2023年11月18日土曜日

賃貸マンションでエアコン新設工事

いつもお世話になっているFB友さんがお引越しされるという事で、本日エアコンとBSアンテナの工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-BXV3623-W ムーブアイ搭載・自動掃除機能付き霧ヶ峰エアコンをお買い上げいただきました。

昨晩から暴風と雷で、今朝はそれプラス、アラレまで降り出すという最悪の天気からのスタートで、先に旧宅でエアコンとBSアンテナを風に煽られながら取外しまして、新居の方へ移動。
新居の方は観光地エリアのため、周辺のコインパーキングが満杯で、車を停めるのに小一時間ロス...
なんとか新居へ辿り着いて、工事スタートです。

建物は賃貸マンション。
当然穴は空いていますが、高さが残念ですね。
一般的な室内機の高さは300mmありますから、これでは収まりません。
今回は室内機の高さが255mmのBXVタイプをお奨めさせていただきました。

そもそもこの穴の位置は、建物を支える重要な梁です。
通常は梁を避けて配管穴を設置しますが、ちょっと変わった設計士さんですかね?

なので、穴の長さは600mm近くあります...
今回、配管は右後方出しのため、フレア接続部分は梁の中に入ってしまいます。

こういう施工はできるだけしたくないんですけど、仕方ありません。
接続部分が後々点検できませんし、繋いで配管を押し込みながら室内機を掛けるため、配管根元に負担が掛かるからです。

なんとか室内機を掛けました。
ベランダ側で配管を引っ張ってくれる相棒がいれば簡単ですが、一人で配管を押し込みながら、重たい室内機を持ち上げて脚立に上がりながら掛けるのは、なかなかハードです。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
BSアンテナも取付けさせていただきました。
旧宅で取外したエアコンはしばらく保管されて、折を見て取付けるかどうか検討されるそうです。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
工事が終わる頃には、晴れ間が見えて風も落ち着いていました。

「大変な天気の中、ありがとうございました。阿部さん、かなり前から予約入れとかんと捕まらんから、早めにお願いしてて良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、お土産をたくさんいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士(ものづくりマイスター)」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2023年11月16日木曜日

3年前に洗浄したエアコンが既にカビまみれで取外し完全分解洗浄

午前中に続き夕方からも、分解洗浄でお預かりしていたエアコンの洗浄が完了しましたので、取付けにお伺いしてきました。

ダイキン ATR63SPE3-W(2015年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

3年前にアベ冷熱技研で分解洗浄させていただいたエアコンですが、既にカビまみれになっていて、「このまま暖房使うのは気持ち悪い」との事で、洗浄受付再開までお待ちいただいていました。
カビは、そのお部屋や周囲の環境によって繁殖率が変わります。
特に近くに河川があったり水田などがあると、お部屋の中でも湿度が高めになりますから、カビにとっては好条件になりますね。
こちらのお宅は、建物正面に広大な水田が広がっている環境でした。

まずは、室内機を取外してお預かりします。

この機種、うるるとさららなので、加湿ホースが付いています。
ホース内もカビだらけだろうと楽しみに覗いて見ましたが、まったくカビが見当たりません。
お客様にお聞きすると、「加湿機能は使っていません」とのこと...
うるるとさららにしか搭載されていない加湿機能を使わないのは、宝の持ち腐れですね。
使うとホースの中までカビだらけになりますけど。(嫌味)

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。
この機種、分解しにくくて頭にきます。
修理するサービスマンの立場に立って設計されていませんね。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

フラップ↓

一応、防カビ剤を吹き付けておきましたが、恐らく気休め程度でしょう。

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

取付けが終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
ビフォーアフターの写真をお渡しすると、「わぁ...次の買い替えはダイキンやめます...出てくる空気のにおいが全然違いますね。キレイにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

8年間お使いの三菱霧ヶ峰エアコンの分解洗浄作業

ご夫婦でいつもお世話になっているFB友さんから、8年前にお買い上げいただいたエアコンの分解洗浄をご依頼をいただきました。

三菱電機 MSZ-GV224-W(2014年製) スタンダードタイプです。
2014年製なので製造後9年経過はしていますが、型落ちとして翌年に取付けているので8年お使いです。

まずは、室内機を取外してお預かりします。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

取付けが終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
ビフォーアフターの写真をお渡しすると、「わぁ...凄い汚れてたんですね...お忙しいのにキレイにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2023年11月14日火曜日

