2021年8月21日土曜日

12年目で使えなくなったパナソニックエアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4021S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機はパナソニック製の自動掃除機能付きでした。
3年前に分解洗浄をさせていただきましたが、今年、リモコンに反応しなくなったとの事で、既に12年経過している事から取替えをご希望です。

「結局、フィルター自動掃除機能が付いていても意味がなかった。」との事で、新しいエアコンはスタンダードタイプを選択されました。

室外機はこの位置。
基本的に、ガスボンベの近くに電気製品を設置するのはNGです。
これは新築の際に設計ミスされたか、ガス屋さんのミスかですね。
ガス屋さんにとっては、入口からここまで建物のまったく反対側なので、ボンベの搬入が大変ですから、ガス屋さんのミスとは考えられませんね。

エアコンの設置場所はここしかありません。
左側に見える格子は窓ですから、左には寄せることができませんし、左の格子を超えると物置があるため、どうにもなりません。
同じ位置に置くことにします...

スリムダクトは色あせているのと、パナソニック特有の排気ホースが飛び出しているので、この際に取替えます。

まずは既存機を撤去。
壁にアルミテープを貼っているところは、元々ここにコンセントがありました。
以前の洗浄の際に、左下の方へコンセントを移設させていただいた名残りです。
なぜあんな所にコンセントがあったのかは意味不明です。
やっぱり設計ミスですかね?

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

スリムダクトは、外壁に合わせてブラック色で。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してエアコン工事完了です。
「半導体不足でもっと先になるのかと思ってたんですけど、早目に取付けてもらえて良かったです。また他の部屋の洗浄もお願いしたいんで、よろしくお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年8月19日木曜日

落雷による被害の復旧作業(7月13日の続編)

先月、Blogで書きました落雷被害に遭われたお客様のお宅で、エアコン取替え・アンテナ取替え・分電盤取替え・ドアホン取替えの工事にお伺いしてきました。

先月UPした仮復旧作業の模様はこちら↓

この記事をTwitterにUPしたところ、思いもよらず82,000件を超えるインプレッション数をいただきまして、改めてTwitterの拡散力は凄いなぁと思った次第です(u_u*)

先月の作業は、取り急ぎ安全に電気が使える様にするための仮復旧でした。
お客様と保険会社とのやり取りで、一応アベ冷熱技研が提出した見積りの内容で通る見通しというところでお客様のGoを頂きまして、本日お伺いです。

盆休み前から降り続いている雨は、一向に上がる気配はありませんね。
各地で災害も出ている様ですが、この松山というところはホント災害が少なくてありがたいです。
今朝の天気予報では、晴れマークが出ていてビックリしたんですけど、実際のお天気はこんな感じです...
まぁ天気予報当たりませんから...(^_^;)

雨は降っていませんが微妙な天気なので、とりあえず屋根があるベランダのエアコン取替えから取り掛かります。

既存機はダイキン製でした。

落雷のあった翌日から、エラーが出て動かなくなりました。
一応保険会社の意向で、修理の場合と新品取替えの場合の見積りが必要との事で、ダイキンサービスに点検してもらっての見積りと、当社での新品取替えの見積りを提出していました。
まぁ年式が古いですから、一部在庫がない部品もあった様で、新品取替えとなりました。

では作業に掛かります。
このベランダ、木製で排水処理がないため、既存機はドレンホースで立ち下げていました。
ドレンホースはご覧の様に、経年劣化で割れてしまいます。
こうなると、ここから下へボタボタと水漏れを起こすようになってしまいますね。
ここは後ほど改修します。

しかし、なぜこの室内機は壁から浮いているんだろうか?と思ったら。

外して見ると、スライド金具で留めていました...

それも、廻り縁に留めています...(・_・;)
この廻り縁、化粧ですからね。
重量に耐えられるようにはできていません。

しかも、左側に開けられた配管穴は、筋交いを貫通しています。
なぜ右側に開けなかったんですかね?
左に開けるのであれば、もうちょっと下に下げて、左へ寄せれば筋交いに当たることはなかったと思いますが...

もう仕方ありませんね。
配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンは塩ビ管を使って、、、

1階地上まで立ち下げました。
塩ビ管なので、ドレンホースの様な劣化はありません。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してエアコン工事完了です。
三菱電機 MSZ-AXV2521-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

ここまでで午前中が終了。

午後からはアンテナ取替えに掛かります。

そもそもの落雷の原因がこのアンテナでした。
VHFアンテナから飛び込んで、宅内を走り回って破壊されてしまいました...

