2019年7月17日水曜日

一週間エアコンが無くても大丈夫と言うことで天カセ・壁掛けエアコン分解洗浄

先週、FB友さんから「エアコンの洗浄の受付は終了ですか?嫁さんが知ってる人おらんのの問いに、阿部さんしか思いの浮かびませんでした。2台です。どうでしょうか?」とメッセージいただきまして、本日洗浄が完了したので再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX56RAS(2010年製) 天カセ一方向吹出タイプ
三菱電機 MSZ-SS408S-W(2008年製) フィルター自動掃除機能付きタイプ


このBlogをご覧になっている方はご存知の通り、現在エアコン分解洗浄の受付を中止しています。
理由は、アベ冷熱技研の洗浄方法は他社と違い、室内機を取外して洗浄します。
通常は2~3日のお預かりで洗浄できますが、夏場はエアコン取付工事優先での活動となり、分解洗浄に1週間以上掛かる場合がほとんどで、その間、エアコンが使えない状態となりお客様にご迷惑をお掛けするためです。

ただし、「一週間くらいなら使えなくても大丈夫」「他の部屋にエアコンがあるので、そちらに避難する」「洗浄しないと水漏れが止まらない」という場合に限り、お引き受けさせていただいています。
この時期、一週間もエアコンが使えないのは耐えられないと思いますが、「朝晩は涼しいんで、なんとか頑張ります。」との事でお引き受けさせていただきました。

まずは取外しにお伺いします。
こちらのお宅、すべて隠蔽配管になっています。

ベランダ置きのところまで隠蔽配管にしているのは、何かこだわりがあるのかな?と思ったら、「気密性を維持するために、大工さんが決めた」そうです。

ちなみに、隠蔽配管の方が気密性を確保するのは難しかったりします。
同業者さんで隠蔽配管の経験が多い人なら良く解ると思いますが。

天カセタイプ、壁掛けタイプ、共に一度取替えされていて、二代目です。
壁掛けタイプの方は、配管の長さが合わなかったので繋いでいますが、この繋ぎ方は初めて見ました。
恐らく、前機に付いていた接続部をカットして、それに繋いだ感じですね。

前機はR410A機だったんですかね?
こうなると判りませんが、今回ここは手直ししません。
触れば触るほど費用が掛かるし、年式も古いので、問題なく使われていたのであればそのまま流用です。

ただし、この歪んだフレア部分はカットして、キレイな状態で再接続します。


しかし、この隠蔽配管を施工された業者さんて、隠蔽配管初心者みたいですね。
壁内のドレン管に、電気のケーブルを保護するために使うCD管を使用しています...(´・ω・`)

当然、断熱なんかされていません。
お気の毒ですが、これ、壁内で結露しますね...

他の部屋のドレンも、すべてCD管を使っている様です。

非常に残念な状態です。
壁の中なので、今回はどうする事もできません。

壁掛けタイプを外したら、今度は天カセタイプを。


外して見てビックリです... この吊り方も初めて見ました。

Lアングルと言うか、これって電柱からケーブルを引き込むための引込アングルじゃないですか(^_^;)
それも、座板に上向きにビスを揉んでます。
よく2階の床を突き抜けてないなぁと感心しますが...

そしてここも断熱されてないドレン管。

ドレン管と言うより、電線保護するVE管なんですけど...(´・ω・`)

大きな露垂れの形跡は見られなかったので、ここも手直しはしません。
本格的な手直しは数年後、このエアコンを取替える際に行う事でお客様とお話しています。

取外した室内機をお預かりして、持ち帰ります。
合間に時間を見付けて分解に掛かります。


天カセタイプの内部はこんな感じになっています。
熱交換器が真っ黒ですね...(^_^;)


ファンはどこにあるの?って思いますよね。
熱交換器を外すと出てきます。
そうです、熱交換器を外さないと洗えない位置にファンがあるので、分解洗浄でなければ洗えません。

「エアコン点けたら、ふりかけみたいな黒い粒が飛んで来るんよ」ってお話されてましたが、、、ファンにこびりついたコレが飛んで来てたんですよ(´;ω;`)

お預かりした室内機は、丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


天カセ熱交換器↓


天カセボディ内部↓


天カセドレンパン↓


天カセファン↓


壁掛け熱交換器↓


壁掛けボディ内部↓


壁掛けドレンパン↓


壁掛けファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
まずは壁掛けタイプから、室内機を掛けて配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認。


天カセの方に掛かります。室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「阿部さんの投稿見ていたら、この人しかいないと思ったんよ。変なお金使うなら真面な使い方したいんで。忙しい時期にありがとうございました。次は取替えの時でもお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2019年7月15日月曜日