2023年 匠の技教室 愛媛県立松山工業高等学校で開催しました

本日は、一般社団法人愛媛県冷凍空調設備工業会の事業として毎年開催している、匠の技教室(出前授業)に行ってまいりました。

今回の開催場所は、電気・機械・建築の世界を目指す学生たちが集う、愛媛県立松山工業高等学校です。

講師は同じ愛媛県冷凍空調設備工業会のメンバー7名で、全員ものづくりマイスターの資格を持っています。
阿部は「エアコンの仕組みについて」と題して、PowerPointを使って説明させていただきました。
結構難しい分野なのでかなり噛み砕いてみましたが、理解できたかどうかは微妙です(^_^;)
本気でやろうと思ったら一日では無理です。

他に、エアコンの配管接続作業の様子や、エアコンを分解して実際に運転しながら各所の説明。

ある程度、エアコンの仕組みや、工事を行うには知識と技術が必要だということを理解してもらったところで、エアコン工事に必要な工具の解説と使い方について講義を行ったあと、実際に冷媒配管に使う銅管の加工体験を行いました。

パイプカッターで切断、ベンダーで曲げ加工。

エアコンと配管を接続するためのフレア加工も。
各テーブルを回って、マンツーマンで持ち方から扱い方まで細かいところまで教えてあげると、次からは早くキレイに仕上げる事ができていました。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。
一人でも寸法が違うと、きちっと合わさりません。
できあがった作品を見て、みんな笑顔でした。

最後に、安易な知識でエアコンを触ってしまうと、とても危険な目に遭うことを伝えました。
実際に素人さんがエアコンを取外そうとして、室外機が爆発したり、漏れ出した液体フロンを触って凍傷になった事例がありますから、一番重要なところです。

どんな資格が必要で、生徒のみなさんが受験できる資格試験はどんなものがあるの?という、一番知りたいところも説明させていただきました。
毎回最後に質疑応答をやるんですが、今回も定番のここには書けない質問が数件。
メンバー一同、笑いながらお答えさせていただきました。

この業界に少しでも興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間を増やせたらいいなという思いで工業会メンバーは活動しています。
今年も帰り際、お世話になった先生方に好評いただきました。
これからも、継続的に続けていきたいと思います(^^)

2023年11月11日土曜日

隠蔽配管のルームエアコン取替工事で下見してたのに...

初めてのお客様のご依頼で、午後からエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製、5.6kwタイプお客様支給品です。

既存機も三菱霧ヶ峰です。
2010年製で少し効きが悪く感じる様になったため、まだ動いていますが取替えをご希望です。
既存機は4.0kwタイプでしたが、広いLDKのため5.6kwタイプに取替えます。

配管は隠蔽配管で、室外機は建物西側に設置されていました。
以前にもう一台座っていた様ですが、取外されて跡が残っています。

既存の位置には通気口があるため、新しい室外機は右の方へ寄せます。

作業に掛かります。
ポンプダウン運転を行って、室外機を撤去。
ここで配管の膨らみに気が付きました...

嫌な予感は的中で、隠蔽されている配管は4分でした...
事前に下見をした時にはエアコンが4.0kwだったので、配管のサイズまで気が回っていませんでした。
痛恨のミスです...

今回、エアコンの能力は上がるので、隠蔽部分が4分でも問題はありません。
が、作業的には時間のロスです。
既存配管が折れない様に気をつけながら方向を変えて、溶接延長を行います。
ここで4分は3分へサイズダウンします。

配管穴のところは、一部スリムダクトを使って美観と耐久性を上げる処置をします。

室外機に配管を接続しておきます。

室内側へ移って、既存機を撤去。

ここでも嫌な予感が的中です。
前回取替えを行った業者さんは、既存機のその前に付いていた室内機の補助配管を流用していました...
年式から考えると、この補助配管はR410A用ではなくR22用ですね。
ここは流用できないので外すしかありません。

4分から3分へサイズダウンするためには、先ほどの室外機側の様に溶接するか、異径ユニオンを使うしかありません。
室内で火気は使わない主義ですので、異径ユニオン... 持っていません...
土曜日なので、仕入先もお休みです。
仕方ないので、先ほど室外機側で取外した異径ユニオンを流用しました。
形状からR410A対応品であることと、内部のフレア接触面がキレイだったので大丈夫です。
今後もしこの部分で不具合が起こった場合は、阿部が責任を持って対応させていただきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

いやぁ...日が暮れるのが早くなりましたねぇ...
電動式真空ポンプを使って、配管内部をしっかりと真空乾燥させます。

既存のドレンは基礎から出てすぐに開放されていたため、コンクリート面がシミになっていたから、近くの溝を伝って流れる様に塩ビ管で処理しておきました。
何気に狭くて、めちゃめちゃ手間が掛かっています。

室外機周りは、こんな感じで完成。
きちんと通気口も役割が保てる様になりました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
途中イレギュラーで時間が掛かってしまいましたが、なんとか完工できました。

「隠蔽配管のエアコンて取替できないと思ってたので、取替えができて良かったです。時間の掛かる工事だったみたいですみません。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。