こちらのお宅のアンテナ側は、少し高台になっていて開けています。
屋根より高い突起物があれば、落雷の危険性は上がりますね。
そういうものは、撤去してしまいましょう。

VHFの給電部は真っ黒になっていました。

宅内コンセントを黒焦げにして、天井裏の分配器を破壊するほどの威力がありながら、同軸ケーブルはキレイなままです。
どういう仕組ですかね?よく解りません(^_^;)

新しいアンテナは壁面取付け。
今回は外壁に合わせてブラック・ブラウン色で。
軒の下に設置しましたから、雷に狙われることはなくなるでしょう。

宅内のユニットで、受信レベルを測定。

前回、分配器やユニットを交換しているので、エラーフリーのいいレベルが出ました。
これでアンテナ工事が完了。

次に分電盤の取替えに掛かります。

外観はキレイですけど、分岐ブレーカー1個は破壊されて、バーはススケています。
1996年製造という事と、横に分岐ブレーカーが増設されていますので、安全のために取替えます。

既存盤を撤去。

新しい分電盤を取付けて、ケーブル類を接続。

コンパクトブレーカー搭載でスッキリ。
予備回路もあるので、将来のエアコン増設にも対応できます。
各ネームは、後日印刷して取付けにお伺いします。

蓋を閉じるといい感じですね(^^)

最後にカメラ付きドアホン。
こういう弱電機器は、雷害の餌食になりやすいですね...

新しいものに取り替えて。

本体の方も、、、

取替えて、動作確認。
きちんと通話もできる様になって、お引渡しです。

「ホント、いろいろお世話になりました。お忙しいのに時間取ってもらってすみませんでした。これ良かったら持って帰ってください。」
と、たくさんお土産をいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年8月11日水曜日

【お知らせ】工事受付の再開とお盆休みのお知らせ

大変長らくお待たせいたしました。
なんと5月から長期間に渡り、すべての業務の受付をお休みさせていただいていましたが、本日8月11日(水)より受付を再開させていただきます。
受付中止中にも、たくさんのお問い合わせやご依頼をいただきましたが、どうにも手が回らずお断りさせていただいたお客様には、心よりお詫び申し上げます。

本日より受付再開をさせていただきますが、既にお盆休みが目前に迫っていますので、そちらのお知らせも。
今年は、8月13日(金)~16日(月)をお盆休みとさせていただきます。

少し長いお盆休みとなりますが、実は明日12日、阿部は第一回目のワクチン接種となります。
副反応が出ると見越して、お盆休み前に接種を決めました。
何事もなくピンピンしていれば電話対応も可能ですが、最悪寝込んでるかも知れません...(^_^;)
という訳で、少し長いお盆休みとさせていただいていますのでご了承ください。

・盆休み中のエアコン修理について
繁忙期の修理については、当社販売品、当社施工物件のみの対応とさせていただいています。
修理対応はできるだけ迅速に対応させていただきますので、お渡しさせていただいている名刺に記載の携帯電話へご連絡ください。
ただし、ほぼ阿部一人で動いていますので、即日対応は叶わない場合もあると思いますので、何卒ご了承ください。

【受付再開に当たっての工事内容について】
毎年の事ですが、エアコン繁忙期のアベ冷熱技研の対応について掲載させていただきます。

・エアコン工事について
エアコン繁忙期は大変工事が混み合っており、ご依頼いただいてから長い期間お待ちいただいている状況です。
誠に申し訳ございませんが、猛暑の中エアコン故障などで命に関わるお客様や、古くから懇意にしていただいているお客様を最優先に工事日程を組んで参りますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

・エアコン分解洗浄について
エアコン繁忙期は受付しておりません。
秋口に受付再開予定です。

・エアコン修理のご依頼について
当社販売品、当社施工物件の修理対応は、通常通りできるだけ迅速に対応させていただきます。
お渡しさせていただいている名刺に記載の携帯電話へご連絡ください。
ただし、ほぼ阿部一人で動いていますので、即日対応は叶わない場合もあろうかと思いますので、何卒ご了承ください。
当社施工品以外の修理につきましては、繁忙期にはお受けできませんので、施工された業者さんへ依頼されるか、メーカーサービスの方をご利用ください。

