2021年12月15日水曜日

20年目の日立床置形エアコンをダイキン床置形エアコンへ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、床置形エアコン取替工事にお伺いしてきました。

ダイキン製 10畳用200Vタイプ お客様支給品です。

既存機は日立製でした。
動かなくなったそうで、メーカーサービスに見てもらったところ、部品がないとの事で修理不可。
2001年ですから、20年目... 部品はさすがにないでしょう...(^_^;)

ネット検索で業者を探していたところ、アベ冷熱技研を見つけていただいたそうです。

室外機は、室内機のすぐ裏に設置されていますが、戸袋があるため配管は床下隠蔽配管になっています。
配管が抜き換え出来ないかいろいろ調査してみましたが、かなり大掛かりになるため既存配管流用とします。

では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去していきます。
この頃の日立エアコンは、室外機の上部で配管を接続するようになっていました。
これ当時賛否両論ありましたが、阿部的にはあまり好きじゃありませんでした。

室内機も撤去完了。
配管動かしてみましたが、やっぱり流用するしかなさそうです。

既存機は100Vで室内機電源でしたが、新しいエアコンは200Vで室外機電源なので、ちょっと加工します。

コンセントを撤去して、室内機内部まではケーブルで延長します。
既存の隠蔽配線は、VVF2.0mmx3cが2本入っているので、片方を内機外機の連絡線に使って、もう片方を電源ケーブルとして使います。

室内機を据えて、配管類を接続していきます。

ダイキンの床置きは今までにも数台取付けてきましたが、もの凄く施工性が悪いですね。
ドレンは真っ直ぐ下に降ろせない位置にあるのに、かなりタイトなスペースで差し込まないといけません。

配管接続はスムーズにできますが、断熱材を巻くスペースが狭いので、かなり頭に血が上ります(´;ω;`)
ここは隙間なく巻いておかないと、結露して床を傷めてしまいますね。

その上から、露たれ防止のために包帯を巻いておきます。

室外機へ取り掛かります。
配管のテープを巻き直しておきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

エアコンの電源が100Vから200Vに変わるので、分電盤のところで切替えます。
2回のリフォームを経ているそうで、増設回路が凄いですね...(・_・;)

200Vのブレーカーに切替えました。

ふっと主幹ブレーカーの製造年を見ると、1984年・・・
37年ですか... 河村にしては優秀ですね(^_^;)
と言うか、そろそろ取替えを検討されておく方がよろしいかとご提案させていただきました。

室外機周りはこんな感じで完成です。

ドレンホースはボロボロになっていたので、塩ビ管に取替えて延長しておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
所々手間取ったところがあって、4時間も掛かって外は真っ暗になってしまいました(..)

実は、三菱霧ヶ峰も検討されていたんですが、足元に吹出口があるのはこのダイキンか、日立のちょっと変わった形のものしか存在してなく、足元が暖かいものがいいとの事でダイキンを選択されました。
三菱も頑張れ!(^_^;)

「わぁ、暖かいのが出てます!結構大変な工事でしたね。ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年12月11日土曜日

隠蔽配管のナショナルエアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

年末が迫ってきて、気忙しい阿部です...(^_^;)

一昨日、リビングのエアコン分解洗浄の再取付けにお伺いしていたお客様宅で、今度は2階寝室のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2521-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は、旧松下電器産業製。
まだ動いていますが、2006年製で15年目なので、壊れる前に取替えです。

こちらのお宅、エアコンはすべて隠蔽配管です。
隠蔽配管の場合、エアコンが壊れてから取替えるとなると、取外して既存配管を流用するために高額な費用が発生する場合もありますから、できれば「そろそろ寿命かな?」というところで取替えるのがいいですね。

では取外しに掛かります。
まずしっかりと冷房運転を行って、配管内の残留オイルをできるだけ室外機側へ回収してからポンプダウンを行います。

ポンプダウン運転で、フロンガスを回収して室外機を取外します。

このエアコン、処分せずにお知り合いの方が引き取られるそうですので、しっかりと封印しておきます。

室内機も取外しました。

なんと、ドレンホースが配管の上にあって、逆勾配になっていました...
よく水漏れしませんでしたね...

