2021年4月23日金曜日

新築マンションで配管フルダクト美観仕上げのエアコン取付工事

この春、松山市内では新築マンションが結構建ちましたね。
本日は、そんな新築マンションの一室で、エアコン×2台の新設工事にお伺いしてきました。

家電店向け三菱霧ヶ峰、FLタイプとRタイプを各一台づつ取付けです。
機器はお客様支給品です。


施工前に室外機を見て、残念なことに...
お客様支給品です。アベ冷熱技研では一切の補償はできません。
商品は到着後、必ずチェックをお願いします。
ネット通販で購入されたエアコンは、よくへこんでいます。
商品交換される場合は、工事予定日までにお願いいたします。

今回はお立ち会いいただいたお客様のご両親様にご了承いただいて、このまま工事を進めさせていただく事になりました。

今回取付けるのは、リビングと寝室です。
リビングはこんな感じです。
今月始めにお伺いしたマンションと同じですが、お部屋の造りが少し違います。

室外機はベランダへ設置します。


では工事に掛かります。
位置決めをして、MDダクトと背面板を取付けていきます。


高さがあまりないので、結構難しいです。
しかも逆勾配になっています... 新築なのに残念ですが...
天井面に寸法を合わせると、ドレンパンに水が溜まってしまいます。
かと言って、右を下げて水平にすると、室内機が傾いて見えてしまいます。
この微妙なところを、ミリ単位で誤魔化して取付けます(^_^;)

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管は、ブラウン色のスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
室外機のへこみは向こう側なので、気にして見ないと見えませんね(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してリビングが完了です。

ここで一旦昼休憩です。
時間がないので、あまりゆっくりはできません。

午後からは寝室へ掛かります。


このマンションを設計した人は、どういうつもりでこの窓を掃出しタイプにしたのか意味不明です。
窓の前にしか室外機を置くことができません。


文句言ってても仕方ないので、作業に掛かります。
位置決めをして、MDダクトと背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


室内機とMDダクトの接続部分もピチッと収めます。
これ既製品じゃないんですよ。
室内機の側面に合わせて、MDダクトを現場合わせで加工しています。
こういうところで、かなりの時間を費やしています。

外部配管は、外壁に合わせてアイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


これ残念ですよねぇ...
窓でなければ...格子でなければ...
エレベーターの真ん前で、フリーダクトは使いたくなかったです...

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

やっぱり今日も、かなりの時間が掛かってしまいました。
一人ぼっちでマンションのフルダクト工事は、2台が限界ですねぇ...

丸一日お立ち会いいただいたご両親様には、「ホント丁寧にして下さって、ありがとうございました。息子がね、阿部さんはホントにキレイに取付けてくれるんでええんよって言よった通りです。また何かありましたら、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年4月22日木曜日

夏に水漏れするのと効きが悪いエアコン2台を撤去して取替工事

スケジュールがどんどん埋まっていきます。
とてもありがたいのですが、少しキャパオーバー気味になってきました。
夏前にダウンしたらゴメンナサイ...

そんな中、今日は朝から一日掛けて、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2820-W・MSZ-GV2220-W スタンダードタイプ霧ヶ峰を各1台づつお買い上げいただきました。


こちらは2階の二間兼用で使われている、日立のエアコン。
他社施工ですが、2年ほど前に水漏れがすると言うことで、修理をご依頼いただきました。
その際には、外部配管ダクトの中で、ドレンホースにトラップができていたため、手直しさせていただいて治っていましたが、昨年夏にまた水漏れが起こったそうです。
10年経過しているのと、6畳用を二間兼用で使っているため能力不足もあり、10畳用へ取替えをご依頼いただきました。

