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2015年9月4日金曜日

ダイキン製 標準タイプエアコン分解洗浄&水漏れ修理

飲食店の個室に設置されているエアコンの分解洗浄が完了したので、取付けにお伺いしてきました。

ダイキン製 F28BTES-W6(2001年製)

※基本的に10年以上経過しているエアコンの分解洗浄はお奨めしていません。

こちらの飲食店様は、以前業務用エアコンの修理をご依頼いただいた方で、「今度は個室のルームエアコンから水漏れするんで、見てほしい。」とご依頼いただき、お伺いしていました。

結構汚れていますが、ドレンパンに水が溜まっている様子はありません。
どこから漏れているのか、じっくり観察すると、ドレンパンを断熱している発泡スチロールの隙間から水が滲んでいます。

排水はできている様ですが、ドレンが気になるので外周りを点検。

ちょっとこの横引き、勾配取ってない上に長いですね。。。

ポンプでドレンホース内を吸い出すと・・・ヘドロがたくさん出てきました。。。

でも、完全に詰まっている訳じゃなかったので、水漏れの原因はこれじゃなさそうです。

ドレンパンの隙間から滲み出ているのと、この前ダイキンの同じ様な水漏れを経験しているのと、既に10年以上経過しているので、買い替えもお奨めしましたが、今回は洗浄してみる事でお預かりしました。

前回の経験から、ドレンパンは交換した方が良いと判断し、部品も取り寄せます。
既にメーカー部品在庫がなく、代替品で合うと言うことで手配。

とりあえずバラして、洗浄に掛かります。
発泡スチロールを外して、漏れ箇所を探してみます。
水が溜まっていた跡がありますね。


ここが怪しいですが、目視では亀裂とかは確認できません。


何ともない感じですが、前回はそれで失敗しているので部品は替えます。


丸洗いするため電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


ボディ・ドレンパンは洗う必要はなかったんですが、まぁビフォーアフターのために(^_^;)

ドレンパンの新旧交代です。

はい、ダイキンはボディにドレンパンが一体になっているので、ボディごと取替えとなります。

洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
配管穴にスリーブが入っていないため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続します。


横引きされているドレンホースです。

ドレンホースは内部が凹凸になっているので、横引きが長いと内部にヘドロが付いて、最悪は閉塞してしまいます。

ということで、横引き部分はカットして、塩ビ管で真っ直ぐ立ち下げました。

漏れの原因になりそうなところは、徹底的に排除します。

配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

これでまた、快適にお食事ができる様になりましたね。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2015年7月19日日曜日

エアコン室内機から水漏れ・・・原因は意外なところに

昨日、3年前に新築でエアコン支給で施工させていただいたお客様から、「エアコンから結構な量の水が漏れるんですけど、どうしたらいいですか?」とご連絡いただき、本日日曜日でお休みでしたが、もう今日しか時間が取れないので急遽点検にお伺いさせていただきました。

水漏れで最初に思い浮かぶのは、「ドレンが詰まってドレン水が溢れる」とか、「機器が傾いているので逆流する」とかですが、テスト水を流し込むと、キレイに外へ流れていきます。。。

冷房運転をしばらく続けると、吹出口からボトボトと大量に水滴が出てきました。


熱交換器を見ると、一部の配管ラインに添って、結露水が付着しています。

通常、これがアルミフィンを伝ってドレンパンに流れるのですが、この結露水が流れる事なく留まっているため、風速に耐え切れなくなって吸い込まれて、吹出口の方へ飛んでいる様です。

ではなぜこんな現象が起こるかですが、熱交換器の一部しか冷却されていないので、典型的なガス不足状態だと判断しました。

ゲージマニホールドでガス圧測定を行います。

このエアコンは、R410Aというフロンガスを使用しています。
通常、外気温が32、3度程度であれば、0.95Mpa~1.1Mpa程度の運転圧力が正常値です。
しかし写真の様に、ガス圧は0.65Mpa。。。
まったく無い訳ではなく、不足している状態です。
ガス不足のため、熱交換器が一部しか結露しなくなり、水漏れの原因となりました。

さて、そのガス漏れ箇所を探します。
自分が施工したものにリークテスターを当てて漏れ箇所を探すのは、非常に精神的に苦痛です(´・ω・`)

施工した場所からの漏れは検出されませんでした。
ここで少し気持ちが楽になります(^_^;)

まず室外機の外装を取って探しましたが検知せず。
室内へ戻って室内機の熱交換器裏辺りにリークテスターを当てると、「ピー!」

室内機からの漏れの様です。
この後、漏れ箇所を特定するため、外装を外して探し回りましたが、裏の方なので「ここ」という位置までは特定できず断念。

購入後3年ですから、普通のエアコンメーカーなら、冷媒回路の保証が5年付いているハズなので、現状をお客様にご説明して、メーカーへ振りました。
ガスは補充していません。
ガスを補充すれば水漏れが止まって、今晩から使えるとは思いますが、漏れている箇所が室内機と言う事と、こちらで小さなお子さんが使われるので、安全性を再優先して充填は避けました。

