午前中、一ヶ月近くお待ちいただいていたお客様宅で、テレビ受信設備の改修作業にお伺いしてきました。
初めてのお客様で、「今はCATVで契約していてキレイにテレビは見えるんですけど、今度解約するのでアンテナ受信に切り替えないといけないんですが、CATV入れる前に使っていたアンテナの点検と切り替えをお願いできませんか?」と、先月末頃にご相談いただき、点検にお伺いしてきました。
以前使われていたのであれば点検の必要はないハズですが、お話をお聞きすると、特定のチャンネルの映りが悪かったため、CATVに加入されるきっかけになったそうです。
ならCATVのままでいいじゃないですかって言う話ではあるのですが、出費を抑えたいと言うことで、今回のご相談となりました。
場所は松山市の北側、旧北条地区です。
北条地区は、沖合いにある鹿島に送信塔があり、アンテナは垂直にして受信する仕組みになっています。
こちらの地区は少し高台になっていて見晴らしはいいんですが、手前に小さな山があって、鹿島を目視できません。
そもそもこの辺り、山の中腹に住宅地があるため、毎回特定のチャンネル受信で苦労する地区です。
その特定チャンネルを、アンテナ直接接続でレベルを測ってみます。
ん?低いですけど、映らないレベルじゃないですね。
エラーは?
あぁ...やっぱりエラーは少し出ますね...
まぁレベルが出ているので、このくらいのエラーなら、機器内で補正してくれるレベルですね。
なんで映りが悪いのか、設備を調査していきます。
UHFアンテナの下には、ブースターと分配器???が付いています。
下の箱はやっぱり分配器で、3分配器なんですけど、出力が2本カットされているので、なんだこれは?って感じです。
この分配器撤去して直接繋ぐだけでも、かなりのレベル損失を抑えられますね。
ブースターはどうでしょう...
え?このブースター・・・(^_^;)
BSとVHF、FMまで搭載している、かなり年代物ですけど...
ブースター取替えて、分配器外せば十分いけそうですが。
宅内の調査に掛かります。
あぁ...宅内配線が5C-FVです。。。
既存の宅内配線は使わない方がいいですね。
実際に使われているテレビは2台なので、各部屋にケーブルを引き直すかとも考えましたけど...
よく見るとCATVの宅内配線は、各部屋に単独で分配されている様です。
ここに分配器があるので、この分配器の入力側に繋ぎ込んでやれば、各テレビへアンテナ受信の電波が流れます。
ケーブルもシールド付きの新しいケーブルなので、レベル損失も少なくなるし、費用も抑える事ができますね。
早速、口頭で大まかな改修金額をお伝えすると、「え?そんなに安くできるんですか???」と、かなりビックリされました(^_^;)?
実は以前に、近くの家電店さんにお願いして、今回と同じ様に点検をしてもらったそうです。
その時もいろいろ作業されてたみたいですが、結局改善はされず、数万円もの費用を請求されたそうです。
その時に直らなかったので、仕方なくCATVへ加入されたとの事でした。
帰り際に「今日の点検費用はいくらですか?」と言われましたので、「うちは、うちに工事を依頼してもらえるのなら、点検費用はもらってません。」とお伝えすると、これまたビックリされて、今回のご依頼となりました。
ただし、、、エアコン繁忙期のため、盆明けになりそうとお伝えすると、「いつでもいいです。阿部さんの空いた時でかまいませんから。」と言うことで、、、 すみません、一ヶ月近くお待ちいただいて、本日お伺いさせていただきました。
屋根上ですから涼しい時間帯にやりたいと思って、朝早めにお伺いしましたが、昨晩の雨で屋根上が乾いていません...
とりあえず勢いで上がってしまいましたが、屋根上のコケを見て「うわぁ...降りれるかなこれ」(;・∀・)
とりあえずテッペンは安全なので、作業を進めていきます。
左の既存ケーブルは使いません。
右に見えるのは2階壁面で分配された、CATVの分配ケーブルです。
南側の部屋に行っているみたいですが、どこの業者がこんな工事するんですかね...
既存ブースターを撤去する訳ですが、これって中古のブースター付けられた感じですね...
酷いなぁ...
新しいUHFブースターに取替えます。
新しいケーブルは、先ほどのCATV分配ケーブルと共に、分配器の方へ降ろしていきます。
なんとか日が差してきて屋根上も乾燥してきたので、下へ降りることにします(^_^;)
CATVの入力を分配器から外して、アンテナからのケーブルを分配器へ繋ぎます。
宅内へ入って、テレビ脇にある既存CATVのブースター電源部を取外します。
新しいブースターの電源部を接続して、レベル測定。
レベルを見ながら、ブースター本体の出力レベルを調整します。
もともとの受信レベルが低いので、あまり上げすぎない様に気を付けます。
レベルを上げすぎても下げすぎてもエラーが出るので、いちばんいい所で落ち着かせます。
まぁこのくらいのエラーなら、機器内部で補正してくれると思います。
機器次第ですけど。
あとはテレビに接続して、映りを確認いただいてお引渡しです。
からり年代物のブラウン管テレビですが、地デジチューナーを介して映っています。
色味が悪いのは、ブラウン管の不具合の様ですね。
「あ。キレイに映ってます!こんなにキレイに見えなかったんですよ。安くしていただいて助かりました。ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください<(_ _)>
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