2018年5月30日水曜日

築50年電気設備が古く量販店にエアコン取付工事を断られたお宅で電気工事

昨日・今日と二日間掛けて、電気設備改修工事とエアコン新設工事にお伺いしてきました。

現在、東京にお住まいのお客様。
「松山の実家のエアコン設置を電気量販店にお願いしたところ、法律が変わり、古い分電盤(築50年に設置したままです)の為、分電盤の交換をしないとエアコンの設置ができない。」と言われ、困っていたところ、アベ冷熱技研を見付けていただいたそうです。

東京から帰省される日に合わせて、現地を拝見させていただきました。
そうですねぇ、50年ですから...(^_^;)

主幹ブレーカーはありません。
なので、漏電遮断器も設置されていない状態です。
もともとは3個だったブレーカーも、2個増設されています。

この設備、よく持ってるなぁと感心(^_^;)
お聞きすると、ご高齢のお母様がお一人で住んでいらっしゃるそうで、使用する電気器具も少ないそうです。

メーター周りを拝見。
スマートメーターに変わってますね。
あれ???

このケーブルって...VVF2.0x3cじゃないですか(´;ω;`)
これはいけませんね。電気容量も不安だし、被覆も劣化しているので、幹線も全部交換ですね。

はぃ。まず、なぜ量販店がお断りしたかと言うとですね。

・漏電遮断器が設置されていない

・エアコン専用コンセントが増設できない

・完全に電気容量不足で危険

という訳です。

この電気容量増設は、量販店ではできません。
有資格者のいる、登録電気工事店が行わなければなりません。
アベ冷熱技研なら大丈夫ですよ(*^^*)

早速、お見積りさせていただき、電気工事+エアコン機器+エアコン工事のご依頼をいただきました。
ここまでが4月の初めでした。

工事日程は、また松山に帰省された際に行うと言うことで、先に図面を作成し、四国電力へ電力容量増設申請を行っておきます。


そして昨日、帰省されたお客様の立会いのもと、工事に掛かります。
既存設備を全撤去してしまうと、工事が終わるまで停電になってしまうため、仮にひとつの電源だけ活かして作業を進めます。

メーターを留めていた木板は、腐食が激しかったため撤去。

幹線ケーブルは、VVF2.0mmx3cからCV5.5sqx3cへ取替えます。


宅内のブレーカーもすべて撤去。

この木板は外しません。
これ外すと、土壁がごっそり剥がれますから(^_^;)

外周りはこんな感じに進めていきます。
ケーブルは塩ビ管とPF管を使って、保護します。


分電盤は、寸法的に元の位置に取付けできないので、新たに取付ける場所へコンパネで下地処理。


新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


すべてのケーブルを接続完了後、絶縁抵抗計を使って、漏電などの異常がない事を確認。


スマートメーターへケーブルを接続し、引込点も接続して送電。


こんな感じで完成。
電力側の引込ケーブルは、容量的に十分なため今回は張り替えないと連絡がありました。


では、エアコン専用コンセント増設に掛かります。
取付けるお部屋はこちら。


一箇所しかない点検口から、分電盤方向を確認。
うわ...しまった...

ここ、下見の時に確認してなかったんです...
この部分は屋根裏になるので、高さがあるハズと思っていたのが間違いでした。
ここから分電盤までは15m近くあります。
這いずって行くにしても、この天井材は阿部の体重を支えられる素材ではないんです。

仕方ないので、スパッと経路変更。
屋外を這わせて行くことにします。


またまた外部を塩ビ管を使って、ケーブルを這わせていきます。


延々と...


延々と...
ここは戸袋があるため、この位置から宅内へ。


宅内は柱の横を添わせて...


