2019年5月29日水曜日

新築のお部屋の壁にシミ?エアコンの水漏れ?疑いを晴らすべく...

1年半前の新築の際に、エアコンをご購入いただいたお客様から、「子ども部屋に取り付けていただいたエアコン近くの壁にシミのようなものが最近出来てまして、クロス一部剥いで調べてもらうことにしたのですが、念のためエアコンの排水回りも診てもらえないかということになりました。お忙しいの重々承知の上なのですが、一度現場見ていただけませんか?」とメッセージいただきまして、昨年の12月にお伺いしていました。


エアコンの下辺りが、薄っすらと黒ずんできています。

一部、クロスを剥いで調査している様ですが、下地にシミはありません。

室内機の配管は右後方出しなので、左側から露垂れする原因は無いと思うのですが...
室内機を外してみました。


確かに、室内機の背面板の壁側は水分があった様で、少しサビが出始めています。

でも上部の方もサビてますよね?
あと、反対側の室内機背面側はサビていません。
という事は、壁側に水分があるという事です。

背面板を留めてあったビスです↓

ビスは首を残して、ネジ側はすべて壁の内部に揉み込まれています。
首側は腐食していないのに、ネジ側がすべて黒く腐食してしまっています。
2年でここまで腐食するくらい、壁の中の湿度が高いんです。

どういう意味か解りますよね?
この壁の中、水浸しですよ...(´・ω・`)

外部配管はこんな感じです。
配管穴は、しっかりとコーキングが効いているので、雨水が侵入するところはありません。


水切りのところには、かなりの水が流れ出た跡が見えます。


この水はどこから来たんだろうかと、興味津々で調査開始。
ここがもの凄く気になります。


阿部は建築については全くの素人です。
でもこの水切りの処理は、どう見てもおかしいと思います。

とりあえず、エアコンが原因ではないという事がハッキリしました。
しかしこれ、大変ですよ。
新築1年半...お気の毒です。

ここまでが昨年12月までのお話です。
エアコンも配管も全部取外しておいて、連絡待ちだったんですけど、本日やっと再取付けにお伺いしてきました。

あら、配管穴も無くなってキレイさっぱり...

外壁も内壁も、全部やり直したそうです...
まぁ、そりゃそうでしょう... 大変だったと思います。

では、再取付けに掛かります。


位置決めをして、背面板を取付けます。


配管穴を開けていきます。


配管穴には貫通スリーブを。


室内機を取付けて、配管類を接続していきます。


外しておいたダクトと配管は再利用。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


外周りはこんな感じで元通りに。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「原因を見付けてもらってありがとうございました。無事に元の子供部屋に戻りました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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