2025年2月25日火曜日

スリーブが入っていないのがずっと気になっていたエアコン取替工事

なんかすごく寒いですね。昨日は雪が舞っていたし、今朝は氷点下とか...近年では稀な寒さな気がしますね。
さて、本日はエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV4024S-W・MSZ-AXV3624-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

今回は、4年ほど前にエアコンの点検と補修をご依頼いただいたお客様です。
新築時に施工されたエアコンの配管穴に貫通スリーブが入っておらず、虫が出入りしていた様で、穴のパテ埋めや配管の化粧テープの巻直しなどをさせていただきました。
「次エアコン買い替える時は、阿部さんにお願いしますから。」とお話されていて、この度ご依頼いただいた次第です。

では作業に掛かります。
1台目は日立。2015年製。特に不具合はありませんが、洗浄するよりは取替えとの事で。

室外機はどこだ?と思ったら。

こんなところに置かれていました。
そもそも、ガスボンベと電気製品は2m以上の保安距離を確保しなければなりません。
しかし残念ながらこの状況で、ここにしか置くスペースがありません。
距離が確保できない場合はブロック塀などの不燃隔壁を設けなければなりません。
一応お客様にお伝えして、ガス屋さんにも確認していただきました。
ガス屋さんがどういう回答をしたかはここには書きませんが、このままここへ...

既存機を撤去しました。
はぃ。スリーブは入っていません。
お客様は取替えるまでずっと、スリーブが入っていない事を気に掛けていました。

覗いて見ると、電源ケーブルが...
確認せず一気に穴を開けているとどうなったか。冷や汗もんだったでしょうね。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管化粧カバーも新しいものに取替えました。
これ、手前に室外機置けるじゃんって思いますよね。
ガス屋さんがボンベ出し入れに邪魔になるそうで...

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
いやぁ...狭くて作業が大変でした。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認して1台目完了。

昼休憩を挟んで2台目に掛かります。
こちらは三菱霧ヶ峰。2014年製。まだまだ動きますが、これも取替えご希望です。

既存の配管経路はこんな感じでした。

なんか無理矢理取付けましたねって感じです。
長さが足りなかったのか、カバーに隙間ができていたので、お役様がテープで塞いでいました。


横から見ると、無理矢理感が際立ちますね。

室外機はここに置かれています。

では作業に掛かります。
既存機を撤去しました。

スリーブが入っていないので挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

こちらの化粧カバーも新しいものに取替えました。

こんな感じで仕舞いしました。

まぁまぁ手間が掛かっています。
基礎が御影石の様なタイルなので、ビスを留める下穴を開けるのに神経を使いました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「化粧カバーもきれいに仕上げていただいて、ありがとうございます。ずっと気になってたスリーブが入って良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年2月21日金曜日

オーバースペックのエアコンから配置を変えて適正能力のエアコンへ取替工事

以前、他のお部屋のエアコン取替えや分解洗浄をご依頼いただいたお客様宅で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV2524-W 霧ヶ峰ムーブアイ搭載タイプをお買い上げいただきました。

既存機は松下電器産業製。
まだ動きますが、年式が古いので取替えをご希望です。

このお部屋、8畳程度なのに、既存のエアコンは14畳用でした。
こちらへお引越しの際に移設されたものの様ですが、かなりオーバースペックですね。

今回取替えるにあたって、室内機の配置を変えてほしいとのご希望です。
確かに、お部屋が手前に長細いので、既存の位置では効率が悪いですね。

室外機は隣のお部屋の室外機と共に、二段置きにされていました。

では作業に掛かります。
既存機を撤去しました。

室内機も撤去します。
ビス穴の跡は、白色のシール材で埋めておきます。

配管を抜く際に違和感がありまして...
穴を覗いて見ると、外壁まで50cmもありました。
微妙に逆勾配になっている様で、外したドレンホースから水が出てきました。
逆勾配は直し様がないので、配管の取り回しでなんとかするしかありません。

新しいエアコンを取付けていきます。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

コンセント電圧が200Vなので、、、

100Vへ切り替えます。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

配管の取り回しがなんとも納得いきませんが、この位置の方がエアコンにとって一番効率がいいですね。


アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年2月19日水曜日

築44年の賃貸マンションの一室でリフォームに伴う電気設備改修工事

先月中旬から取り掛かっていた、賃貸マンションの一室をリフォームするための電気工事が完了しました。

築44年になる賃貸マンションの一室です。
毎回オーナー様から、建築とは分離発注でご依頼いただいています。
分離発注ですが、建築屋さんと工程のやり取りをしながら改修工事を進めていきます。

和室は洋室へリフォームされます。
スイッチやコンセントはすべて取替えます。
エアコンは先日のBlogで書きましたね。

他の部屋にもエアコンが付く様に配管穴がありますが、専用コンセントが無いため増設しなければなりません。

まずは建築屋さんが解体工事に入った後、コンセント増設に入ります。
普通「ここは通らんやろ」という所も、壁を開口すればなんとか通ります。
なんとかです。かなり大変ですけど...
壁クロスを貼り替えるので、大工さんには「どこ開口してもええよ。塞いであげるけん。」と言ってもらってるので、心置きなく開口します。

ほんと、なんとか通りました。

分電盤のところもなかなか大変です...
大工さんが後から大変なので、できるだけ開口箇所を少なく。

ダウンライトの開口部も利用しますが、天井から壁に落とし込む部分はどうにもなりません。

開口部を下から覗くとこんな感じです。
こんなところ通していいのか?という所を通すしかありませんから。

なんとかなんとか3回路引きました。

他にも、洗面所は鏡と洗面器しかなかったところに洗面台が座るので、ここにも100V電源が必要。
洗濯機のコンセントも位置が低いので、少し上に移動。

古い換気扇もすべて取替えます。
トイレの換気扇は、天井下地と天井ボードの間に挟まれる様に取付けられているので、外すのが地獄です...

全身に石膏ボードの切粉を浴びながら開口を広げます。

なんとか外れました... さっきから「なんとか」ばっかりですね...

この開口部を利用して配線作業を行います

トイレの照明と換気扇が1つのスイッチで同時に点く様になっているので、回路を分けて換気扇は遅れて消えるスイッチにします。
便座用のコンセントも位置を変更しました。

途中、建築屋さんがテレビのユニットの位置を変えてほしいとのご希望で、床を貼る前に配線を延長しておきました。

ここまでが先月の作業でした。
器具付けの日は、阿部の予定が空いていた日を建築屋さんに伝えていたので、それを目標に大工さんもクロス屋さんも頑張ってくれた様です。(ありがたいです)

クロスが新しくなって、部屋の雰囲気が見違えます。
古い分電盤を撤去して...

扉付きの新しい分電盤に取替えました。

コンセント類もすべて取替えて、電圧測定で異常なし。

テレビの受信レベルもきちっと測定して異常なし。

スイッチ類もコスモシリーズに取替えます。

凄いホコリまみれだった換気扇も新しく。

チャイム式だったものをカメラ付きドアホンへ。

照明器具はすべてLEDへ。

すべて点灯して、異常がない事を確認して工事完了です。
あとは設備屋さんが水回りの器具を取付けて、美装屋さんにきれいに仕上げてもらって完工ですね。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。