2010年2月4日木曜日

コンセント回路漏電による点検

月曜日の夕方、お世話になっている不動産屋さんから、「マンションの一室が停電で、ブレーカーを入れてもすぐにまた落ちて、真っ暗なんで今から見に行ってくれませんか。」とご相談いただきお伺いしていました。

現場に到着すると、真っ暗な中で困り果てたお客様。
分電盤を拝見すると、主幹ブレーカーが落ちて漏電表示ボタンが飛び出していました。

ブレーカーを入れ直すと、5分程度してバチンと主幹が落ちます。
同じ様に漏電表示ボタンが出てくるので、「漏電」の様です。

まず、どの回路が漏電しているのか調べていきます。
分岐ブレーカーをすべてOFFにして、主幹ブレーカーをON。
分岐ブレーカーを1つずつONにしていって、主幹が落ちる回路が「漏電」と判断できます。

今回は、右から2番目のコンセント回路がそれの様です。

部屋のコンセントに刺さっているプラグを全部抜いて、絶縁抵抗計を使って状況を見ます。

あらら、完全に漏電しています。
プラグは全部抜いてあるので、宅内配線の異常です。。。

さあどうしようと思っているとお客様、「この前から洗面所にポタポタ水が落ちてくるんよ」と・・・
ユニットバスの点検口をのぞいて見ると↓

天井面がびしょびしょに濡れています。
上階からの漏水の様です。
天井裏全体が見渡せないので確定はできませんが、おそらくこの水滴がどこかのジョイント部に溜まって漏電しているんでしょう。
早速、不動産屋さんに連絡して上階の漏水を止めてもらうよう依頼し、水漏れが止まって2~3日して乾燥した頃に、再度点検にお伺いするようにしました。
その間、足元のコンセントが使えないので、エアコン専用のコンセントを延長コードを利用して使用していただくようにお願いしました。

で、本日、再点検にお伺いし絶縁抵抗を測定。

測定値は20MΩ。 もう少し乾燥すれば、数値も上がってくると思われます。
規定値の0.1MΩ以上あるので、点検完了とさせていただきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