2013年12月20日金曜日

マンションでシステムマルチエアコン取替工事

いつものマンションで、昨日・本日の2日間掛けてシステムマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-682AS 室外機×1台・MLZ-GX402AS-IN 室内機×1台・MLZ-GX282AS-IN 室内機×1台・MSZ-222GXAS-W 室内機×1台・MAC-460PW 化粧パネル×2個・MAC-430PW ワイドパネル×2個

もうこのマンションの取替工事も4件目なので慣れたものです・・・と行きたかったのですが。。。(_ _;)

既存機は三菱重工(ビーバー)製で、天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、壁掛形×1台、室外機×1台のマルチエアコンです。


このマルチエアコンが動かなくなったので、普通のルームエアコンを設置されていました。。。


既存の隠蔽配管を利用して、何とか設置されていました。

あれ?でも、3系統あるハズの配管が2系統しかない???

カバーを外して見ると・・・

何という酷いことを。。。
壁出口ギリギリのところでブチ切られています(´・ω・`)
ここで溶接はできないので、リビング部分だけ新たに配管を通さなければいけません。
さて、通るかどうか・・・

毎回書いてますが、このマンションは室内機~室外機の操作ケーブルが使えません。

右側が既存ケーブル、左側が通常エアコンに使用するケーブルです。
ご覧の通り、太さも違えば、本数も違いますね。
屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯。
当時のビーバー製品は、室外機との通信は高負荷にならないため、細いケーブルでもOKだったんです。
現在、各メーカーから発売されているエアコンは、写真下側の「2.0mm×3芯」でなければなりません。
今回のお宅は、ルームエアコンに取替える際に入れ替えを行った様ですが、サイズが1.6mm。。。
要件をクリアできれば使えない事はありませんが、点検するといろんなところでジョイントしてるし、工事方法からしてちょっと怪しい感じがするので、安全性も考慮して2.0mmを使います。

まずは既存室内機を撤去。


この開口部を利用して、新しくケーブルを通していきます。
高さ30cmしか無いので、頭が入る程度のスペースで作業します(+_+)


ユニットバスの点検口を使ったり。。。


どうしても見えない所は、換気扇を外して点検口代わりにしてみたり。。。

あっちこっちから引っ張ったり押してみたりしながら、何とかケーブルが通りました。

配管は、2系統は既存の物を流用できますが、ブチ切られている配管は新たに入れて行きます。
天井から壁内に立ち下がっている所は絶対に通らないため、近くの既存穴を使って天井裏へ配管を入れます。


途中、大きな梁がある所も、何とか無事貫通。。。


外部はスリムダクトで立ち下げます。


既存配管を流用する部分は、配管内部の残留オイルを追い出すため窒素ガスで配管内をブローし、短い配管は溶接延長して配管接続に備えます。


室内機側の工事に掛かります。
室内機を吊る吊りボルトの位置が違うため、新たにアンカーを打ち直し、吊りボルトを設置。

配管のフレア加工とドレン配管を取り回して、室内機に接続できるようにします。

室内機を吊り込みます。


冷媒配管を、トルクレンチを使って適正トルクで締め付けます。


ケーブルとドレン管を接続して、パネルを取付けます。


壁掛けタイプも接続。


配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行なって、異常がない事を確認してお引き渡しです。

実はですねこのお宅、現在リフォーム中なんです。
床張替え終わって、今クロスの貼替え中。
お客様も、作業が終わった部屋へ移りながら進んでいるため、まだクロス貼替えが終わってない部屋は、またパネルの取外し取付けにお伺いさせていただきます。
「全部終わってからでいいんじゃないの?」って思うでしょうが、その間寒い思いをするのはお客様ですから。。。
あと、今回取外したルームエアコンは、分解洗浄して年明けに取付けにお伺いさせていただきます。

三菱電機製エアコンは、本体が1年保証・冷媒回路が5年間の保証が付いていますが、「延長保証が欲しい」方には10年延長保証をお奨めしております。

今回もご説明させていただき、10年延長保証をご依頼いただきました<(_ _)>

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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