2022年9月1日木曜日

28年ご使用の1方向天井カセット形ハウジングエアコン取替工事

台風が接近していて、天気予報から目が離せませんね。
そんな中、マンションの和室に設置されている、天井カセット形エアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX2822AS 天井カセット形ハウジングエアコンをお買い上げいただきました。

既存機は三菱重工製。

盆休み前に、動かなくなったという事で点検にお伺いしていましたが、28年目ということもあり部品もなく修理不可。

室外機はベランダ置きです。

取替えるに当たって、既存の冷媒配管とドレン管は流用しますが、室内と室外を繋ぐケーブルがVVF1.6x2cとVFF0.75x2cのため流用できません。
新しいエアコンはVVF2.0x3cが必要なため、入れ替えが必要です。

さて、本当は本日一日で取替え予定でしたが、一週間前から本日から天気予報は雨の予報。
最近、予報が当たらないのでどうにかなるかなと思っていましたが、昨日予報を確認したら結構降るという事でしたので、昨日の現場を終えてから、夕方からお邪魔させていただいて、急遽ベランダ周りのみ施工させていただきました。

まずは、故障でポンプダウン運転ができないため、フロン回収機を使って機器内部のフロンガスを回収ボンベへ回収します。
家庭用エアコンですが、天井カセット形はフロン排出抑制法の対象になるため、業務用と同じ扱いになるので、こうやって回収作業が必要です。
同じフロンなのに、おかしな法律です。

既存機を撤去しました。

ケーブルを新しいものに引き換えるため、配管カバーを外すと溶接箇所が出てきました。

一応、オイル漏れなどは無いか目視確認を行い、しっかりと断熱をしておきます。

既存のケーブルはWAGOで繋がれていました。
これらは撤去します。

新たにVVF2.0x3cを通しました。

室外機側の配管は余長が全く無かったため、溶接して延長します。

なんとか日が暮れる前に、室外機接続まで完了できました。
終わったのは、夜の7時です...

そして本日。いやぁ...もの凄いどしゃ降りです...
昨日頑張っておいて正解でしたね...

室内機の取付けに掛かります。
新しい機器は少し横長になるため、両サイドを開口しなければなりません。

マルチツールを使って、キレイにカットします。

室内機を吊っていた既存のアンカーは、きちんと撃ち込まれていなかった様で、触るとユルユルと抜けてきました...

古いアンカーは取付けピッチが違うので流用しません。
新たにアンカーを打ち直します。

吊りボルトをセットして、配管類の末端を加工します。

ところで、天井面にたくさんのシミがあったので、もしかして配管が結露しているのかと気になっていました。

ライトを当てて見てみると、上の階からの雨漏りの様です。
今日は雨が酷いので、滴下して天井裏も湿っていますね。
ここはお客様にご報告させていただきました。

室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。

運がいいのか、真空引きをする間は小雨になりました。
湿度が高いので、しっかりと配管内部を真空乾燥させます。

真空引きをしている間に、吊り位置の微調整とパネルの取付けを行います。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「2日がかりでご苦労さまでした。また他の和室と寝室もこれと同じのがあるんで、今度は壊れる前に取替えようと思ってるんで、またお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、追加でご依頼いただきました<(_ _)>

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年8月31日水曜日

食品加工場の廊下へエアコン新設工事と専用コンセント増設工事

いつもお世話になっている食品加工会社様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4022S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回設置する場所は、作業場の廊下です。
廊下ですが、加工品の仮置場にもなっているので、あまり温度が上がらない様にしたいとの事です。

広いのでどこにでも取付けできそうですが、室外機を置く場所を考えると、室内機はここしかありません。

室外機の位置も建物正面になるので、かなり悩んでいましたが、見た目と快適性のどちらを取るかと言うと快適性の方がいいという事で、ここに設置となります。

では作業に掛かります。
まずは殺菌灯を移動しました。

室内機の位置決めして、配管穴を開けていきます。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、スリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きをしている間に、200Vの専用コンセントを増設します。

点検口2箇所を使って、天井裏を通していきます。

天井裏が高いので、結構スルスルと通ります。

室内機のところまでケーブルが通りました。

電圧を測定して、増設工事完了。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

ひとつ、どうしても残念なのは、ドレンが垂れ流しにしかできなかった事です。
建物の周りはすべてアスファルトで舗装されている上、近くには排水溝や雨水管などがまったくないんです。
お客様は「夏しか使わんし、流れても暑さで蒸発するやろ。どうにもいかん様やったら、また知恵を貸してください。」との事で、このままお引渡しとなりました。

「きれいにしてもろて、ありがとうございます。また阿部さんが暇になった頃にお願いしたいことがあるんで、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年8月27日土曜日

15年お使いのエアコンの効きが悪くなったので9.0kwのエアコンへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、リビングに設置されているエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV9022S-W 霧ヶ峰プレミアムモデルをお買い上げいただきました。

既存機は、富士通ゼネラル製です。
2007年製で効きが悪くなってきたので、取替えをご希望です。
既存機は7.1kwでしたが、もう少し能力UPしたいとのご希望で、今回9.0kwへ取替えます。

室外機周りはこんな感じでした。

量販店の施工でよく見掛ける、「化粧カバー2mまで工事」ですね。
配管の取り回しが雑なのと、経年劣化で配管の断熱材がボロボロです...
雨水マスのフタも踏んでいるため、メンテができませんね。
この辺りは、今回キレイに直します。

まずは、既存機を撤去します。

スリーブが入ってません。
目の前に筋交いがあるので、スリーブを入れる事ができなかったものと思われます。

室内側と外壁側の穴の落差がもの凄いです。
これは穴を開ける途中に筋交いが出てきたので、仕方なく外壁側を下げたと見受けます。

避けたからいいというものではありませんね。
いわゆる施工ミスです。
室内機の位置をもう少し下げて取付けていれば、筋交いを交わせていたハズです。

今回、穴は開け直さないので、スリーブは入れずに(入らない)作業を進めます。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

スリーブを入れていないので、気密性を確保するために、貫通部をパテで塞いでおきます。

今回、配管サイズが4分と太いため、ベンダを使って銅管を曲げます。
太い銅管は手で曲げると簡単に折れて潰れてしまうため、こういった工具で曲げる必要があります。

配管化粧カバーも新しいものに取替えました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
取替え前の配管に比べて、いかがでしょう?
テープ巻きの部分は、耐候性の高いテープで仕上げています。

雨水マスのメンテがしやすい様に、フタの上を交わして置いておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
能力UPしたし、AI機能搭載ですから、広いリビングでも快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。