2020年2月21日金曜日

二日間掛けてエアコン取替工事と専用コンセント増設電気工事

年明け1月にバスカラットをお買い上げいただいたお客様から、エアコン取替工事をご依頼いただき、昨日と本日の二日間掛けて工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2219-W 霧ヶ峰汎用タイプを2台お買い上げいただきました。


既存機の1つは三菱霧ヶ峰でした。
タイマーランプが点滅して、風も出ません。

室外機がまったく反応しないので、恐らく電気系統の故障です。
さすがに部品がない年式ですから、買い替えしか選択肢がありません...

2階で、1階の方には室外機を置くスペースがないため、屋根置きになっていました。

この工法、結構見掛けるんですけど、危ないですよね...
屋根の流れ方向が違うので、この架台の正規の使用方法ではありません。
地震が起こると激しく左右に振られて、屋根の角に掛かっているステンレスワイヤーが切断して落下しますね... 恐ろしい。

電源は、足元のコンセントから延長コードを使っていました。

エアコンは専用回路が基本です。

「とりあえず見積もりしますね。」と帰ろうとすると、「阿部さん、実はこちらの部屋にも古いのがありまして...」

おぉ!これわ懐かしい(*´艸`*)
ナショナル製ですが、軽く40年はいってる感がします。

さすがに動かないみたいで、ずっと放置されているそうです。
室外機の架台の腐食具合が、年月を物語っていますね。

「とりあえずこちらも見積もりしてもらえますか?予算の都合で1台だけになるかも知れませんが(^_^;)」

かしこまりました。
こちらの電源も足元から取ってるんで、専用コンセントが必要ですね。

「いつでもいいですから。阿部さんが空いてる時で。」というお言葉に甘えて、数日バタバタでまったく手付かずでしたが、なんとか御見積書をお渡し。

「ぜひお願いします!」とご連絡いただき、昨日から工事に掛からせていただきました。

まずは既存機を撤去しないと始まりません。

屋根の勾配がキツイ上に、滑りやすい瓦...
雨が降ると絶対上がれませんが、幸い昨日から暖かくいいお天気でのスタートです(^^)

室外機を外すためにバルブのところを見ると、少しオイルが滲んでいます。

バルブキャップがゆるゆるだったので、数年掛けてじわじわ漏れていた様ですね。
いわゆる施工不良です。

架台から室外機を外すためには、この腐ったボルトを外さないといけません。

ここまで錆びるとまったく回りません...
もう上下にボックスレンチを当てて、力いっぱい回してボルトを折ります。
簡単に書きましたけど、急勾配の足場と狭いところに腕を回して、チカラ任せの作業なので、頭の血管は数本切れたと思います(´;ω;`)

そしてこの滑りやすい急勾配を、30kg超えの室外機を抱いて隣の部屋の窓まで...

実は阿部、月曜日からずっと腰痛に苦しんでいます。
痛止薬飲んでおくべきだったと、この時激しく後悔...(´・ω・`)

この後、ずっと腰が痛いのを我慢しながら作業を進めていきます。
室内機も撤去しました。


次にこちら。

こちらの撤去は、一緒に現場に出た親父に担当してもらいました。
こちらも勾配はキツイですが、もし滑っても隣の擁壁があるので下まで落ちることはありません(^_^;)

さすがに架台のナットは回せないので、ディスクグラインダーで切断。

なんとか取外しました。
室外機の底は、ボロボロで底が抜けてました...

室内機も撤去完了。


エアコンの取付け前に、配管穴を利用して専用コンセント増設工事に掛かります。


足元のコンセントも開口部として使って、ケーブルを通していきます。


2階の点検口から、、、


隣の部屋のエアコンのところにもケーブルを。


1階の点検口から、、、


2階から降ろしたケーブルを分電盤の方へ。


洋室に100Vアース付きコンセントを設置。


和室の方にも100Vアース付きコンセントを設置。


分電盤のところで、ブレーカーに接続します。


前回、バスカラット施工時に増設していた分岐ブレーカーボックスに、専用ブレーカーを増設して、コンセント増設工事は完了。

既存のエアコン撤去に時間が掛かったので、ここまでで一日目が終了。

二日目の本日、エアコン取付けに掛かります。
配管穴には貫通スリーブを挿入。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


配管はテープ巻き仕上げ。
架台は、錆びにくい溶融亜鉛メッキ仕上げの屋根置台でしっかりと固定。

屋根置台は、この方向で取付けるのが正規の施工方法です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して洋室の方が完了です。


和室の方に掛かります。
こちらの壁は土壁ではありませんが、薄い石膏ボードにモルタルを塗った壁材なので、土壁同様にビスが効きません。

スライド金具を使って、しっかりと背面板を取付けます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


複雑な屋根構造なので、ハシゴを使って配管を取り回していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


こちらは屋根勾配の向きが違うため、壁面置台を使ってしっかりと固定しました。

壁内の柱にコーチスクリューでガッチリ留めてあるので、地震でも大丈夫です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


お客様に出来栄えを確認していただいて、喜んでいただくのがいつものシメなんですけど、実はお客様はこの二日間お留守でした。

わざわざスペアキーを作っていただいて、「阿部さんの空いてる平日で、いつでもいいですから。信頼をしてますので、すべてお任せという事でお願いします。さすがに仕事休む訳にいかないので、立ち会いができずスミマセン。」と、絶大の信頼をいただきまして、気の引き締まる二日間でした。

今晩帰宅されて、暖かいお部屋でお過ごしいただける様になりましたね(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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