2012年7月25日水曜日

三菱電機GMタイプへ取替工事(隠蔽配管流用)

隠蔽配管されているエアコンの、取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 MSZ-GM282-W ムーブアイ搭載の汎用機 お客様支給品です。


既存機は日立製。


室内機は2階で、室外機は1階地上置き。
配管は、壁内の隠蔽配管です。

どうも電気系統の故障の様で、修理不可で今回の取替えとなりました。

既存配管を流用するか、新たに穴を開けて露出配管とし室外機を屋根置きにするか、ご相談いただきましたので、先行して取外しにお伺いし、既存配管が流用できるか調査していました。

室外機を撤去します。


室内機も撤去しました。

配管がやりにくかったんでしょう、大きく開口されていました。。。

窒素ガスを使って窒素ブローし、配管内部の残留オイルの状況を調べます。


結構勢いよくブローしましたが、残留オイルはありませんでした。

オイル戻りのいい機械だったんですね。
これで既存配管が問題なく流用できます。

隠蔽配管で問題なのが、ドレン。
今回も少々てこずりました。

既存機のドレンホースが壁の奥で接着されています。。。
それも、壁内の塩ビ管サイズは16。
隠蔽のドレン管は、最低でもVP20を使用しなければなりません。

コンセントを外して、そこから指を突っ込んで壁内のドレン管を引き寄せ、じわじわとノコでカット。

写真では解りづらいですが、16→20の異径ソケットを差し込んでサイズアップしました。
ここにコンセントが無ければ、ちょっと無理でしたね。

既存配管が短いので、フレアユニオンを使って配管を延長します。


室内機を掛けて、配管を接続していきます。


室外機の配管接続が終わると、電動式真空ポンプを使って配管内部をしっかりと真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

建物の外観を変える事なく隠蔽配管が流用できて、お客様にもご満足いただきました<(_ _)>

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2012年7月24日火曜日

フロンガス補充修理作業(マンション業者施工の巻)

この時期、エアコンのガス漏れ改修依頼、非常に多いです。
基本、アベ冷熱技研施工品以外の修理対応は、お伺いできるまでに日数が掛かりますのでご了承ください<(_ _)>

今回の現場はアベ冷熱技研の施工ではありませんが、メンテナンスをご依頼いただいているデイケアサービス系のマンションです。
「以前から効きが悪い様なので、点検して欲しい」とご連絡いただき、現地拝見させていただきました。

室外機のバルブに、白く霜が付いています。
典型的なガス不足の症状です。(※全く残ガスが無い場合は付きません)

ガス圧を測定すると、標準の半分程度しか残っていませんね。

同じ部屋に同機種のエアコンが付いていて、常に2台同時運転してきたため、いつ頃から効きが悪くなったのかは不明との事。
既に10年経過している事と、配管ではなく機器内部から漏れている可能性があると言う事をご説明し、買い替えもご提案させていただきましたが、「修理で治るならやってみて欲しい」との事で、配管接続部を点検修理する事になりました。

残ガスをポンプダウンで回収した後、配管を外して見ると・・・

典型的な締め過ぎ状態のフレアを発見!
これだけ潰れてて、ガスが残ってるのが不思議なくらいです。。。

気になったので、室内機も取外してすべてのフレアを点検。

3分の方も、きちんとバリを取っていないため、リング状に大きなスジが見えますね。
久々にいい写真が撮れました(^_^;)
これが典型的な施工不良ですよ。

既存配管に余裕が無いため、新しい配管に取替えてフレアツールでフレア加工を行います。


フレアはパッキンの役目をするので、キズの無いキレイな鏡面仕上げに加工するのが基本です。


フレアナットの締め込みは、締め過ぎでフレアが潰れるのを防ぐため、かならずトルクレンチを使って適正トルクで締め付けます。


配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部をしっかりと真空乾燥させます。


真空引き作業が終わると、冷房運転を開始。


様子を見ながら、フロンガスを規定圧までゆっくりと補充していきます。


標準圧まで上昇し、室内機から冷風が出るのを確認して作業終了です。

今回はこれで様子を見ていただく事になりました。
フレア部から漏れた可能性は大きいですが、機器も10年以上経過しているため、不具合が出る可能性も捨て切れませんので。

