2024年9月7日土曜日

エアコン新設と専用コンセント増設に分電盤取替えのフルコース工事

いつもお世話になっているFB友さんから初めてのお客様をご紹介いただきまして、本日諸々の工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2224-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回エアコンを取付けるのはキッチン。
エアコンがないので、いつも汗だくになって調理をされているそうです。
窓上にエアコンを取付けますが、専用コンセントがないので電気工事が必要です。

分電盤を見ると年季が入っている上に、増設が繰り返されていました。

主幹ブレーカーの製造年を見ると、1982年の刻印がありました。42年ですか...
阿部が取替えのご提案をする前に、「分電盤も古いんで取替えてください。知り合いに聞いたら、古いのは危ないけん火事になるでって言われて怖くなったんで。」と、お客様。
火事は大袈裟かと思いますが、まぁこの際に取替える方がいいですね。

とりあえずお見積りさせていただいて正式にご依頼いただき、本日工事にお伺いさせていただきました。

では作業に掛かります。
まずは室内機の位置決めをして、配管穴を開けていきます。
クロスが貼られていますが、内側はモルタル壁です。
石綿含有みなしとして、飛散防止対策を行って穴あけを行います。

この配管穴を利用して、先に専用コンセント増設のためのケーブルを通していきます。

点検口から天井裏へアクセスして、ケーブルを通していきます。

無事ケーブルが通ると、コンセントを取付けておきます。

次は、分電盤取替えに掛かります。

既存盤と増設ブレーカーを全撤去。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続します。

こんな感じで完成。
パナソニック製のコンパクトブレーカー搭載の扉付き分電盤です。

やっとエアコン取付けに掛かれます。
位置決めをして背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

分電盤のところにアースが無かったので、室外機側でアースを取りました。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

いやぁ...フルコースな上に暑さも重なって、今日中に完工できるか必死でやりましたけど、なんとか夕方には完了できました。
「わぁ、キレイに取付けてもらって、ありがとうございます。いやぁ涼しくなって嬉しい!暑い中ありがとうございました。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2024年9月4日水曜日

31年目のマルチエアコン故障で1対1のルームエアコン×2台新設工事

いつもお世話になっている賃貸マンションのオーナー様のご依頼で、3日間掛けてエアコン新設と電気工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV8024S-W エモコテック搭載ハイスペック霧ヶ峰
三菱電機 MSZ-GV2224-W スタンダードタイプ霧ヶ峰
の2台をお買い上げいただきました。

お声掛けいただいたのは盆休み前日。
「息子らが帰ってきてエアコンつけたら動かんのやけど、見てもらえまいか」と。
作業していた現場を終えて点検にお伺いしていました。

既存機は松下電器産業製のマルチエアコンです。
1方向吹出しの天カセが各部屋に1台づつ、合計3台設置されています。
リモコン操作してもまったく反応なし。
ブレーカーは落ちていません。

マンション屋上に設置されている室外機を確認。
マンションができた当時のもので31年目ですから、配管の断熱材も風化して無くなっていました。

室外機の端子台で電圧を確認すると、200V掛かっています。
電源は異常なしということで、室外機基板の不具合と判断しましたが、さすがに部品などありませんから修理不可能です...
せっかくのお盆休みですが、どうにもなりません。

「仕方ない。どちらにしろ急がないんで、阿部さんの空いている時期に取替えてもらえまいか」とご依頼いただきまして、お伺いしたついでに見積もりのための現地調査も行いました。
お部屋は賃貸マンションの最上階にある、オーナー様のお部屋。
現在は使われていなくて、盆や正月にご家族が戻ってこられた時だけ使用される空間になっています。

今回はマルチエアコンの取替えではなく、新たに壁掛けのルームエアコンを取付けてほしいとのご希望です。
高天井で、ほとんどの壁がガラス張り。
室内機を取付けることができそうなのは、この位置だけです。
広いリビングと手前の洋室を1台でまかなうため、8.0kwで26畳用のエアコンを選定しました。

もう一部屋。
こちらは換気口を利用して配管を通せそうですが、ベランダはありません。
この部屋は6畳用のスタンダードタイプを選定しました。

どちらのエアコンも、専用コンセントが必要です。
分電盤は部屋の中心にあたる廊下にありました。
エアコン工事より電気工事の方が大変そうです。

とりあえず盆休み明けに御見積書をお渡しして、正式にご依頼いただきました。
8月は予定が埋まっていましたので、9月になりますよとお伝えしましたら、「もう誰もおらんけん、鍵預けとくんで好きな時に入ってやってもらってかまいませんから。」と絶大な信頼をいただきまして、一昨日から作業に掛かりました。

まず初日は、電源工事から始めます。
「全部モールで露出配線でかまんよ。」って言われていましたが、さすがにそれは阿部の性格上無理ですので?まぁ時間はたっぷりありますから、やれるだけやっていきます。

さすがに点検口などありませんから、こういう時には天井埋込換気扇とかダウンライトなどはかな~りありがたく感じます。

ダウンライトの開口部には頭が入らないので、スマホを天井裏へ突っ込んで撮影しながら、手探りでケーブルを通していきます。

コンクリートの梁があるところは通らないので、できるだけエアコンに近いところまで天井裏を通してケーブルを出します。

既存の天カセもパネルを外せば、隙間から天井裏が見えます。

ここもできるだけ天井裏を通して、どうにもならないところは化粧モールで。

できるだけ目立たない様に通していきます。

各部屋へ電源ケーブルが通ると、リビング側の配管穴開けに掛かります。
ベランダ側で穴を開けることができるのは、この部分だけです。

コンクリート壁なので、鉄筋がないところをセンサーで探ります。

コアドリルがこの長さなので、ギリギリこの高さにしか開けることができません。

鉄筋に当たらず、きれいに開きました。
※ご注意:基本、マンションの外壁にコア抜きをすることはできません。今回はこのマンションのオーナー様の同意をいただいての作業となっています。

ここまでが初日一日目の作業でした。

二日目はリビングのエアコン取付けに掛かります。
先週の台風でエアコンが入荷するかどうかヤキモキしていましたが、なんとか到着。
位置決めをして、背面板とMDダクトを取付けていきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管サイズが2分4分なので、4分は折れない様にベンダを使って曲げておきます。

外部配管はテープ巻き仕上げで。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してリビングが完了です。

そもそもエアコンを取付ける場所ではないので、無理矢理感は否めませんね。
ここまでが二日目です。
はぃ丸一日、かなり時間が掛かります。

そして本日三日目は、6畳の洋室。
こちらはこの換気口を配管穴として使います。

このフードを外せば流用可能。

室外機はベランダがないので、玄関脇のスペースへ置くことになりました。

一昨日途中までやっていた電源ケーブルを、モールを使って露出配線。

エアコンの取付けに掛かります。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はテープ巻き仕上げで。
通路側から身を乗り出しての作業なので、変なところが痛いです...
波板屋根の先は、7階~1階地上まで...

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「いやぁ、もともとここにエアコンがあったみたいにキレイに取付けができたなぁ。いつもありがとうございます。また何かあったらお願いするけん頼みます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。