2023年8月19日土曜日

賃貸マンションの一室でエアコン取付工事とテレビドアホンへ取替工事

県外にお住まいの賃貸マンションオーナー様のご依頼で、マンションの空き部屋にエアコンとドアホンの取付けにお伺いしてきました。

機器類は既に配達されています。
梱包されているので新品かと思ったら、中古品の様です。
嫌な予感しかしません...

取付ける場所はこちら。
一般的なマンションの構造です。

では作業に掛ります。
専用コンセントはありますが...

アース端子が無いので外してみると、裏側で遊んでいました。

アース端子付きコンセントへ取替えておきます。

さて、中古のエアコンですが...

ナットがきちんと締められていなかったため、配管周りはオイルが漏れ出してベトベトです。
まずはこのベトベトの拭き取りからスタートです。
かなりの時間がここで費やされてしまいます。
なので阿部は、他社が取外したエアコンを触るのが一番キライです。

気を取り直して取付けスタート。
位置決めをして、背面板を設置。

なんかおかしいなぁと思って、廻り縁に水平器を当てると傾いていました...

廻り縁に合わせると、逆勾配になって水漏れの原因になりますから、背面板は水平に取付けておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管はテープ巻き仕上げ。

室外機側のバルブのところも、オイルが付いてテカっています。
ガスが残っているのか、不安になりますね。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると、試運転を行います。

ガスは大丈夫な様です。良かったですね。

ベランダ周りはこんな感じで完成。

さて、エアコンだけじゃありません。
既存の100Vチャイムを、テレビドアホンに取替えて欲しいとのご希望です。

最近物騒ですから、テレビドアホンじゃないと心配ですよね。

取付けるドアホンは新品の様で安心しました。

既存のチャイムがこの位置なので、下に下げないといけませんね。

チャイムを外してみたところ、あれ?
2芯線しかありません...
電源回路と押し釦回路で、2芯線が2系統なければいけないのに。
どうも、天井裏で結線されている様です。

幸い、チャイムの裏側がユニットバスの点検口なので、覗いてみました。

天井裏は換気扇のダクトと水道管が入り混じっていて、頭を入れるのがやっとです。
ダクトの向こう側に、たくさんのケーブルが集中して結線されています...

ダクトの隙間に腕を入れ込んで、スマホでなんとか撮影。
見つけました!ありがたい!行き先を記入してくれています。
ここからが大変でした。
狭いスペースで電源側と押し釦側の回路分けを行って、ケーブルを延長しました。

既存のチャイムの位置から立ち下げて、モニターを取付けるところを開口。

カメラ付きドアホンに取替えて。

モニター本体を設置。

あとは初期設定を行って、通話ができる事を確認して作業完了です。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2023年8月18日金曜日

引越業者あるあるのエアコン取付工事

本日は、県外からお引越しされてきたお客様のご依頼で、エアコン取付工事と専用コンセント増設工事にお伺いしてきました。

盆休み前にお問い合わせいただきまして、先週現地調査にお伺いしていました。
建物は借家で、エアコン取付け場所には配管穴はあるけど、専用コンセントがないという状況でした。

エアコンは引越業者が2台取外して1台取付けて、もぅ1台は専用コンセントがないから置いて帰ったもの。

おもむろに外に置かれていた室外機を見ると、配管接続口にはフレアナットが無く、樹脂製のキャップのみ。

品番を見ると40の文字。4.0kw(14畳用)なので専用コンセント必須ですね。

阿部「室内機はどちらにありますか?」
お客様「2階に保管してるので」
阿部「品番見たいんですけどいいですか?」
お客様「私が見てきます」

しばらくして…品番の写真を見せていただくと…「22」の文字が?
阿部「あれ?6畳用の品番みたいですけど、取付けた方の品番撮影しました?」
お客様「いえ?…え?どういう事?」
阿部「うわぁ…じゃぁ取付けてある方の品番の写真撮ってみてもらえます?」
お気の毒です。
引越業者は6畳用の室外機に、14畳用の室内機を取付けてしまってる様です。

阿部「まずは引越屋さんに14畳用の室内機を外してもらわないと、うちも工事ができませんね。」
お客様「はぁ…そぅですよねぇ…」
阿部「ところで、外した時に配管があったハズですけど、見当たりませんね。先っぽにナットが付いてると思うんですけど、配管はどうされました?」
お客様「そう言えばパイプ…どこに行ったんだろう?…」

お気の毒です。
引越業者あるあるです。
配管材はお客様の持ち物ですから、勝手に持って帰るのは窃盗と同じですね。
お客様、もの凄い落胆されていました…

専用コンセントの方は、いい所に点検口が設置されているので、なんとかなりそうです。

という訳で、あれからすぐに引越業者が工事に来て、正規の組み合わせ通りに取替えられた様です。

そして本日、晴れて工事にお伺いです。
まずは、配管穴にスリーブを入れようとしましたが、穴が小さすぎて入りません...

建物の構造上、どうしてもスリーブを入れておきたいので、配管穴を拡張します。

無事、貫通スリーブを挿入できました。
貫通スリーブは、気密性確保と小動物侵入防止のために必要です。

さて、間違えて取付けられてあった室内機はこの状態...
なんかやりっ放し感満載状態で、エアコンが可哀想に思えてきます。

配管もなぜこんなに曲げられているのか、不思議ですね。
修正するのにも時間というコストが掛ります。
次に工事する人に嫌な思いをさせない様な、思いやりとかポリシーの欠片もない方なのでしょうね。

取付けるしかないので、作業を進めていきます。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管はあった様です。

長さが短いので古い配管は再利用できないのですが、両端にあるこのフレアナットが必要なんです。
移設のたびにこのナットを変える方もいらっしゃいますが、阿部は元々付いているこのメーカーのナットを再利用します。
素材の相性もありますし、もしナット割れを起こした際に、既製品以外のナットの場合は保証してくれないメーカーもありますので。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きをしている間に、専用コンセントの増設作業に掛ります。

木造なのに鉄骨の梁があったりしてかなり狭い天井裏ですが、なんとかケーブルを通していきます。

分電盤まで通りました。

室内機のところにもケーブルを通して、コンセントを取付けます。

ブレーカーに接続して、ON。

電圧測定を行い、コンセント増設工事完了。

作業が完了すると、試運転を行います。

ガス圧を測定して、異常がないことを確認してお引渡しです。

「暑い中、ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

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