2013年3月6日水曜日

店舗パッケージエアコンをルームエアコンへ取替工事

「店の業務用エアコンの効きが悪いのと、電気代が気になる。」と、ご相談いただいていたお客様の店舗で、エアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 MSZ-ZXV633S-W ハイブリッド霧ヶ峰 最高峰機種です(^^)v


既存機は天吊形パッケージエアコン。
このエアコンだけのために、電力と動力契約を結んでいました。

当初、この位置で同じ天吊形で入れ替えるつもりだったんですが、「できるだけ電気代を抑えたい。」とのご希望でしたので、動力契約を切って、省エネの高能力形ルームエアコンをお奨めさせていだだきました。
既存機は三相200V3HP(8.0kw)でしたが、店舗の広さ・展示品の量・在室人数などを考慮しても、6.3kwの能力で十分対応可能でしたので、単相200V6.3kwタイプでご提案させていただき、ご採用されました<(_ _)>

既存室内機の配管経路。

ドレンが・・・(^_^;)
冷媒配管は天井裏を通って?

変な所から配管が出てます。。。

赤丸の所が室内機位置です↑

どうやら天井裏から外部へ出ているのではなく、一度壁内を立ち下がってから出ている模様。

と言う事で、この位置に壁掛形ルームエアコンを取付けます。

まずは、既存機を撤去します。

通常はここでフロン回収作業を行いますが、故障して動かない訳ではないので、とりあえずポンプダウンして室外機側へフロンガスを回収します。(その方が現場作業を短縮できるんです)

室外機を電動リフトを使って入れ替えます。

さすがに60kg超えを担いでは降ろせませんので(^_^;)
ちなみに、このリフトの使用方法は適切ではありませんのでアシカラズ<(_ _)>

室内機も撤去完了。


既存機は事務所に持ち帰って、フロン回収を行います。

回収したフロンガスは破壊処理を行い、適正に処理します。

さて、新しいエアコンの取付けに掛かります。


まずは、外部配管穴の位置から室内側の位置を探り、腕が入るスペースの開口をします。


いい位置に開きました。

既存の隠蔽配管が見えますが、これを右腕だけ壁内へ突っ込んで既存配管を避けます。

結構大変な思いをして何とか貫通。。。


専用コンセントが無いので、新たに分電盤から電源を取ります。


単相200Vコンセントを設置。


背面板を取付けます。

貫通スリーブを入れるべき所ですが、既存の配管穴の開け方が雑でスリーブが入らないため断念。

で、左配管接続。

「洗浄でもするのか?」って言うくらいバラしてますが、持ち上げるとカバーが天井に当たるため作業しにくいんです。

でも・・・

ここまでバラしても電磁弁コイルが当たるので、なかなか大変な接続作業でした。
「室内機を下げればいいじゃないか」と思うでしょうが、既存配管穴の位置が決まっているので、この高さじゃないとダメなんですねぇ・・・残念(_ _;)

やっと外周りの作業。


室外機に配管類を接続し、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


外周り完成です。

スリムダクトで化粧仕上げ。
最初の写真と比べると、見た目が全く違うのがお判りいただけると思います。

最後に分電盤の所へ単相200V20Aブレーカーを増設し、コンセント回路を接続。

動力契約は電力会社へ連絡し、契約解除を行なっていただきます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

なかなか大変な作業でしたが、「わぁ、よう効きよる。今日から快適やわぁ。」と、大変お喜びいただきました。
省エネ性・暖房能力向上も当然ですが、「ピュアミスト」機能にとても関心を持たれた様でした。

最新モデル「ハイブリッド霧ヶ峰」、お奨めです(^^)v

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アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

4 件のコメント:

  1. SECRET: 0
    PASS: eb9f7b12763d93a7232a6ffffd7c1902
    こんにちは、はじめまして!
    最近このブログを発見し、拝読させて頂いております。
    過去の記事ですいません。エアコンについて教えて頂きたいのですが、サーキュレーションとは何でしょうか?自分が吐き出した風を吸い込む事との事でしたが、そうすると何か不具合でもあるのでしょうか。記事を拝見させて頂き、何度か目にしたキーワードでしたが、いまいち理解できず、自分で調べてもよく分かりませんでした(^◇^;)
    サーキュレーションという名称はエアコン工事の専門用語のようなもの何でしょうか?
    あと、フレア加工というのは何のために必要何でしょうか?
    最近エアコンを取り付けたばかりなので気になってしまいました(^_^;)お答え頂ければ幸いです。
    そして、もっと早くこのブログを見つけていたら、こちらの方に工事をお願いしていたのに、残念です!また機会がありましたらお願いしたいです。

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  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    名無しの権兵衛さん、コメントありがとうございます。
    「サーキュレーション」とは、空気の循環と言う意味で使います。
    エアコン室内機の吹出口から吐き出された冷風(または温風)が、室内を循環する事なく、即時に吸込側から吸い込まれる状態を言います。
    ※「ショートサイクル」と言う場合の方が多いですね。
    これは、吹出口前に障害物などがある場合に起こります。
    この現象が起こると、室内機吸込側に内蔵されている温度センサーが、「部屋が冷えきった(または暖まった)と判断して、十分な能力が発揮されなくなってしまいます。
    これにより、「効きが悪い」と言うクレームになるため、その様な場所への設置は避けなければなりません。
    フレア加工については、このページに書いてありますので、お時間があればご覧ください。
    http://techabe.com/re_oil.htm
    このページの内容は、フレア面にオイルを付けるか付けないかと言う事を調査しておりますが、エアコン作業の中でフレア加工がどの位重要かをご理解いただけると思います。
    また、解らない事があれば、何なりと<(_ _)>

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  3. SECRET: 0
    PASS: eb9f7b12763d93a7232a6ffffd7c1902
    さっそくのお返事ありがとうございます。こんなに丁寧に回答頂けるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。
    サーキュレーション、とてもよく分かりました!フレア加工についても、URL先を拝見させて頂きますm(_ _)m
    重ね重ねすいません。もう一つ疑問なのですが、室外機で起こるサーキュレーションはどういった不具合を起こすものなのでしょうか。
    室内機は温度を誤って検知し、誤動作を起こすものと理解しました。室外機でもサーキュレーションは起こるようですが、こちらはどういった理由なのでしょうか。

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  4. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    名無しの権兵衛さん、室外機の場合は故障の原因になります。
    特に夏場に狭い所に置かれた室外機は、放熱ができなくなり「高圧カット」と言うエラーによって停止します。
    最悪の場合、コンプレッサーが焼けてしまいます。(その前にエラーで止まる仕組みにはなってますが)
    これも室内機同様に、「効きが悪い」などのクレームが起こります。
    どちらにしろ、メーカーが指定している設置許容スペースの確保は、施工業者の責任です。

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