※メーカー資料から→「R410AはR22と同様、毒性が少なく、化学的安定な不燃性冷媒です。しかし、R22と同様、その蒸気比重は、空気の比重よりも重いため密閉した部屋で冷媒が漏洩すると、下層部に冷媒が滞留し、酸欠(酸素欠乏)の事故につながる可能性があります。また、R22と同様、直接火気に触れると有毒ガスを発生する恐れがありますので、通気のよい、冷媒が滞留しない環境で取り扱って下さい。」

この作業、汗だくになって2時間掛かりました。
漏れ箇所を特定できなかった事だけが心残りで悔しい休日となりました。。。


【 2015年7月21日 追記 】
お客様から、「昨日メーカーさん来まして、やはり阿部さんの言う通り機械内部でした。保証内で部品交換してもらえることになりました。メーカーさんも場所特定にすごく苦労してましたよ(>_<)」と、ご連絡いただきました。
無償修理対応で良かったですね。

2015年7月10日金曜日

エアコン室内機ガス漏れ 熱交換器取替え修理作業

某食品加工場様から、「エアコンの効きが悪いので点検してほしい」とのご依頼で、床置形パッケージエアコンの修理にお伺いしてきました。


年式の違う床置形パッケージエアコンが2台あるのですが、どちらも同じ様に効きが悪いとの事。
こちらの床置形は、ちょうど10年前にアベ冷熱技研で施工させていただいた物。


もう一台の床置形は、別の施工業者さんの施工品。

どうも何年か前から毎年効きが悪くなって、その別の施工業者さんに点検してもらってガス補充していたそうです。
いやいや、漏れ箇所治さないと、補充しても意味ありませんよね。。。
それにフロン排出抑制法(改正フロン法)で、「漏れ箇所を修理してからでないと、フロンガスの充填を行ってはならない。」事になっていますので、違法行為となります。
毎年、お金払ってガスを捨ててた事になりますね。

まずガス圧を調べます。


冷房運転すると、液側配管に霜が付き始めました。


少ないですね。 0.35Mpaでは冷えません。


ガス漏れ検知器を使って、漏れ箇所を探していきます。

室外機側での漏れは見つかりません。

室内機側をチェックするため分解。


あれ? オイルが噴いた様な形跡が・・・


出ましたね。 ここから漏れています。

2台とも同じ様に、熱交換器の溶接部分から漏洩していました。

10年経過しているので、機器の更新にするか、熱交換器取替えの修理にするか、二種類御見積書を提出させていただき、修理の方向でご依頼いただきました。

部品が入荷すると、修理にお伺いします。
ポンプダウンして残っているフロンガスを室外機側へ回収し、室内機の熱交換器を取外します。


新旧交代です。


新しい熱交換器をセット。


配管類を元通りに接続して、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きが終わると、冷房運転させます。


様子を見ながら、フロンガスを規定圧力まで充填していきます。


外気温を考慮しながら、規定圧で安定運転になりました。


しっかりと冷風が出て冷える様になり、作業終了です。

これでまた快適な作業場になりますね。

アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。

2015年7月3日金曜日

「地デジが映らなくなった」ので点検修理作業

「だんだんとテレビが映らなくなくなってきて、今映っているのはNHKだけ。」と、点検のご依頼をいただき、お伺いしてきました。


こちらは砥部町。
アナログ時代はUHFを2本使って受信していた地域です。

リビングのテレビ脇で、レベルを測定してみます。

あら、全然レベルが出ていません。。。

屋根上に上がって、ミキサー出力で直接レベルを測ってみます。


お?エラーフリーですよ。


あら?いい受信レベル出ていますね。

アンテナ自体が悪いのではなさそうですね。

ケーブルに目をやると・・・ あっ!

繋ぎ目発見。
でもしっかりテープが巻かれているので、水が入った感じはありません。

天井裏で分配器を探します。


この分配器の入力側を外して、レベル測定。


あぁ、やっぱりあの繋ぎ目が怪しいですね。。。
レベルが下がりすぎです。


また屋根上へ戻って、繋ぎ目をカットして繋ぎ直します。


屋根裏へ戻って測定すると、バッチリレベルが上ってます。


原因はここでしたね。

しっかりと接続して、自己融着テープで防水処理。

使われていないBSケーブルに添わせて、少し浮かせる形にしました。


あとはリビングのテレビで受信状態を確認。

完璧ですね。

全チャンネル映る様になりました。

「助かりました。ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました。
アンテナ自体もそろそろ取替え時なので、将来的にご検討いただける様お奨めさせていただきました。

持ち帰った繋ぎ目をバラしてみました。

これは施工不良ですね。。。
もうちょっとでコネクタからケーブルが抜けるところでした。
アンテナ工事では、このコネクタ加工が重要な作業になります。
ここを見るだけで、施工者の腕前が判るわけですね。