アベ冷熱技研も、新築マンションのエアコン工事を数棟行ったことがありますが、エアコン工事は工程表に入ってても入ってない様なもので、最後の最後に追い込まれる様に取付け作業を行うんですよね。
そんな状況下で、キチッと工事をできる業者さんは尊敬に値します。
今回施工した業者さんも、かなり追い込まれていたんではないでしょうか?(^_^;)

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工で、環境に配慮した施工・修理を心掛けています。
お気軽にご相談ください。

賃貸マンションへエアコン新設工事

午前中、いつもご依頼いただいている賃貸マンションの、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 MSZ-GV282-W 霧ヶ峰汎用機です。


各部屋同じ造りなので毎回同じ様な感じです。

位置決めをし、背面板と化粧カバーを取付けます。

室内機を掛け、配管類を接続していきます。


室外機へ配管を接続し、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機側が完了。

外部配管は化粧テープ巻き仕上げ。
ベランダの段差は、レンガを使って水平を取っています。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。


室内機側は、スリムダクトで化粧仕上げです。

設置期限があり工事が混んでいたため、期限内に設置できるかどうか微妙なところでしたが、ギリギリセーフでお引き渡しできました。
新しく入居される方も、快適にお過ごしいただけますね(^^)v

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2012年7月21日土曜日

駐車場を広く使うため室外機を移設

「室外機の場所を移動して欲しい」とお電話いただきました。
お聞きすると、「うちと同じ状況の、室外機移設工事のBlog記事を見て電話しました」との事。
そう言えば、以前にも同じ様な記事を書いた記憶がありますが、最近こう言う感じのお問い合わせ多いんですよね。
Blog続けてきて良かったなと思えます。

現地を拝見。

縦に2台駐車できるスペースの途中に、室外機がポツリ。
軽自動車なら十分ですが、普通車だとちょっと狭く感じるので移動します。

室外機を撤去。


配管が短いので、配管内に窒素ガスを流しながら溶接して延長します。


化粧カバー(スリムダクト)も延長します。


室外機に配管を接続して、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引き完了後、試運転を行なって異常がない事を確認し、お引き渡しです。


こんな感じで仕上がりました(^^)v

「やっぱり室外機が無いと、広くてキレイですね。」と、喜んでいただきました。
これで気にせず、広々と駐車場が使える様になりました。

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
この様なお客様のご要望に合わせた工事も、お気軽にご相談ください。

追記:かなり腰の痛みが激しいです。
工事は予定通り進めて参りますが、作業スピードはかなり遅くなっておりますのでご了承くださいませ<(_ _)>


2012年7月20日金曜日

7月20日現在の工事状況

Blog、放置しております<(_ _)>
とてもじゃなく、Blogなんか書いてる時間ありません。

現在の工事状況ですが、7月前半の2週間待ちの状態から抜け出し、約1週間待ちの状況になっております。
本日もたくさんのお電話・メールにてご予約を頂いております<(_ _)>

修理のお問い合わせも多いですが、この時期はアベ冷熱技研の施工分を優先しておりますので、他社施工の修理につきましては1週間以上お待ちいただく場合もございますのでご了承ください。

さて、私事ではございますが、昨日、また腰を痛めてしまいました。。。
Facebookでは、その辺りの事もちょこちょこ書いています。
立ち上がる時に激痛が走るので、昨晩は自宅駐車場で倒れてしまいました(^_^;)
昨日・本日とお伺いさせていただいたお客様には、大変ご迷惑をお掛けいたしました<(_ _)>
夕方、時間ができたので早速病院へ行ってきましたが、ちょっと長引きそうな感じです。

もちろん、休む気はさらさらありません(日曜日は定休です)ので、ご予約いただいているお客様はご安心ください。
激痛で室外機を持ち上げる事は到底できませんが、標準工事程度なら何とか顔を歪めながらもやっています。
周りの方から「休めば?」ってお声掛けいただきますが、休むなら1週間後でしょうね。

