な案件でない限り、左後方出しの場合は左側へドレンホースを接続します。

お蔭で外したとたん、たっぷりと溜まっていたドレン水が溢れました...(T_T)
左側のホースも断熱してなかったため、結露して露タレしてた形跡がありますね。


あと、配管接続部の断熱不足。

ここが空いているので、湿気を呼んでいました。
コンセントの金枠が錆びているのは、これが原因です。

室内機の裏側はカビだらけになっていました...

と、こんな感じで、再取付けの際にはかなりの手直しが必要ですね。

お預かりした室内機を持ち帰って、分解していきます。
もぅこの光景も見慣れて、何とも思わなくなりましたけど...(^_^;)ねぇパナソニックさん。


電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
さぁ、まずはこのコンセント。


ささっと、ここへ移動。結構時間掛かりましたけど(^_^;)


元の開口を塞いで、背面板を元通りに。
貫通スリーブ入れたいんですけど、この配管、戻してまた曲げると折れそうなので、止めておきます。


内外連絡ケーブルは、1.6mmから2.0mmへ取替えます。

何が違うかと言うと、許容電流値が違います。
暖房時は20A近くまで流れ続けますから、2.0mmでないと発熱します。
「今まで使えてたからいいじゃない」は、危険ですね。
安心してご使用いただくために、取替させていただきました。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンパイプは左側から。

貫通スリーブを入れていないので、室内側もパテ埋めをして気密性を確保します。


外側の排気ホースは、こうしました。


排気用の化粧カバーもあるんですけど、エアコンの年式も年式ですし、あまりお金を掛ける必要もありませんから。

これできちっと逆止弁が閉まるので、虫が入る事もありませんし、風でホコリが逆流する事もなくなります。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「キレイになったし、悪いところも直していただいて、ありがとうございました。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研