位置決めをして背面板を設置。
配管が短いので、ユニオン継手で延長します。(アベ冷熱技研は室内で溶接作業は行いません)

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンはしっかりと勾配を付けて、排水がスムーズになる様に。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「キレイに取付けてもらってありがとうございます。リビングのエアコンも洗浄してもらって新品みたいになったし、ホントありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年12月9日木曜日

今年最後にふさわしいダイキンエアコン取外完全分解洗浄作業

今年もたくさんのエアコン分解洗浄のご依頼をいただきまして、誠にありがとうございました。
今年最後の分解洗浄が完了しました。

いつもお世話になっているお客様のご紹介で、リビングで約5年お使いのエアコン分解洗浄にお伺いしてきました。

ダイキン AN56TEPK-W(2016年製) スタンダードタイプです。

今年の夏、エアコンを停止して内部クリーン運転中に、嫌な臭いが出てきたとの事でのご依頼です。
いやぁ...凄いですねぇ...
お客様にも覗いていただきましたが、「これを吸い込んでたって言うことですか...」と、唖然とされていました(^_^;)

室内機を外していきます。
こちらのお宅は、すべて隠蔽配管です。

大手建築メーカーの隠蔽配管は、なぜケーブルを1.6mmにするんですかね?
このエアコン、200Vで5.6kwです。
もう入れ替えはできないので、何を言ってもどうしようも無いんですけどね。

取外しました。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
実は、再取付けは今度の土曜日の予定でしたが、早めに洗浄ができたのと、他に暖房器具がないとお聞きしていたので、急遽本日再取付けにお伺いさせていただきました。

「早めに来ていただいてありがとうございます。凄い汚れてましたね。これで今晩から気持ちよく使えます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2021年12月8日水曜日

阿部くん、講師をやらないか?冷空会主催の冷凍空調講座を見学

先月25日と本日8日の二日間で開催された、冷凍空調講座に参加してきました。
この講座は、阿部も理事をさせていただいている愛媛県冷凍空調設備工業会が、技能検定を受験するみなさんのために毎年行っている講習会です。

阿部は一級技能士保持者なので、受験する訳ではありません。

話は先々月に逆上ります。
先輩理事から電話をいただいて、「阿部さん、ちょっと話があるんやけど時間取れんかな?」。
嫌な予感はしたんですけど、お会いしました(^_^;)

「実はね、私ももう歳なんでね。そろそろバトンタッチしていかんといかんと思いよるんよ。冷凍空調講座の講師を阿部さんにお願いできんかなと思ってね。」

嫌な予感はハズレました。
阿部は15年以上前、この講座を受けて一級に合格し、技能士会長賞までいただきました。
自分もいつかは教える立場に立って、この資格保持者を増やしたいという思いを持っていました。

でもですね。即答はできません。
自分にまだそこまでの経験もないし、今、どんな感じで講座を開催しているのかも知りません。

今じゃないかなぁ...と思いつつ、「返事はできませんけど、一度講座の開催状況を見学させてください」という事で、がっつり二日間、冷凍空調講座に参加してきました。

技能士を受験する全員が受講する訳ではありません。
希望者のみ、受講料を払っての講習会です。
お金をいただきますから、徹底的に理解してもらうために講師も必死です。

過去問題集は書物としてありますが、それ以外のテキストなどは市販されていません。
先輩方が専門書などを集めて、内容を抜粋してファイリングされたテキストは、とても解りやすくまとめられています。

ホント、この業界発展のために尽力されてきた先輩方に頭が下がります。

講座の内容は、かなりマニアックです。
テキストには載っていない現場での経験など、歳を重ねたボキャブラに溢れていて、頭で想像しながら学習できる戦法です。
いち受講者として聞いていて、とても解りやすい講習でした。

さぁどうする。これを阿部に任せると???
合格率落ちても知りませんよぉ...(^_^;)

今回声が掛かったのは、阿部だけではありません。
なので少し気が楽ではありますが、やりたいのと悩んでいるのと半々、と言うか悩んでる方が大きいかな。

何を悩んでいるかと言うと、この講習会、毎年この時期開催なんです。
二日間だけと考えれば何ともありませんが、さすがに人に教えるためには事前準備と予習が必要です。
この時期の阿部って、毎年地獄の様に忙しく走り回っていますから、とてもとても...

まだ返事はしていません。
が、先輩方には「来年からよろしく」と言われて解散しました(´;ω;`)
忙しすぎて、しばらく悩んでいる時間も取れそうにありませんが。

さて今年も、その技能検定の実技試験の、検定補佐員の委嘱状が届きました。
年明け1月23日に開催される、冷凍空気調和機器施工技能検定の補佐員として、また試験会場で受験生のみなさんを見守りさせていただきます。

一人でも多くの資格保持者が増えることを、心から願っています。
受験されるみなさま、頑張ってください!