1階和室は、6畳間に10畳用の霧ヶ峰が付いていました。
昨年夏に使ってみたところ全然効かないと言うことで、こちらは6畳用へ取替えのご依頼をいただきました。

配管は、2階、1階共に南側外壁を降ろしています。


かなり狭い立地で、室外機はここにしか置けません。


では作業に掛かります。
まずは既存機の撤去を行いますが、阿部的にはどうしてもこのダクトが気になって仕方がありません。
今回、既存ダクトは流用です。

かなり面倒臭いですけど一旦取り外して、チョークラインで墨を出します。


真っ直ぐに治しました。
これで気持ちよく施工に掛かれます。


既存室内機を取り外したら、水がボトボトと出てきました。
まだ冷房シーズンじゃないのに水が出たという事は、昨年の...
室内機の裏で配管を曲げて出していたため、ドレンホースにトラップができてしまっていたんですね。
いわゆる施工不良です。

なぜそんな事になっていたかと言うと、これです。
これ、コンセントの位置が悪いんですよね。
なぜそんなところにコンセントを付ける?って感じです。
この電気工事屋さん、他の部屋でもやらかしています。
エアコンの事をまったく理解していないコンセントの位置ですね。
このエアコンを取付けた業者さんも苦労したのは分かりますが、ちょっと経験不足だった様です。

この配管穴、リフォームする前から開いていた穴の様です。
手前の壁の開け方は、異常ですね。
奥には筋交いも見えます。

配管穴には、配管保護のため貫通スリーブを挿入しておきます。


同じ工法で取付けようかとも思いましたが、隣の部屋も兼用で使うため、風が隣の部屋へ行く様に、穴の右側へ取付ける様にご提案させていただきました。
こうする事で、ドレンホースにトラップができずスムーズに排水できるので、一石二鳥です。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


昨日もハシゴ作業でしたので、ふくらはぎがパンパンです...


ピシッと真っ直ぐになりましたね。
建物の裏なので、ほぼ自己満足の世界観ですが...(u_u*)

室外機を繋ぐ前に、1階の方へ取り掛かります。
こちらは三菱霧ヶ峰でした。


効きが悪いとのことでしたので、ちょっとガス圧測定してみました。
あら、ほとんどガスが残っていません...
配管接続口に漏れた形跡は見当たらないので、もしかすると機器内部から漏れ出していたのかも知れません。
三菱にしては珍しいケースですが。

このエアコン取付けた業者さんも、パテ埋めという作業を知らないのか、もしくは手抜きか。
パテ埋めしていないと小動物が出入りしますし、ここが通気口になってしまって、壁内を痛める原因になります。

この室内機を外した時も、水がボタボタと...
激しいトラップですね。これは酷い...


この部屋もコンセントが残念でした...


配管穴には貫通スリーブを挿入しておきます。


このお部屋はこの位置がベストなので、同じ工法で取付けるしかありません。


ドレンホースにトラップができない様に、冷媒配管を一緒にテープ巻きをしておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


2階は、コンセントまでのコードを、モールで化粧仕上げにしました。
既存の室内機を留めていたビス穴は、コーキングで目立たない様に処理。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認して2階が完了です。


1階の方も、作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
今日は早めに終えれるかと思いきや、朝9時から夕方5時半まで掛かってしまいました...

「変な事になってて、大変な工事でしたね。きれいにしてもらって、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年4月19日月曜日

既存のエアコン穴が変な位置にあって普通に取付けできないエアコン工事

はぃ。タイトルの通りです。
量販店で言う「標準工事」というのがほとんどない、アベ冷熱技研のお仕事です(u_u*)

本日は、以前、会社のエアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から、ご自宅のエアコンの取替えと新設をご依頼いただき、お伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV6321S-W ムーブアイmir.A.I+搭載霧ヶ峰と、
三菱電機 MSZ-GV2220-W スタンダードモデル霧ヶ峰の2台をお買い上げいただきました。


既存機はパナソニック製の5.6kwモデルでした。
2016年製で動いてはいますが、不具合が多いのと少し能力不足なため、取替えの方向でご相談いただきました。

ところがですね、既存機はこんな感じで取付けられていました。
まぁ、傾いてるのは取付けた人の技術のなさを物語っている訳ですが、この幅はどうなんですか?

