2025年5月19日月曜日

水漏れする隠蔽配管のエアコン取替えから他2台エアコン取付工事

初めてのお客様のご依頼で、3台のエアコン工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2524-W 霧ヶ峰スタンダードタイプを3台お買い上げいただきました。

当初は1台のエアコンが水漏れするので取替えたいとの事でご相談いただいていました。
既存機はHisense製。

2020年製でまだ全然使えますが、夏場に冷房運転すると水漏れするので使っていないそうです。
量販店で購入されたそうです。
量販店は基本的に隠蔽配管はやらないと思っていますが、お客様が「暑くてたまらないんで、どうしても取付けて欲しい」と無理を言って取付けてもらったそうです。

まず最初に言っておきますが、アベ冷熱技研では他社施工品の点検や修理は行いません。
保証のこともありますし、不具合は施工した業者が責任を取るべきと思っているからです。

今回は修理ではなく、取替えを前提に調査を行いました。
隠蔽配管ですから、壁内のドレン管が詰まっていると新品のエアコンに取替えても水漏れする可能性があるため、事前調査と点検は必須です。
実際にドレンパンに水を注いで、配管が詰まっていないかチェックしました。
かなり注ぎましたが、きれいに流れていきます。
ドレンが詰まっている訳では無いようです。

お聞きすると、大量に水が漏れるわけではない様です。
あぁ...じゃぁたぶんココですね。
機器の後ろに隠れている配管を確認すると、結露してカビが生えていました。
水漏れの原因は、配管穴をパテで塞いでいないため、湿度の高い空気が冷えた配管に触れて結露したものが垂れたものでした。
原因が解ったので、取替えは可能です。

という訳で、他のお部屋の2台も追加でご依頼いただきました。
3台を一人で1日では無理なので、工程は1日半いただいて工事開始です。

室外機はすべてベランダ置きです。

ポンプダウンして既存機を撤去します。
このBlogで何度も書いていますが、隠蔽配管を余長取らずに接続するのは、修理や取替えの経験のない施工者です。

隠蔽配管は、後のメンテナンスの事も考慮した施工でなければなりません。
配管を延長して配管に余長を持たせます。

室内機も撤去しました。

位置決めをして背面板を設置。
配管が短いので、延長しておきます。
簡単に書いてますけど、延長するのはかなり手間が掛かります。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

気密性を確保するため、配管穴をしっかりとパテ埋めしておきます。

室外機に配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

配管距離が15mほどあるため、メーカーの規定量のフロンガスを追加充填します。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して1台目完了です。

2台目に掛かります。
既存機は東芝製。
こちらは特に不具合はありませんが、22年経過しているので取替えをご希望です。

室外機周りはこんな感じでした。

う~ん...なぜこんな事になってるのか...

ポンプダウンして室外機を撤去。

室内機も取外しました。

ここはドレンが上がってますね...
修正はできないのでこのまま進めます。
三菱なら大丈夫なんですよ。

位置決めをして背面板を設置。
配管を延長します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンはきちっと勾配を取って接続。
気密性確保のため、配管穴をパテで塞いでおきます。

室外機側の配管も整理します。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
ガス給湯器の下にあった室外機は、できるだけ離して設置しておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して2台目完了です。
ここまでで夕方を迎えたので1日目は終了です。

2日目は、今までエアコンを設置していなかったお部屋に新設です。
これは簡単に終わるだろうと思ったら...

この部屋もドレンが上がってますね...
このお家の隠蔽配管を仕込んだ職人さんは、隠蔽配管の経験が浅かったんでしょうね。
お気の毒です。

そんな事より、これはどうなんですか?
配管穴に合わせると。コンセントに被ります...
大変な失敗をしていますね。

でもやるしかないんです。与えられた環境で最適な施工を目指します。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

コンセントは位置を下げるしかありません。
隙間ができるところはアルミテープで塞いで、気密性を確保します。

こんな感じで仕上がりです。

室外機はベランダです。
2系統の配管が出ていますが、一つは将来的にも使われないそうなので、気にせず作業を進めます。

余長がギリギリですが、延長せずに接続できそうです。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ここも配管長が15mほどあるので、フロンガスを追加充填します。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して、何事もなかったかの様にお引渡しです。

「お忙しいとこ、丁寧に取付けてもらってありがとうございました。これで不安なく夏を迎えれます。ホントお願いして良かったです。」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