2025年6月16日月曜日

パン屋さんの店舗へエアコン新設と専用コンセント増設工事

いつもお世話になっているCARTABREADさんのご依頼で、エアコン取付工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2824-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

CARTABREADさんは姫原2丁目にある人気のパン屋さんです。
新規OPENの際に電気工事とエアコン工事のお手伝いをさせていただき、それ以降もいろいろとお付き合いさせていただいています。

さて、今回のご依頼はエアコン新設。
業務用の4馬力は作業場に設置しています。

しかし、午後から日が当たる様になる店舗スペースまで冷風が行き届かず、ここ2年ほど悩まれていました。
そこで店舗スペースに家庭用のルームエアコンを付けたらどうだろうか、という事でご相談いただきました。
どう見てもここ(ポスターのところ)にしか取付けできないですね。

室外機が置けれる場所は通路になっているため、室外機を壁面置きにする事にしました。

現地調査にお伺いしたのは5月初旬。
まる一ヶ月お待ちいただいて、定休日の本日、工事にお伺いしてきました。

まずはエアコン専用コンセントの増設から始めます。
分電盤近くの点検口から天井裏へアクセスして、ケーブルを通していきます。

分電盤とは反対側の室内機設置場所へ通していきます。

通りました。

コンセントを取付けておきます。

分電盤には空きがあるので、ブレーカー増設は容易です。

電気工事が完了すると、エアコン取付けに掛かります。
位置決めをして、石綿飛散防止対策を行って配管穴を開けていきます。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を取付けます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部へ回って、室外機を置くための壁面置台を設置。
錆びにくい溶融亜鉛メッキ仕上げの台を使います。

室外機を乗せて配管接続終了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

塩ビ製のドレン管も立ち下げて、室外機周りはこんな感じで完成です。
室外機の位置は、隣の建物の窓の真ん前を避けた高さに設置しています。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「わ、涼しい。コンパクトでいい感じに付きましたね。これでこの夏は乗り切れます。ありがとうございました。」と、ご夫婦でお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年6月14日土曜日

エコオートからフルオートW追いだきへエコキュート取替工事

以前、エアコンをお買い上げいただいたお客様からエコキュートの取替えをご依頼いただき、昨日取替えにお伺いしていました。

三菱電機 SRT-S376U フルオートW追いだきハイパワー給湯エコキュートをお買い上げいただきました。

既存機も三菱電機です。

15年目でまだ使えていますが、四電エナジーサービスのリース品のため契約終了が近づいていました。
リース再契約という流れもありますが、今回は買い取りでいきたいという事で、「阿部さんもエコキュートの工事されてるなら」とご相談いただきました。

実はお話いただいた当初はお断りしようと思っていました。

工事予定が詰まっていて忙しかった事もあるのと、配管も一部やり替えがあったり、設置場所が狭くて一人ではどうにもならないと思ったからです。
エコキュートが座っているところまでのアクセス道は、エアコンの室外機が数台あったり植木が植わっていたりで、大きなタンクユニットを搬出搬入するためには、阿部の肩の高さほどのブロック塀を超えるしかありませんでした。

お客様とお話すると、「前にエアコン取付けてもらった時に、とても丁寧に工事されてたんで、エコキュートこそ阿部さんにお願いしたいと思って相談させてもらったんです。ちょっと他には頼みたくないんで。リースが切れるまでにまだ日があるんで、阿部さんができる時に、二日くらい風呂に入れなくてもいいのでお願いできませんか。」とお願いされまして。
はぃ。時間に余裕をいただきましたので、お断りする理由がなくなりました。

現地調査にお伺いしたのは4月末頃でした。
タンクユニット前面にアクセスするのは、こんな感じで...

家をぐるっと回るとヒートポンプユニットへアクセスできます。
四電Eの認定店の施工と思われますが、いつ見てもこれでいいのか?って思います。

断熱材が短くて管が露出してしまっていますが、この管は紫外線に弱いので...
まぁ、当社も四電Eの認定店ですので、あまり書き過ぎると...

