初めてのお客様からエアコン分解洗浄のご依頼をいただき、本日再取付けにお伺いしてきました。
富士通ゼネラル AS-X56H2W(2018年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。
今シーズンのエアコン分解洗浄の受付は、現在行っていません。
受付再開は秋頃になろうかと思いますので、何卒ご了承ください。
今回のお客様は、5月末頃にお問い合わせいただきまして、「エアコンが臭うので中を覗いて見たら、カビみたいなのが見えて、エアコンをつける気にならないんです。何日掛かってもかまいませんから、お願いできませんか。」という熱望を受けまして、雨で工事が延期になった時に洗うという事で、仕上がりはいつになるか分かりませんよという事をご了承いただいて、二週間前に取外しにお伺いしていました。
お伺いして愕然としました...
このガンダムチックな外観。
富士通ゼネラルのDUAL BLASTER。
いつかは出会うんだろうなぁとは思っていましたが、この時期にきましたか...(´・ω・`)
フロンガスを回収するためにポンプダウン運転を行う訳ですが、バルブキャップがユルユル...
このバルブキャップ、しっかり締めておかないと、ここからも微量ずつガス漏れが起こります。
量販店施工品ではよく見掛けますね。
さて、取外すのですが、室内機が上の方に取付けられていて作業スペースが確保しにくいです...
量販店施工品は、後のメンテナンスの事なんて全く考えずに設置するので、毎回苦労します。
やれやれです。この室内機、20kgあります。
両サイドにはグニュグニュと動く可動ファンが付いているので、持つところがありません。
なんとか外れました。
頭から湯気が出そうです...
お預かりした室内機を持ち帰って、分解していきます。
あ、分解作業も日中の現場を終えて、疲れ切ったカラダにムチ打っての作業です。
このファン、いったいどうなっでるんですかね?
両サイド合わせての重量が、4kg近くもあります...
なぜそこまでして重くする???
バラしてみました。
なんじゃこりゃ...
薄っぺらいフィルターが、パンチングの内側に入っています。
これ、バラさないと触れません。
ということは、お客様ご自身でホコリの除去はできないという事です。
何考えて設計してるんですかね?
そもそも阿部は勘違いしていました。
両サイドからも冷風や温風が出るのかと思っていたんですが、ご覧の通り、サイドのパンチングのところが吸込口になっている、単純なサーキュレーターでした。
えぇ?必要ないでしょ、これ。
重いだけですよね。
今回、このファンの部分は汚れていないので、掃除機でホコリを除去するだけにしました。
あとですね、両サイドにあんなものが付いてるがために、熱交換器の幅を狭くしないと収まりませんよね。
そうすると熱交換効率を上げるために、熱交換器の厚みを増す必要が出ます。
ここまで分厚くなると、熱交換器が乾きにくくなりますよね。
いつもジメジメ湿った状態が長く続くと、あの異臭が出る様になります。
嫌ですね。
こう言う商品は、大切なお客様にお奨めしたくはありません。
電気系統を取り除いて完全分解。
エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。
熱交換器が分厚いので、かなり丁寧に洗う必要があります。
熱交換器↓
ボディ内部↓
ドレンパン↓
ファン↓
洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
20kgの室内機をエイヤァと掛けて、配管類を接続していきます。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
今日は朝から雨模様なので、しっかりと真空乾燥します。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「助かりました。お忙しいのにすみません。どうしても中のものを見てしまって、気になって仕方がなかったんです。これで気持ちよく使えます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。
詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
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