ネット経由のお問い合わせで多いのが、エアコン分解洗浄に次いで、エアコンの室内機の配管折れ修理です。
お引越しの時などに、引越業者に折られたとか、ご自分で外そうとして無理やり捻って折れるとか、いろいろあります。
今回のご依頼も、ご自分で外したら折れてしまったと言う案件です。
ここまで潰れてしまうと、修正は不可能ですね...
引き取りにお伺いした時には、この様な状態でした...
配管外さずに取外したご様子です。
「外すのにかなり大変な思いをしたでしょう?」とお聞きすると、苦笑いされていました(^_^;)
お預かりして持ち帰ります。
折れている配管をカットします。
新しい配管に取替えて、溶接接続します。
銅管自体を高温加熱して、ロウ付けします。
溶接が完了すると、漏れがないか、窒素ガスを充填して気密試験を行います。
暖房時の運転圧程度に加圧して、一日置きます。
一日置いて、圧力が下がらなければ合格です。
保温材を巻き直して、取付日まで保管します。
という訳で、本日取付けにお伺いしてきました。
こちらのお宅は、賃貸住宅です。
配管穴は既存のものがありました。
お客様が取付けようとされていて、背面板が既に設置されていました。
でもこれ、穴の位置が合ってないのと、石膏ボードの壁にねじ込み式のボードアンカー使われていたので、安全のため一旦全部撤去します。
小動物侵入防止のため、配管穴に貫通スリーブを挿入しておきます。
配管穴に合わせて、背面板を設置。
強度の高いボードアンカーと、下地があるところはしっかりとビス止めしておきます。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
作業が完了すると試運転を行います。
ご自分で外されたとの事でしたので、ちょっとガス圧も測定してみましょう。
15分~20分程度、暖房運転をしてみましたが、2.3MPaまでしか圧が上がりません。
暖房運転時は、通常2.5MPa~3.0MPa程度の圧力が必要です。
吹出温度も37℃と、少し低めです。
これも通常は40℃を超えて欲しいところです。
ただし、今日は松山市内でも雪が舞う低気温。
ガス圧は低めですが、しばらく使っていただいて様子を見ていただく事にしました。
いかがですか?
ご自分で外したら取外し代金が無料ですが、配管が折れたばっかりに通常の取外料金の3倍以上の修理代が掛かりました。
「もう二度と自分でやりません。」と、経験されたみなさんは同じ様に言われます。
餅は餅屋にお願いしますね(^^)
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