今回取替えにあたって、エコオートからフルオートへグレードアップします。

エコオートは追いだき機能がないので、浴槽までの配管が1本しかありません。
これを行き帰り用に2本の配管に取替えないといけません。

現地調査を終えてお見積りをさせていただき、正式にご依頼いただきました。
それから四国電力へエコキュート取替えのための電力申請を行って、受理されれば工事に掛かります。

工事の予定が詰まっていたのと、お客様のお仕事の都合で昨日と本日の予定で着工しました。
愛媛は梅雨入りしてしまいましたが、昨日は朝には雨が止んで、時折日が差す様な天気で好スタートでした。

早速既存機の撤去に掛かりましたが、一発目でタンクユニットを留めているアンカーのナットが腐食していて外れません...
いつも思うんですけど、なぜ腐食しにくいナットを使わないのか不思議です。
アンカーは流用するので、折らない様にオイルを染み込ませながらじわじわと回して、なんとか3本取外しました。

タンクユニットをずらして、配管の入れ替えをします。

これでもかというくらい配管穴にモルタルを詰めてあったので、削って開口するのにも無駄に時間が掛かりました...

この浴槽アダプターも交換しなければなりません。

浴槽の袖にある点検カバーを開いて、手を突っ込んでの作業です。

外れました。

新しい配管を2本、配管穴から入れていきます。
これも二人でやれば簡単な作業ですが、一人なので時間が掛かります...

なんとか通りました。
アベ冷熱技研では、追いだき配管やヒートポンプ配管にアルミ管を挟み込んだ三層管を使用します。
耐候性のある断熱材が付いているので、耐久性も保温性能も高くなっています。

浴槽アダプターに接続して、、、

アダプターの取替え完了です。
ここまでで午前中が終わりました。
二日の工程なのでゆっくりやろうかと思いましたが、翌日の天気予報を見ると荒れる予報...
ちょっとペースを上げて行きますよ。

昼休憩を終えて、四電エナジーの当社担当さんが新しいエコキュートを配達に来てくれました。
ついでに撤去したリース品も引き取ってもらいます。
日頃からのお付き合いは大切ですね。
二人で来て搬出搬入までお任せ状態で、ホント助かりました。

新しいエコキュートが座ったので、配管類を接続していきます。

アンカー位置を替えられないため、打ち込んでいる既存のアンカーは流用です。
ナットとワッシャは、溶融亜鉛メッキ仕上げの腐食しにくいものに取替えました。
ちなみにステンレスは鉄と相性が悪く、腐食が進むので使いません。
新たにアンカーを打つ場合は、アンカーも溶融亜鉛メッキ仕上げにするのがベストだと思います。

各配管類を接続していきます。

狭いので脚部カバーを取付けるのも一苦労です...
ヒートポンプ配管は転がさず、スリムダクトに収めて建物基礎にしっかりと留めました。

こちらも配管を接続していきます。

カバーを付けると見えないところですが、接続口もしっかりと断熱しておきます。

通水して水漏れがない事を確認後、少しでも作った熱を逃さない様にすべての配管接続口に保温材を掛けておきます。

削った配管穴には目一杯のパテを隙間なく詰めて、気密性確保と小動物侵入防止を行います。

なんとか暗くなる前に外周りが完了。

リモコンを取替えて電源投入。
初期設定を行います。

まだお湯はありませんが、とりあえず試運転。

浴槽アダプターからきちんと注水できる事を確認して、すべての工事が完了です。

結構時間が掛かって手こずる場面もありましたが、雨に降られることもなく順調に作業が進んだので、昨日の夕方6時過ぎには完工できました。

一応二日間の予定でしたので、今朝書類関係のご説明と集金にお伺いさせていただきました。

「昨日大変だったでしょう?休憩なしでやってましたけど、体大丈夫ですか?エコキュート周り見せてもらったけど、きれいに施工されてて、やっぱり阿部さんにお願いして良かったです。」と、ご夫婦で大変お喜びいただき、たくさんお土産をいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ。