2021年7月17日土曜日

鉄骨造ALC壁5階 システムマルチエアコン故障の一室へルームエアコン新設工事

以前、リビングへエアコン新設工事をさせていただいたお客様から、子供部屋へもエアコン取付工事をご依頼いただきました。

三菱電機 MSZ-JXV7121S-W 霧ヶ峰ハイスペックモデルをお買い上げいただきました。

こちらのお宅、リビング設置の際はかなり苦労して施工させていただきました(^_^;)
今回は、5階にある広間をお孫さんのために使いたいと言うことで、エアコン設置のご相談をいただきました。

かなり広いお部屋の上、最上階なので天井も高いです。
室内機が2台あります。
1台が4.0kw(14畳用)で2台ありますから、8.0kw(26畳用・3馬力)。

こちらのお宅、一部テナントで、4階と5階が住居になっています。
ベランダと呼べるスペースはほぼなく、室外機はすべて屋上に。
大きなシステムマルチの室外機が並んでいますが、故障していて修理不能の引導を渡されたものが座っています。
この屋上へアクセスするには、エレベーター機械室を通って、人が一人通れるハッチからしか出られません。
屋根が入り組んでいて、通りからは全くの反対側なので、かなり巨大なクレーンでないと入れ替えは不可能です。
これ設計した方は、何を考えてたんですかね?

大きなリビングの吹き抜けにある天カセも同じ系統なので、もう動く事はありません。
お気の毒です。

さて、今回は既存のエアコンは触らず、完全に新設です。
この部屋にはベランダがありません。
ベランダと呼べるかどうかわからないスペースが建物の反対側にあるので、そちらへ室外機を置くことにします。
そのため、室内機の位置はここへ。

室内機設置予定の裏側は、作り付けの本棚。
ここへ配管穴を開けて、、、

こんな感じでリビングの吹き抜け部分を通して行くしかルートがありません。

室外機は、ベランダと言うか、採光スペースに設置します。

では作業に掛かります。
エレベーターでここまで、工具と材料を上げるだけで小一時間掛かっています...
はぃ。今日も一人ぼっちでの作業ですが。
配管作業は4階のリビングで、2400mmの脚立を使っての作業になります。

まずは配管穴を開けていきますが、ALC壁なのと、鉄骨が居るかも知れないので、鉄筋センサーで壁内部を探って位置決めをします。

位置が決まると、慎重に配管穴を開けていきます。

キレイに開きました。

次に、本棚のところへも。

キレイにサクッと開きました。

室内機側はこんな感じです。
専用コンセントも増設なので、コンセント用にも開口しています。

配管ルートにスリムダクトを留めていきます。

ベランダ側へ向けて壁が絞られている構造のため、エルボでなくフリーダクトを使って曲げるところが多くなります。

ダクト設置が終わると、先に電源を引っ張ります。
4階洗面所前にある分電盤からリビングの方へ向けて、天井裏を通していきます。

一箇所点検口がありますが、それ以外はダウンライトを外して点検口代わりにして、ケーブルを通していきます。
え?一人でやってますよ。
めちゃめちゃ大変な作業ですけど...

4階から5階への立ち上げは、スリムダクトの中を通して、配管と一緒に立ち上げます。
このプレートのところまでしか隠蔽できないので、化粧モールで苦肉の策です。

分電盤に専用ブレーカーを増設しました。

はぃ。ここまでて丸一日掛かりました。ここまでが昨日の作業です。
それほど大変な作業だと思ってください(u_u*)

そうです。二日間掛けての作業ですよ。
昨日は小雨がずっと降り続いていたみたいですが、ずっと部屋の中で作業していたので、まったく気付きませんでした...(^_^;)

本日の予報は晴れ。
朝イチから、エアコン取付けに掛かります。

2分4分の冷媒配管とケーブル、断熱ドレンホースを4階から5階へ立ち上げ。

まぁまぁな重量ですよ。
こんなもの、一人でやる作業じゃない...
配管通すだけで午前中が終わりました...(´;ω;`)

昼食を取っている間に、なぜかどしゃ降りの雨に...
仕方ないので、室内機を取付けていきます。

室内配管はスリムダクトで。

いつも使っているマンション用のMDダクトだと、配管の重さでカバーが外れたり歪んだりするので、屋外用のSD77でしっかりと保持しました。
クロスの色も近しいので、これで良かったのかも知れません。
お客様は見た目より、きちんと取付けて欲しいとのご希望です。

室外機を繋ぐころには雲が晴れて、雨は止みました。
ただし、直射日光が暑いです...(;´Д`)

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きをしている間に片付けをしていたら、また雲行きが怪しくなって雷が...
規定時間以上真空引いたので、急いで片付けました。

ドレンは、4階のベランダに落とします。
さすがに垂れ流しはあり得ないので、塩ビ管を使ってたち下げます。

もうこの時には土砂降りで、ズブ濡れ状態です...

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

脚立に上がったり降りたり。
階段を上がったり降りたり。
全配管長13m。
脚が棒です...
えぇ。一人でやり切りましたよ。
めちゃめちゃ疲れましたが、達成感は半端ないです(*´ω`*)

二日も掛かってお客様にはご迷惑をお掛けしましたが。
「おぉ。配管も思ったほど気にならないし、キレイにしてもらって。これで子供らがこの部屋で寝れますわ。ありがとうございました。またお願いしますから。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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