2018年11月27日火曜日

北条地区で特定のテレビチャンネルが映らないのでアンテナ取替工事

今日は午後から、北条地区でアンテナの取替工事にお伺いしてきました。


先々週、「テレビのアンテナは見てもらえるんですか?映らないチャンネルがあるんですけど、どうにかなりませんかね?」とお問い合わせいただき、調査にお伺いしていました。

既存設備はこんな感じです。

地デジ移行前の時代の設備ですから、VHFアンテナが残っているし、北条地区特有のUHFアンテナを2つ混合するシステムになっています。

現在は地デジに移行していますから、UHFの垂直アンテナのみで地デジが受信できます。

まずは、どのチャンネルの調子が悪いか、宅内でレベル測定してみます。


16(NHK)と17(愛媛朝日)にエラーが出ていますね。

受信レベルは適正値ですが、ブースターが付いているので、受信レベルはアテになりません。
このBER(ビット・エラー・レート)が「0(ゼロ)」でなければ、きちんと受信できている事にはならないのです。

そもそも、下からアンテナを見て、「なんか向きがおかしいなぁ」と気になっていたんですけど、登って見ると北条鹿島局から大きく右側へそれています。

ポール自体はしっかりと取付けられていたので、最初に取付けた業者さんの問題かも知れませんね...
実際、BSは問題なく受信できていますので。

さて、どうしましょうか(^_^;)

簡単に考えると、垂直のアンテナの向きを変えてやって、UUミキサー通さずに直接ブースターへ入れれば、映る様になります。

ただし、金具はすべて腐食しています。ネジを回すと折れてしまいますね。
ここ近年、台風も強いので、必要ないアンテナは撤去する方が風の抵抗は減ります。
既存アンテナを残したまま、UHF垂直アンテナとブースターのみ取替える場合と、既存アンテナを撤去して新しくアンテナを取付ける場合の二種類お見積りさせていただきまして、安全性優先で後者の既存アンテナ撤去の方法でご依頼いただきました。

ではまず、撤去作業に掛かります。
ヘルメットと安全帯、胴綱と補助ロープ、安全対策はバッチリですけど、電力の引込ケーブルが作業の邪魔をします...(T_T)

長年経過して被覆が弱くなっているので、慎重に作業しないと、感電します...

なんとか既存設備を撤去。


新しいポールは防錆仕様で、短めの物を。


UHFアンテナを垂直に取付けて、北条鹿島局を狙います。


目視で狙える、抜群のロケーションです。


はぃ。これが正常なBER値です。

受信レベルも問題ありません。

BSアンテナは今回取替えません。
既存のものを、再度取付けます。


曇り空ですが、いいレベルが出ています。


ブースターは4K8K対応品の新型を設置。

ブースターが4K8K対応なのに、BSアンテナを無対応の既存品にするのには理由があります。

詳細は長くなるので、こちらをご覧ください↓
「電波干渉防止リーフレット」:一般社団法人放送サービス高度化推進協会
https://www.apab.or.jp/4k-8k/pdf/leaflet-171110.pdf

4K8K対応のBSアンテナをブースターで増幅して、古い既存設備に流すと、いろいろな障害を起こす可能性があります。
今回、すべての宅内設備を触る必要があるか?というと、ありませんよね。
地デジが映ればいいのですから。
お客様も「そこまで必要ない」との事でしたので、障害が出ない様に既存のBSアンテナを再利用させていただきました。

ケーブルの接続が完了すると、ブースターの出力調整を行います。


宅内で受信レベルを見ながら、何度もアンテナと宅内を行き来して微調整を行います。


きれいに受信できるレベルが出ました(*^^*)


あとはテレビに接続して、きちんと映ることをご確認いただいてお引渡しです。

「あぁ、映った。良かった。これで見たい番組が見れる。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください<(_ _)>

2018年11月24日土曜日

カビがいっぱいの「うるるとさらら」のエアコン分解洗浄作業

ネット検索で見付けていただいた初めてのお客様から、エアコン分解洗浄のご依頼をいただきまして、本日再取付けにお伺いしてきました。

ダイキン AN71NRP-W(2012年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。


お預かりする前の設置状況です。


6年前の新築時に設置されたものですが、新築でこの施工やりますか...(^_^;)
しかもリビングで、一番目に付くところですよ。


とりあえず取外しました。


外して配管を引き抜く時に... やってしまいました...(T_T)


「うるるとさらら」機です。
加湿ホースがあるのと、7.1kwなので配管サイズも太くなっています。
なのに、配管穴のサイズは従来機と同じ65φ...

