以前、職場のエアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から、「自宅の子供部屋のエアコンを取替えてほしい。」とご依頼いただき、本日お伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-GV2518-W 霧ヶ峰汎用機をお買い上げいただきました。
既存機はダイキン。エラーランプが点滅して動きません。
なんか凄いところに取付けていますね...(^_^;)
これが後で、大変な事になります...
こちらのお宅のエアコンは、すべて隠蔽配管です。
室外機が全部反対側へ置かれている意味は、まったく解りません(^_^;)
では工事に掛かります。
室内機を外そうと、起こしてみると... あら、もの凄い嫌な予感がします...
隠蔽なのに、ドレンホースが左側じゃなく、右側に取られています。
しかも断熱されていません。
で、室内機がなぜかグラグラするなぁと思ったら... うわっ!落ちそうです!(+_+)
片手で室内機を支えながら、なんとか配管を外して室内機を撤去。
下地の無い石膏ボードに、普通のビス数本で留めていました。
今までよく落ちませんでしたね。
もうこれはプロの仕事ではありませんね。酷いもんです。
全撤去しました。配管穴が大きく開口されていますねぇ...
ドレンホースはどうなっていたかと言うと...
勾配なんか取れていません。トラップになってしまってます。
これでよく水漏れしなかったなぁと、逆に感心してしまいます。
で、その先が問題でした...
これは酷い。酷すぎる。今まで見てきた隠蔽配管の中で、トップクラスに最悪です(´;ω;`)
窓を支えている補強木材を貫通して塩ビ管を立ち上げてるのは仕方ないとして、サイズがVE16とか、何考えてるんですかレベルです。
既存のドレンホースの先っぽだけ差し込まれていました。
しかも当社使用のドレンホース(因幡製)は微妙に太くて、この既存のドレンホースしか差し込む事ができません...
通常、塩ビ管を隠蔽して使う場合、最低VP20を入れます。
これ、設備業者の基本です。
最悪ですね、この施工した業者さん。
大体知ってますけど、書きません(u_u*)
文句言ってても状況が良くなる訳がありませんから、作業を進めます。
位置決めをして、背面板を取付けます。
この位置決めも数ミリ単位で、ドレン勾配が取れてなおかつ、配管穴が隠れる高さに合わせます。
ドレン管より、配管穴が低いので、かなりシビアな位置決めです。
はぃ。既存のドレンホースしか使えないため、しっかりと貼り付けタイプの断熱材を巻き付けます。
差し込みが抜けない様に、塩ビ管用の接着剤で留めます。
そのままだとトラップができてしまうので、IV線で縛っって、ホースを水平にします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
ここも天井高さに余裕がないので、分解して作業スペースを確保しています。
ドレンはこんな感じで、微妙に勾配が取れる様に接続しました。
これ以上はどうする事もできません。
エアコン工事で水漏れが一番恥ずかしいので、ちゃんと流れるかドレンテストを行います(^_^;)
もちろん、ちゃんと異常なくスムーズに流れて、室内側完了。
室外機側に掛かります。
もうこの業者さんの工事は信用できないので、繋いでいるところからは全部やり替えしておきます。
実はエアコン内部に、ガスがまったく残っていませんでした。
どこかでガス漏れしていた様ですが、ここから漏れたのか、寿命で機器内部から漏れたのかは定かではありません。
怪しいところはこの際、全部取替えます。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
すべての作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
何事もなかった様に付いていますが、どうですか?
隠蔽配管の方が簡単に取替えできると思っている方が多いですが、結構大変なんですよ。
世の中、いろんな業者さんがいらっしゃいますから。
「いつもありがとうございます。この前職場で付けていただいたエアコンも調子良くて、早めに取替えて良かったです。他のエアコンも古くなってきたんで、今度は涼しくなってからお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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