タイトル通りです。
量販店でエアコンを購入されて、エアコンの取替えに来られた業者さんに断られてしまったとご相談いただきました。







すみません。基本的に夏の繁忙期は、エアコン工事に付随しない電気工事はお請けしていませんが、今回はかなりお困りの様子だったのと、電気容量増ではなく単純な盤交換と専用コンセント増設で一日で終えれる作業でしたのでお請けしました。
既存のエアコンは2階に設置されていて、専用コンセントがありませんでした。

延長コードを使って、足元のコンセントから電源を取られていました。
悪い事例の典型ですね。


まずこの専用コンセントでないところで、エアコン工事を断られるのは当然です。
もうひとつ指摘されたという分電盤。


主幹はブレーカーではなくCKS(カバースイッチ)。
松山市内でも、まだまだこういうのが残っているお宅は多いです。


CKSは銅ヒューズが入っていて、規定電流値を超えるとヒューズが溶断して電気を遮断する仕組みです。
ヒューズが溶けて切れてしまうので、復旧するためには新しいヒューズに交換しなければなりません。
今どき、電気工事屋さんでヒューズ在庫しているところはほぼ無いと言っていいでしょう。
あと、CKSはオーバー電流の遮断しかできません。漏電にはまったく反応しないため、とても危険な状態で電気を使っていると思っていただいても言い過ぎではありませんね。
という訳で、お見積りさせていただき、即日ご依頼いただきました。
では作業に掛かります。
エアコン専用コンセントを増設していきます。

エアコン脇の壁を開口して、コンセントを設置。


建物内の隠蔽配線ができない構造のため、外壁に塩ビ管を沿わせてケーブルを通していきます。


2階ベランダから1階の分電盤まで。


すんなりとはいきません。障害物を避けながら延々と。


こんな感じで分電盤のある玄関のところまで。


内玄関までケーブルが通りました。


ホント暑いですからね、ここまで一人で3時間掛かっています...
分電盤取替えに掛かります。

ここ、かなり悩みました。
鉄箱は土壁に埋め込まれているので、外すことができません。
回路数が多いので、小型の分電盤でもこの鉄箱には収まりません。
仕方ないので、鉄箱の上に新しい分電盤を留めることにしました。
一次側のケーブルは活線です。電気が流れているので慎重にR形端子を圧着します。

鉄箱と盤はこんな感じで取付けています。


各ケーブルを各分岐ブレーカーへ接続していきます。


2階の専用コンセント回路も仕舞いします。


パナソニック製 扉付き分電盤。
主幹60Aに漏電遮断器。分岐14回路のうち3回路予備としました。


これでまた他の部屋に増設も可能です。
2階の専用コンセントで電圧確認を行ってお引渡しです。

あと、一次側のケーブルが外れているのが気になったので、、、


「暑い中ありがとうございました。急ぎでやっていただいてホント助かりました。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、四国電力請負計器認定店です。
第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行いますので、お気軽にご相談ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