酷いです。酷すぎます。
65φのコアドリルしか持ってない業者さんだったんでしょうね。
「うるるとさらら」機は、75φで開けないとこうなります。

仕方ありません。クロスを破ったのは私です<(_ _)>
再取付けの際に、必ず治します。

お預かりした室内機は持ち帰って、分解していきます。
相変わらずですね、ダイキンのフィルター自動掃除機能。

改善しようという努力は、一切見えませんね。

お客様がとても気にされていたカビ。

これもそうですね。
ダイキンは他社に比べてカビが多い様に感じます。
湿気がこもりやすい内部構造だからだと思いますよ、ダイキンさん。
「うるるとさらら」で加湿しますしね。

それから、この年式の特殊な動きをするフラップ。

あのフラップを動かすために、8個のモーターが内蔵されています。
どうりで重い訳です。

ドラマ「下町ロケット」ご覧になってますか?
あの中で敏腕技術者の島ちゃんが言ってたでしょ。
「部品は最小限。数が少ないほど壊れにくい製品になる。」って。
余計な駆動部は故障の確率を上げるだけです。
言ってる意味が解りますかね?ダイキンさん?

電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
クロスがはげてしまったところは、MDダクト用のカバーを使います。

カバーと室内機の下面を合わせるため背面板も一度取外して、再度位置合わせを行います。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


貫通スリーブは入らないので、室外室内共にしっかりとパテ埋めを行って、気密性を確保します。


カバーを取付けてこんな感じに仕上がりました。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「いやぁ、配管のカバーまで付けていただいて、ありがとうございます。カビもキレイに取れて、風が気持ちいいです!丁寧にしていただいてありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2018年11月23日金曜日

2年しか使ってないのに何とも言えない臭いがするエアコンの分解洗浄作業

エアコン分解洗浄が続いていて、腰痛が酷くなってきた阿部です(T_T)
洗浄は中腰で作業するのと、冬場は体温が下がるので水仕事は一気に腰にきますね。

そんな中、本日もエアコン分解洗浄が完了しましたので、再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-W405AS(2016年製) 2方向天井カセット形ハウジングエアコン。


日立JC空調 RAS-ZJ28F(2016年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

こちらのお宅はマンションです。
2年ほどしか使われていませんが、「エアコンつけたら何とも言えない臭いがするんです」との事でご依頼いただきました。

確かにポンプダウン運転の時に、微妙な香りがしていました(^_^;)

ポンプダウンしてフロンガスを室外機側へ回収後、室内機を外していきます。


あれ?背面板の受け部が錆びていますよ。


断熱材がきちんと巻かれていないですねぇ...

この部分の断熱材は隙間なくきっちりと巻いていないと、隙間から湿気が入り込んで、冷媒配管が結露して露たれを起こします。
この水分のせいで、先ほどの背面板が錆びていた様です。
いわゆる、施工不良ですね(p_-)

異臭の原因は何でしょうね?
天カセの吹出口や奥の方にはカビが見えますけど、カビ臭とはちょっと違います。


天カセと壁掛けとでは、少し臭いの感じが違いますね。
壁掛けの方もファンにカビが付いていますが、カビ臭とはまた違います。


とりあえず、お預かりした室内機を分解していきます。
この2方向天カセタイプは、V形になった熱交換器が2つ内蔵されています。


ファンは、V形の熱交換器に囲われる様にセットされています。

なので、こうやって分解しないとファンを洗うことはできない構造になっています。

電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。

いつもの様に一通り洗いましたが、ちょっと臭いが気になるので2回洗浄してみました。

乾かしている途中で熱交換器を嗅いでみると、かすかに臭いが残っています...(´・ω・`)
どうしても気になるので、熱交換器を一晩、洗浄液に漬けておいてみました。

翌朝、もう一度高圧洗浄機で洗い流して、やっと落ち着きました。

かなり洗い流したので、熱交換器からの水飛びが発生しない様に対策をしておきました。
ここは企業秘密です(*^^*)

天カセ 熱交換器↓


天カセ ボディ内部↓


天カセ ドレンパン↓


天カセ ファン↓


壁掛け 熱交換器↓


壁掛け ボディ内部↓


壁掛け ドレンパン↓


壁掛け ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
腰が折れそうなんですけど... 19kgの室内機をバンザイの格好で天井へセット(T_T)
配管類を接続します。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認。


壁掛けの方も取付けていきます。


断熱材は隙間なくしっかりと巻き付けます。


その上からフェルトテープを巻いて、結露対策を行います。


こちらも配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

臭いの原因は解りませんでした。
アロマを焚いてるお宅や、お線香の匂いなども、取れにくいですね。
あと最近多いのが、香り付きの洗剤で洗ったものを部屋干ししていたり、消臭剤スプレーをよく使われていたりすると、化学的に合成された香料がアルミの熱交換器に付着反応して、異臭になることもあります。
これらの臭いは、一度付着するとなかなか取れませんね。

「結構カビも生えてたんですね。他の部屋もあるんで、またお願いします。ありがとうございました。」と、お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研