いつもお世話になっているお客様の紹介で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-BXV7120S-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰
三菱電機 MSZ-GV2221-W スタンダード霧ヶ峰 を、お買い上げいただきました。
この建物は、1階部分が店舗になっていて、2階、3階が住宅になっている3階建てRC造です。
今回のご依頼は、3階のリビングの天カセエアコンが故障しているため、家庭用ルームエアコンの新設をご希望と、趣味室にエアコンが無いので新設をご希望です。
まずは広いリビングから。
写真左側にベランダがあるので、室外機はベランダ置きに。
自ずとベランダの近くへ室内機を設置となりますが、リビングが長方形になっているため、室内機のベストな位置はここになります。
ただし、写真正面側は外壁のため、ベランダ側へ配管穴を開ける必要があります。
ベランダ側はこんな感じです。
ガスの給湯器がありますが、室外機はここにしか置けません。
では、作業に掛かります。
RC造なので、鉄筋や電線管が無いところを探知機で探ります。
コンクリート壁への穴開けは、基本、湿式のコアドリルを使います。
そのつもりでフルセット用意してたんですけど、スイッチを入れるとブレーカーが落ちるという不具合が発生しまして、急遽、乾式のコアドリルで開ける事に。
(ちなみに、持ち帰って湿式の点検をしてもらいましたが、まったく異常なし。もしかするとブレーカー側の不具合かも知れません)
コアは新品を用意しました。
乾式は切粉がもの凄い量出るため、湿式用のカバーを集塵用として利用しました。
ホントは痛むのでダメなんですけど、辺り一面真っ白になるよりはマシです。
なんとか開きました。
湿式のトラブルから、穴一本開けるまでに4時間もロスしてしまいました...
エアコンを取付けていきます。
位置決めをして背面板を設置。MDダクトを取付けていきます。
配管は4分なので、配管が潰れない様にベンダを使って曲げていきます。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
外部配管はテープ巻き仕上げです。
ここで、排水の問題が。
ベランダの下は、防水処理されたコンクリート床だと思っていましたが、、、
いきなり2階のベランダだったので、近くの雨水管へ落とし込みました。
配管が複雑に入り組んでいるので、断熱ソフトドレンホースの20φで対応しました。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機周りは、こんな感じで完成です。
さて、200Vの電源を室内機のところへ引っ張らないといけません。
分電盤から、直線で8mほどの天井裏を通していきます。
見通しはいいんですけど、ケーブルがたくさんあってなかなか大変です。
室内機横の天井面にコンセントを設置。
分電盤内は予備スペースが無いため、既存のエアコン用ブレーカーを撤去して、空いたスペースを利用します。
横に増設されていたブレーカーも一緒に、分電盤内へ収めました。
あとは試運転を行い、異常がない事を確認してリビングが完成です。
もうちょっと緩やかな勾配を取りたかったんですけど、穴の位置を上げたくても鉄筋センサーが激しく反応して叶いませんでした...
では、2台目に取り掛かります。
こちらは隠蔽配管が残っていました。
ただし、かなり古い配管でサイズが2分4分なのと、屋上で末端を確認したら雨水が入った形跡があったので、これは使わない事にしました。
さて、どうしようかとかなり悩みましたが、この廊下を通して、先程のベランダへ室外機を置くしかなさそうです。
既に、隣の部屋はこんな感じで設置されていました。
ちょっとこれは微妙ですけど、お客様はまったく気にならないとの事でしたので、この部分はテープ巻きでやることになりました。
作業に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。
廊下側へ配管穴を開けます。
さすがに玄関近くなので、廊下の横引きはMDダクトで。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
ドレンは、既存の隠蔽配管のものを流用しました。
廊下はこんな感じで。
さくっと書いてますけど、一人作業ですからもの凄い時間が掛かっています。
洗面台のところは戸棚もあり、こういう仕上げしかどうにもなりません...
室外機はこの位置にしか置けません。
一台の既存エアコンのドレンは、空中散布方式になっていました...
隣はコインパーキングなので、あまりにもこれは酷いです。
既存2台と新設1台の3台分のドレンをまとめて、2階のベランダへ落とします。
こんな感じで。
こちらも。
3階から2階へ立ち下げて。
2階の排水口まで導きました。
まぁ、大変な作業ですよ。。。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機周りは、こんな感じで完成です。
う~ん、、、無理矢理感があってモヤモヤします。。。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して完了です。
「わぁ、こんなにキレイに仕上げてもらえるなんて思ってなかったんで、嬉しいです!お願いして良かった。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただけたので、阿部のモヤモヤ感は少し落ち着きました(^_^;)
今回のこの工事。2日半掛かっています。
一人で作業を行っていますので、この繁忙期にこういう内容の工事は、できれば避けていただきたいところです...
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。
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