日曜日にはBlogの更新もできる・・・「かも」知れません。
気長にお付き合いくださいませ<(_ _)>

2012年7月18日水曜日

フロンガス補充修理作業(量販店Y電機施工の巻)

本日もエアコンのガス補充依頼で、修理にお伺いしてきました。

もう今回は頭に来たので社名を公表しようかと思いましたが、まぁ「量販店Y電機」としておきましょう。

今回ご依頼いただいたお客様が「量販店Y電機」でエアコンをご購入され、その下請業者1名が工事に訪れたそうです。
エアコンの効きが悪くなったので「量販店Y電機」に修理依頼をしたところ、メーカーのサービスが修理に来ました。
そのサービスマンは、「ガスが漏れているので、漏れている箇所を修理して補充しないといけない」と言って、補充のみして帰ったそうです。
またエアコンの効きが悪くなったので、今度はメーカーに電話したところ、「ハシゴが立てれないので、漏れているところを点検できない」と断られたそうです。
困ったお客様は「量販店Y電機」へ電話したところ、「工事に関する保証はできない」と言う感じの応えが帰ってきたそうです。。。
そこでお客様は、当時工事を行った業者の連絡先を控えていたので、そこに電話すると「現在使われていません」。。。

「量販店Y電機」が保証すべき問題ですよね。 当然「量販店Y電機」が。
「量販店Y電機」・・・恐ろしや。 売りっぱなし、やりっぱなし「量販店Y電機」。。。
もう名前出さなくても判りますよね・・・(^_^;)

困り果てたお客様は、ネット検索でアベ冷熱技研を見つけていただきました<(_ _)>
実は最初、お電話お受けした時点でお断りさせていただくつもりでした(当然Y電機が保証すべき問題のため)が、一週間以上お待ちいただく事を了承いただく事と、あまりにも無気に断られたお客様がお気の毒でしたので、お引き受けする事にしました。

まずはガス圧を測定するため、試運転。


かなり減っているので、これでは効きませんねぇ。

残ガスを室外機内へ回収し、修理作業に掛かります。

メーカーに「ハシゴが掛からない」と言われた場所。


何とか立てましたが、垂直に近く、作業できる角度は保てません。


とりあえず上がって、屋根の上から手の届く範囲で作業開始。
配管接続部をフレアツールを使って再加工します。

フレア部分はパッキンの役目を行うので、エアコン工事の重要なポイントです。

トルクレンチを使って、規定値で締め上げます。

写真はバンザイして、つま先立ちで撮っているので近くに見えますが、このナット締めるのに苦労しました。
この後、配管をしっかりと保温して、ハシゴ作業終了。

室外機側の接続部も同様に、フレア再加工し接続。


いつもの様に電動式真空ポンプを使って、配管内部を真空乾燥させます。


はい、カットしたフレア部です。

ちょっと歪んでるのが判りますか?

反対側を見ると一目瞭然です。

これだけ大きなキズが入っていると、運転中高圧になったフロンガスは漏れてしまいます。
工事をされた業者さんが使っていたフレアツールに異常があった様ですね。
残念ですが、この時期、この業者さんが施工したエアコンは、すべて同様な症状が現れているハズです。

真空引きが終わると、冷房運転開始。


様子を見ながら、新冷媒(R410A)を追加充填していきます。


規定ガス圧まで上昇し、冷風が出る事をご確認いただいて作業終了となります。

「もうY電機には頼まない」とお客様。
それは適正なご判断だと思います。

たぶん、連絡の付かない下請業者さんは辞めたんだと思います。
お客様にはお気の毒ですが、断ったメーカーは正解だと思います。
安い値段で工事させられて、安い値段で卸させられて、尚且つ支払いが遅い・・・誰だってイヤですよね。

それでも「量販店Y電機」で買う人が多いのは何故でしょう?
「安くてポイントが付くから」・・・
じゃあ、そうしてください。
安い物(工事)は安いナリ。
どうぞどうぞ、逆に高物に付きますから(^_^;)

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工で、環境に配慮した施工・修理を心掛けています。
お気軽にご相談ください。