エアコンの脇まで引いてきました。
コンセントを取付けて、専用コンセント増設完了。


これで電気設備改修&増設工事完了です。

主幹ブレーカーは30Aの漏電遮断器搭載なので、安心してご使用いただける様になりました。

それでは、エアコン工事に掛かります。
まずは穴開けから。

土壁なので、細心の注意を払って開けていきます。

配管穴には貫通スリーブを挿入。


背面板はスライド金具を使って、しっかりと固定。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はテープ巻き仕上げ。
庇と戸袋が複雑な外周りです。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


アース棒をしっかりと打ち込んで接地。


コンセント電圧を確認して、当然ですが異常なし。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「助かりました。丁寧にしていただいてありがとうございました。おかげさまで母も喜んでおります。」と、大変お喜びいただきました(^^)

後日、施工証明書をお送りさせていただいた際に、返信でお手紙をいただきました。

ありがとうございます(*´∀`*)
一生懸命やった甲斐がありました。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2018年5月28日月曜日

引っ越しに伴うエアコン移設&分解洗浄そしてエアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様の娘さんがお引越しされると言うことで、エアコン移設と同時に分解洗浄のご依頼と、エアコンの無いお部屋へ、新しく霧ヶ峰を取付けさせていただきました。

三菱電機 MSZ-GV2217-W 2017年霧ヶ峰モデル汎用機をお買い上げいただきました。


三菱電機 MSZ-AXV221-W(2012年製)を移設・分解洗浄させていただきました。

こちらのAXVは、6年前にアベ冷熱技研でご購入いただいたものです。
なので、分解洗浄が5,000円引きです!(*´∀`)

早めにご依頼いただいていまして、先々週、移設のために取外しにお伺いしていました。
6年分、寝室でご使用でしたので、そこそこカビが見えますね(p_-)


お預かりして持ち帰った室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
移設先は賃貸マンションです。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


すみません...途中経過の写真はありません。
なにせ、朝から休憩なし、昼飯なしでかなりピッチを上げて作業していましたので...
この体、よく動くなぁと第三者的に思いながら作業終了。

試運転を行い、異常がない事を確認して移設分完了。


はぃ、腹が減っても戦はできる。
新しいエアコンの取付けに掛かります。


シンドイとか、ツライとか感じてません。
ただ、先週痛めた腰が痛くて、思う様に作業が進まないのは事実です。
でも手抜きはしません。
しっかりと、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

午前中の現場が長引いて、昼食も取らずスタートしたのが午後2時。
最後、洗濯機の接続やテレビの接続まで行って、すべて完了したのが午後6時半。
凄いですね。朝、食パン一枚でこんなに動けるなんて(´;ω;`)

「わぁ、キレイに洗ってもらってありがとうございます。他の事までいろいろとお願いしてすみませんでした。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)
はぃ、阿部にとって、お客様に喜んでいただけるのが一番の栄養源です(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

分譲マンションで効きが悪くなったリビングのエアコン取替工事

初めてご依頼のお客様のお宅へ、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

日立製白くまくん フィルター自動掃除機能付きタイプ お客様支給品です。


既存機は東芝でした。
動いてはいますが、風量が少なく効きが悪い状態でした。

しかしこの化粧カバー... 未来工業製の屋外用です(^_^;)
これは今回、因幡電工のMDダクトへ取替えさせていただきます。

マンションなので、室外機はベランダ置き。


屋外ダクトは変色していますが、「使えるなら再利用で」との事で既存流用します。


まずは既存機を撤去する訳ですが...

マンションでの撤去の際によく見掛けますが、配管穴をパテ埋めしないのはナゼなんですかね?
やっぱり手抜きなんですか?

配管穴を塞いでいないと、小動物の通り道になります。
ほら、ここにいっぱい糞が...


室内機の後ろもこんな事になっていました...(´;ω;`)


とりあえず全撤去しました。

雑巾で拭けるところはしっかり拭きましたが、クロスに染み込んでいて完全には取れませんでした。

では取付作業に掛かります。
MDダクトを取付けて、背面板を設置。

MDダクトの右配管は、結構気を使います。
曲がりのところに配管接続部が来ない様に、室内機の位置決めをしないといけないからです。
なおかつ今回は取り替えで、クロスが変色しているため、上手く隠れる様にもしなければなりません。
ここでかなりの時間を費やしています。

今回の機種の能力が6.3kwで、配管サイズが4部ですから、手曲げはNG。
パイプベンダーを使って、配管を曲げていきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「いやぁ、やっぱり化粧カバーはそれに見合ったもん付けたらキレイですなぁ。キチッとした工事をしていただいてありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。