いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン分解洗浄にお伺いしてきました。
日立JC空調 RAS-JT28FE4(W)(2016年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。
昨年末にご相談いただいていたんですが、今回のご依頼のメインは洗浄ではなくて、水漏れ対策です。
夏場、冷房運転をすると右側の方から水が垂れてくるそうで、「修理するついでに洗浄も」というご依頼です。
外部配管はスリムダクト仕上げで、きちんと横引き部分も勾配が取れているので、外観は問題なし。
室外機に目をやると、、、あらぁ...
このドレンホースはダメですね。
地上に転がしていると、排水が溜まってヘドロ状になって詰まりますし、カナブンなどの虫が入って詰まる事も多々あります。
水漏れの原因は、ドレンホースの詰まりの様ですね。
では、取外しに掛かります。
しかしこれ、ケーブルの被覆むぎ過ぎって、よく見掛けます。
室外機は微妙に振動してますから、最悪漏電しますね。
施工された方はポリシーの欠片もない様です。
このエアコン、6年ほど前に取替えた様で、某百貨店の外商で購入されたそうです。
酷い施工が次々と出てきますよ。
ダクトカバーを外した際にビスを無くしたのか、3本必要なところが1本しか留まっていません。
配管穴にはパテ埋めされてないし、スリーブなんかは入っていません。
配管接続部は断熱不良です。
この部分は隙間なくテープを巻いておかないと、冷房運転の際に配管が結露して、ダクト内は水浸しになる上、最悪はナットが腐食してガス漏れを引き起こす場合もあります。
ここにも水漏れの原因がありました。
横引きされたダクト内で、ドレンホースが波うっているので、ダクトに勾配が付いていても流れが悪くなっていました。
配管を外すと、フレア面はガタガタ...
素人工事も甚だしいですが、お客様、この工事にお金を払ったんですか?...
室内機を外して見ると、既存の穴の位置がシビアですね。
しかも60φなので、貫通スリーブも入りません。
苦労して取付けた形跡がありますが、こういう場合は高さ250mmのエアコンを提案すべきですね。
まぁ、設置後6年ですから、どうにもなりませんが。
お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。
エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。
熱交換器↓
ボディ内部↓
ドレンパン↓
ファン↓
洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
さて、この穴。
小さいので広げようかと思ったんですが...
外壁側の穴の位置を下げてしまうと塗装跡が見えてしまうので、今回はこのまま流用します。
めちゃめちゃ重い室内機を、天井ギリギリのところまで持ち上げて掛けます。
今回は穴が小さすぎてスリーブが入らなかったので、内側からしっかりとパテ埋めを行い、気密性を確保します。
外部配管を接続します。
断熱材は隙間なくテープを巻きつけて、ドレンホースはダクトに沿わせて勾配を確保。
外壁側もしっかりとパテ埋めを行い、気密性確保と小動物侵入防止。
室外機のケーブルも、きちんと作り直して接続しておきます。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機は土の上にベタ置きにされていたので、ブロックで嵩上げしました。
転がしてあったドレンホースは、地上に触れない様にカット。
これで夏場の水漏れに悩まされることもなくなりましたね。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「あ~良かった。これで安心してこの夏エアコンが使えるわ。キレイにしてもらってありがとう。ホント助かったわ。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)
アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。
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