右端は棚があります。


左側は畳の間になっていて、少し天井が下がっています。
これ、このパナソニックのコンパクトなボディだから収まっていますが、現行機種ではここに収まりません。
「ここをどうしようか」という事で、阿部にご相談いただきました。

当初、「ダイキンの空気清浄機能の付いたエアコンに取替えたいんですけど。」というお話でしたが、三菱霧ヶ峰をしっかりとご説明お奨めさせていただいて、お客様ご納得の上、霧ヶ峰でご注文いただきました。

このBlogを長くご覧いただいているみなさまにはご理解いただいていると思いますが、阿部はダイキンをお奨めしません。
これ書き出すと、原稿用紙50枚くらい軽く書けるくらいダイキンには嫌な思いをさせられてきましたから。
そんな製品を、大切なお客様にお奨めする訳にはいきませんね。

それから、本気で空気清浄したいのであれば、エアコンにオマケの様に搭載されている機能では役不足です。
空気清浄機は空気清浄機として、単体で高性能なものが販売されていますから、ぜひそれをご購入されるのが一番です。
エアコンには、故障の原因になる様な余計な機能は必要ありませんね。

あ、すみません、長くなりました...

では作業に掛かります。
パナソニックの取替えは、1階リビングです。
室外機は地上置き。


化粧カバーはチンチクリン、配管キチキチ、プラロックは半分土に埋まっています。
量販店施工がこんな感じですね。
銅管は熱伸縮するので、余長がないと負荷が掛かりますね。

接続されているケーブルは、冷房能力5.6kwで200Vなのに1.6mmを使っています。
メーカーの指示サイズは2.0mmです。
たまに室外機が燃える記事がニュースとかで上がってきますが、こういうのが原因だったりもします。

既存機を撤去しました。


下り天井までは、785mm。


標準的な室内機の幅は、790mm~800mmです。
さすがに室内機を削るとかは考えられません。

そもそもこの穴の高さは何を基準にしてるんですかね?
天井から配管穴の下面まで、310mmしかありません。

新しい室内機の左側を下り天井の高さに合わせると、穴の位置関係はこんな感じになります。
この配管穴は、この建物を建てた建築会社が先に開けていたものです。
ハッキリ言いますね。
施工不良です。

お客様には事前に工事方法をご説明させていただいていているので、この様に進めていきます。

元の穴は、アルミテープでしっかりと塞ぎます。
位置決めをして、背面板を設置。
全体的に下に下げて、少し左へ寄せています。

新しく配管穴を開け直します。


気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


外壁側から見ると、こういう位置関係です。
室内機を左へ寄せたのは、配管穴の縦りを揃えるためです。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


左上はこんな感じです。


配管化粧カバーも新しいものに取替えます。
既存の配管穴はキャップをして、雨水が入らない様にコーキングしておきました。
建物がまだ新しいので残念ですが、仕方ありません。
「裏の方なんで、大丈夫ですよ。」との了解をいただいています。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してリビングが完了です。


午後からは2階へ。
え?...この配管穴の位置って、もしかして...


いやぁ、これも酷いものです...
コンセントの位置を間違えたのか、配管穴の寸法取りを間違えたのか、これで普通に取付けれるとでも思ったんですかね?

コンセントを交わして背面板を当ててみると、こんな感じです。


出来上がっているものは変えようがありません。
やれる様にやるしかありません。
あまりやりたくないんですけど、背面板の一部をカットして取付けます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


室内機を取付けて初めて気がついたんですけど、室内機が浮いてる様に見えますね。
実は壁が波打ってます...残念ですねぇ...
大丈夫ですか?この建築屋さん。

2階なのでハシゴ作業です。
このくらいのスペースがあれば、安全にハシゴ作業ができますね。


こちらもスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
泥ハネ軽減のため、プラロックの下にブロックも敷いておきました。

作業が終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

朝9時スタートで、夕方5時過ぎまで掛かってしまいました...
一人作業で、細々と修正やらあったので、どうしても時間がかかりますね。

「きれいに取付けてもらって、ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。