今年5月にご実家のエアコン取替えをさせていただいたお客様から、「今度は自宅のエアコンの調子が悪いので、阿部さんのついでの時でかまいませんから見てもらえませんか?もう古いので、たぶん取替えになると思いますが...」と、ご依頼いただき、本日取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-ZXV4021S-W ムーブアイ mirA.I.+搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。
既存機は日立製でした。
リモコンには反応して動き出しますが、しばらくして点滅します。
室外機はどこにあります?
え?...
なんでこんな置き方なんですか?
「わかりません。前お願いしてた工事屋さんにお任せだったもので...」
しかも、故障している方の室外機は、バルブが奥側にあって、点検するためには2階の室外機を外さないと無理です...
とりあえず、室外機が動きません。
恐らく、室外機側の基板異常と思われますが、2002年製ですので19年目。
部品はありませんから、取替えでご提案させていただきます。
しかしこれ、どうしましょう...
配管は、2階寝室から1系統、リビングの配管と合流して、SD77のスリムダクトに無理矢理押さえ込まれている様です。
しかもこのスペースでこの曲がり方...
よくこの配管曲げて入れたよなぁ...
かなり苦労した形跡があります。
ドレンは雨水管の間を通せないので、ここへ垂れ流し。
左側に見える木製階段の支柱は、湿気でボロボロになっています。
この曲がりのカバーなんかは、ドライバーが入らないのでビスも留められていません。
なぜこんな苦労をしてまで、ここに置きたかったんですかね?
仕方ありません。
やれる様にやるだけです。
苦労するのは目に見えてますが、信頼してご依頼いただきましたので頑張ります。。。
では作業に掛かります。
室外機を2台共、撤去。
2階のものも外さないと、リビングのが外れませんから。
ダクトカバー外すのも一苦労です。
中で配管がハチ切れんばかりにパンパンに押し込まれていましたから。
いやぁ、ここ抜いたら、また入れれる気がまったくしません...
既存機と既存配管をすべて撤去しました。
配管穴にはVU50の塩ビ管が差し込まれていましたが、壁との隙間があるため、気密性が確保されていませんでした。
ツバ付きの貫通スリーブに入れ替えておきます。
位置決めをして、背面板を設置。
室内機を掛けておきます。
さて、新しい配管を、あの隙間に通して行かなければなりません。
冷媒配管は、太い管と細い管のペアになっていますが、ペアのままではまったく通らないので、1本づつに分けて、じわじわと通していきます。
あっちで押して、こっちで引いて、、、
あまり力を入れすぎると雨水管を破損させてしまいそうなので、じわじわと曲げながら通していきます。
南側。直射日光。気温30℃超えてます...
まぁまぁ気が狂いそうな暑さですが、落ち着いて落ち着いて...
なんとか配管接続まで持って行けました。
ここまでで午前中終了です...
3時間も掛かっています。
1時間昼休憩をいただいて、午後からはパンパンの配管を既存ダクト内へ必死で納めて、まず2階の室外機を接続、真空引き。
リビングの室外機も接続して、真空引き。
もう、午後からは西日がガンガンで、気が遠くなります...
はぃ。室外機周りはこんな感じで完成です。
室外機の向きを変えました。
放熱が良くなるので省エネ性の向上と、機器の寿命が伸びますね。
あと、この様に置かないと、修理やメンテナンスの時が大変です。
後のことを考えて施工するのが、いい職人だと思いませんか?
それから、垂れ流しになっていたドレンは、塩ビ管を使って、、、
雨水桝のところまで延長しておきました。
これでこの辺りがビショビショにならなくて済みますね。
さて試運転と思ったら、コンセントの形状が...
なんか踏んだり蹴ったりですけど、サクッと取替えてイライラしない。
作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「室外機の向きが変わったら、なんかスッキリしましたね。わぁ、排水までちゃんとしていただいて、ありがとうございます!やっぱり阿部さんにお願いして良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)
...ルームエアコン1台取替えるのに、5時間も掛かってますけど...(u_u*)
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