ガス漏れしていると思われる東芝エアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

祝日ですか?何の日でしたっけ?(^_^;)
雨が降ってないので、絶好のエアコン工事日和です(*^^*)
午後からは、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機霧ヶ峰、お客様支給品です。

しかし梅雨とは言え、涼しすぎますね。おかげで、少し工事の予定が空いています。

昨年の今頃は気温も40度近くあって、当社施工品以外の修理依頼はお断りさせていただいていましたが、今年はお急ぎでない修理には、点検にお伺いさせていただいています。

今日のお客様も、先週点検にお伺いしていました。

東芝製です。風は出ているけど、冷たくないという症状です。

室内機から風が出ていて、且つ室外機のファンも回っていて、コンプレッサーの音もしています。


これだけで大体の原因は想像がは付きますが、念のためガス圧を測定してみます。

はぃ。ガス不足ですね。
涼しいとは言っても外気温28度ほどありますから、ガス圧0.6MPaでは不足です。
全く無いと言う状況ではありません。

さて、これをどうするかです。

製造年2013年。今年で6年目。
施工不良によるガス漏れの場合は、1~2年で症状が出ます。
6年目にしてガス不足となると、機器内部からのスローリークの可能性が考えられます。
6年目ですから、メーカーの冷媒回路5年保証は切れています。
量販店で購入されたとの事でしたから、延長保証に入っていないかは確認していただく事にしました。

今回はガス漏れ検知器を使っての漏れ箇所特定は行いません。
特定できたとしても、冷媒回路ですから、修理には大きな出費が掛かります。

東芝。中国製。6年目。
お金を掛ける必要はないのではないですか?とお客様にお伝えさせていただき、先週の点検時は帰りました。

ほどなくしてご連絡いただき、量販店も対応してくれないという事で、取替工事のご依頼をいただき、本日お伺いしてきました。

既存機を撤去。


コンクリート打ちっぱなしの建物なので、ちょっと手間が掛かりますが、しっかりと背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管は同じ様にテープ巻き。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

お客様とお話していると、小学生の頃仲良くしていた同級生のご親戚だとわかりました。
懐かしい名前が出て嬉しかったです。

「きれいにしていただいて、ありがとうございました。また何かありましたら、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年7月13日土曜日

ハウスメーカーの施工にがっかり 23年目の天カセハウジングエアコン取替工事

初めてのお客様からのご依頼で、天井カセット形ハウジングエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX5617AS 一方向吹きし天カセタイプをお買い上げいただきました。


既存機も三菱電機製です。


1996年製。23年目ですが、まだちゃんと動いています(*^^*)


さすがに23年目になると、いつ壊れるかという不安が出てくるため、「壊れる前に取替えておきたい」との事で、今回ご依頼いただきました。


この室外機、プラロックが埋まってしまっていますね。

砂利だからまだいいですけど、土だと室外機の底が腐食して、23年もは持たなかったかも知れません。

では作業に掛かります。
既存機を降ろすため、電動リフトを使います。


この室内機、31kgもあるので、さすがに一人では降ろせません(^_^;)


撤去しました。


室内機を吊っていたナットを緩める時、「えらいグラグラするなぁ」と思っていたら、こんな事になっていました...(´;ω;`)

ちゃんと締まってないじゃないですか...
まぁ、上のナットがダブルになってるので、外れて落ちる事はないんでしょうけど、これはいかがなものかと...

で、このアングルの掛け方...

傾いてるからおかしいなぁと思ったら、片方はC鋼に乗せていますよ。

それもIV線で縛ってあるだけなので、グラグラします...


もう片方はパイラックで留めてるのでしっかりしてるのかと思えば、H鋼のボルト穴に差し込んであるだけでグラグラ...

いやぁビックリです。
このハウスメーカーの施工クオリティって、こんなものですか...
鉄骨造のハウスメーカーですから、大体判りますよね。
がっかりです...

新たにアングルを組み直します。


LアングルをH鋼の上に乗せて、しっかりとボルトで留めます。

LアングルにCチャンを渡して、吊りボルトを下ろしました。
体重65kgの阿部がぶら下がっても、ビクともしません(*^^*)

室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。

この室内機は15kgしかありませんから、一人でえいやぁ!で吊り込めます。

午前中小雨だった天気は、午後になると激しくなってきました。

朝、降ってない時にシートを張っておいて正解でしたね。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きしている間に、パネルを取付けていきます。

今回のパネルは、リニューアルパネルにもうひとつワイドな部材を取付けています。

室外機周りはこんな感じで完成。

通気口に被っていたので、少し左へ寄せています。
底部の通気性を良くするため、プラロックの下にブロックも敷いて嵩上げしておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

工事が終わる頃にはドシャ降りの雨になりました...

「雨の中、大変でしたね。きれいにしていただいて、ありがとうございます。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。