「40万円で買い替え奨められたけど、阿部くんどうにかなる?」と、小学生の頃の同級生からの相談を受けて、点検修理にお伺いしてきました。
三菱電機製の天カセ2方向吹出しタイプの5.6kwのハウジングエアコンです。
調べると2003年発売、2006年製造中止。
風は出るけど暖かくも冷たくもない。。。
新築してから数年でガス漏れが起こって、ガス充填してもらったそうで、それから今日まで7年ほどは順調に動いていたそうです。
他の電器店などにも見てもらったそうで、「原因不明なんで、取替えないといけない。40万円程度掛かります。」と言われたそう。
とりあえず室外機周りを点検します。
あぁ、狭いところに室外機を壁掛け。。。(´・ω・`)
化粧カバーが異常に黒ずんでいますよ?
いや、これ絶対怪しいでしょ?
発見しました。 ガス漏れ。。。 あれ?どこかの業者さんは原因不明って言いましたよ?
ユニオン接続されているところから、かなりの量噴いたのか、オイルでベトベトです(-_-;)
ここ、断熱材剥いだ訳じゃなくて、もともと断熱材巻いてませんでした。。。
ゲージ当ててガス圧測定しようかと思いましたが、運転するまでもなくこの圧力。。。
運転してない状況にも関わらず、外気温10度前後で1.0Mpa以下は、まったくガスがないのと同じ状況です。
状況を説明し、新しいものに取り替えるか、修理にするか判断してもらって、「修理してもう少し使いたい」と言うことで、修理作業に掛かります。
接続部から室外機までの配管を撤去。
断熱材を剥ぐと、オイルでべっとり。。。
間違いなくここから漏れてたんですね。
パッキンの役目も兼ねているフレア接続部は、施工不良で内面が傷だらけ。
これだけ傷があれば、漏れて当然ですね。
そう言えば、一度ガス補充したって聞きましたけど、ここ治さずに充填したんですかね?
酷いもんです。。。
ユニオンの接続口も傷んでいるので、これも新しいものに取替えます。
配管も取り替える訳ですが、5.6kwは2分4分。
4分はベンダで曲げないと折れてしまうため、ベンダを使って曲げ曲げ。
決めた寸法通りに曲げるのは、とても楽しい作業です(*^^*)
ユニオン継手も新しくして、配管を接続していきます。
しっかりと断熱材を巻き付けて、湿気を呼ばない様にビニールテープで隙間なく。
配管の接続が終わると、いつもの様に電動真空ポンプを使って、配管内部を真空乾燥させます。
真空引き作業が終わると、フロンガスを充填します。
規定量、1.5kg。 5.6kwタイプなので結構入ります。
冷房運転で試運転開始。
フロンガスR410A。 外気温10度。 冷房運転ガス圧0.7Mpa。 異常なし。
あとは、暖房運転に切り替えて、温風が出るのを確認してお引き渡しです。
あれ?エアコン取替に40万円掛かると言われたのに、2万円ほどで治りましたよ?(^_^;)
三菱電機製ですからね、まだ5年くらいは使えるハズです(^^)v
「阿部くんに頼んで良かった。母があの子は腕がええよって言よったけん。」と、とても喜んでくれました。
腕がええ? う~ん、40万円儲け損なった時点で経営手腕は無いかとf(^_^;)
まぁ、お客様に喜んでいただけるのが楽しみでやってる様なもんですからね。
アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。
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