・エアコン点検及び修理見積りについて
お問い合わせをよくいただきますが、修理見積りは無料ではできません。
工事見積りなど目視で見積りできるものと違って、修理見積りはまず点検作業が必要です。
故障の原因特定をしないと、必要な部品や作業内容を決めることができないためです。
よって、修理見積りの場合は、点検作業費用をご請求させていただきますのでご了承ください。
なお、見積もりの結果、当社へ修理をご依頼いただける場合や、機器の買い替えをご依頼いただく場合には、点検作業費は必要ありません。(いわゆる、他社比較のための相見積りは行いません)

・電気工事について
エアコン専用コンセント増設などの簡易的な電気工事については、エアコン工事と同時にお引き受けいたします。
電気容量を増やす分電盤改修やエアコン専用コンセント増設のみの電気工事は、繁忙期はお引き受けできません。
漏電調査・修理など緊急性のあるものについては、初めてのお客様は対応できません。
過去にアベ冷熱技研へご依頼いただいたお客様のみ対応させていただきますので、ご了承ください。

・CATVのお申込みと工事について
CATVの工事につきましては、アベ冷熱技研で契約お申込みをいただいたお客様のみ対応させていただきます。
現在、愛媛CATVの工事は、お申込みいただいてから宅内工事ができるまでに2ヶ月程度を要していますので、工事日程的には余裕がありますから大丈夫です。
ぜひ、アベ冷熱技研でお申込みくださいませ。

・工事にお伺いする際の新型コロナ感染対策について
阿部は体調万全で、マスクをしてお伺いさせていただきます。
対面でお話する際はマスクを付けさせていただきますが、作業中は熱中症対策のため、室内でもマスクを外して作業を行わさせていただきます。
作業中は窓を全開にしていただいて、できるだけ阿部から離れてください。
阿部は日々、たくさんのお客様と接していますので、お互いの感染を防ぐためにも何卒ご了承ください。

毎年の事ですが、たくさんのご依頼をいただきまして心より感謝申し上げます。
できるかぎりお断りすることのない様に頑張ってはいますが、現在は一人で動き回っておりますので、ご希望に添えないことも多々あろうかと思います。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます<(_ _)>

2021年8月10日火曜日

大手建築メーカー施工の隠蔽配管のエアコン取替工事

13年前の新築の際に、エアコン取付工事をさせていただいたお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2221-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回のご依頼は、2階子供部屋に設置されている、松下電器産業製のエアコン取替えです。
まだ動きますが、温度設定が上手くいかずあまり冷えないと言う症状で、取替えをご希望です。

このエアコン、隠蔽配管になっていて、室外機は1階地上置きです。
室内機は建物の反対側に設置されていて、そちら側は玄関と駐車場のため、室外機を裏へ設置した様です。
はぃ、この一台だけ、アベ冷熱技研の施工品ではありません。
隠蔽配管なので、大手建築メーカーが設置したものです。

では作業に掛かります。
運転できるので、しっかり冷房運転を行い、配管内部の残留オイルを室外機側へ戻します。
その後、ポンプダウン運転を行ってフロンガスを室外機側へ回収。

室外機に繋がっているケーブルを見て、あら残念。
VVFケーブルのGラインタイプを、エアコンの連絡線に使用しています。
電気工事の基本として、緑色はアース(接地)です。
このケーブルは、宅内配線用として、エアコンの専用コンセントや、キッチンや洗面所などの水回りで使用するアース付きコンセントへ電源を送るために開発された製品です。
恐らく、宅内配線で使ったものを流用したんでしょうね。

エアコンの室内機と室外機を繋ぐケーブルは黒・白・赤です。
写真の端子台のところを見れば解りますね。

こう言うのは論外。
電気工事士として恥ずかしくないのか?電気的に繋がってればそれでいいのか?
隠蔽なので流用するしかありませんね。
建物が壊されるまで残る辱しめ。
大手建築メーカーと言えど、施工する業者がこれではお気の毒です。

既存機を撤去しました。

位置決めをして、新しい室内機の背面板を設置。

配管が短いので、ユニオン継手を使って延長します。
※アベ冷熱技研では、木造建物内で裸火を使う溶接接続は行いません。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「あ。よく冷えてます!ありがとうございました!またお願いしますね。」と、よく冷えたお茶をいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。