2014年10月25日土曜日

東芝製 標準タイプエアコン分解洗浄作業(熱交換器ガス漏れ)

お預かりしていましたエアコンの分解洗浄が完了したので、取付けにお伺いしてきました。

東芝 RAS-5621D(W)(2011年製)


「運転すると臭いが出るのと、何か黒い物が出てくる」との事で、今回ご依頼いただきました。


取外しに掛かります。
しかし、スリムダクト仕上げのお宅で、配管穴にパテ埋めしてない確率が高いのは、どうにかなりませんかね?

明らかに手抜きですし、小動物が侵入したり、壁内が結露する原因にもなります。

配管穴も凄いですねぇ。。。

筋交い貫通してるにも関わらず、横に広げてる意味が解りません。
貫通スリーブも入ってないし。。。

室内機を持ち帰って、分解作業に掛かります。
あれ? あれれ?

この重厚なボディから、「フィルター自動掃除機能付き」かと思ったら、普通のフィルターが入ってますよ?
どう見てもこのグレーの枠部分は、自掃式のもの。
モーターなどが取付けられる様な構造になってますが、そんな物はありません。

実は、お掃除業者さんにエアコンクリーニングを頼まれたそうですが、「フィルター自動掃除機能付きみたいですけど、違うみたいです。でもうちで分解できない。」との事で、断られたそうです。
ホント、パッと見は自掃式です。
コスト削減のつもりか知りませんが、ハッキリ言ってこの部分無い方がコスト削減になるし、重量も大幅に削減可能なハズなのに・・・どうした東芝?

まぁ、とりあえず、分解していく訳ですが、、、
あれ? あれれ?

このシミは、もしかして???
オイルっぽいです。。。
ドレンパンにも、オイルが流れた様な跡が。。。

どうしても気になるので、窒素ガスを使って気密試験してみます。


圧力を掛けて放置します。


4時間後。。。

漏れてますね。
この後も放置していましたが、20k以下に下がる事がなかったので、かなり小さなピンホールみたいです。
このまま洗浄する訳にはいかないので、お客様に現状をご説明して、まだ3年しか経っていないのでメーカーへ確認していただきました。

で、帰ってきた回答が、「保証は1年なので、有償になります。修理は設置された状態でなければ対応できません。」。。。
ちなみに、ほとんどのエアコンメーカーは、冷媒回路(ガスが通るところ)の不具合は「5年保証」が付いています。
以前から東芝のサービス対応はそんなモンでしたが、これ今見に来れば熱交換器取替えくらいはコチラでやって差し上げるのに。
まぁ、苦労するのはサービスマンなので、洗浄に掛かります。

丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。

貫通スリーブを挿入。

室内機を掛けて、配管類を接続します。


配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行います。


まぁ当然ですが、配管に霜が付き始めました。


ガスがほとんど残っていません。

漏れてるので当たり前ですけど。。。(^_^;)
もちろんガスは補充しません。
室内で漏れてるの解ってての補充はしませんよね。
東芝のサービスマンさん、また取外して、分解して、、、頑張ってくださいませ。

お客様に写真をお見せすると、「こうやって写真見せてもらうと、説得力ありますね。やっぱり汚れてましたね。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をご覧いただけます↓
[emoji:v-110]エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技

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