2019年4月25日木曜日

他社施工のエアコン分解洗浄で再取付け時に手直しいろいろ

以前お世話になった方のご紹介で、今回初めてご依頼いただいたお客様からエアコン分解洗浄をご依頼いただきました。

ダイキン F63RTCXP-W(2014年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。


取外し前の状態です。
ん???


配管穴が見えてますね(^_^;)

200Vなのに、ご丁寧にアース線が付いていますよ?

200Vエアコンのプラグにはアースが付いているので、差し込むだけで接地ができます。

このアース線、室内機の裏で分岐されていて、室内機と室外機へ接続されていました。
丁寧と言えば丁寧ですけど、プラグにアースが付いてますし、室内機と室外機は銅管で繋がっていますから、必要はありません。

この設置された業者さん、丁寧なんだろうなぁと思いながら室内機を外しに掛かって、それが反対の意味だと気付きました。
どうも、エアコン工事の経験が浅い業者さんの様ですね。


断熱材をビニールテープでしっかりと巻いていないので、配管が露出してしまっています。

ボディカバーの内側には、露タレした跡が残っていました。

断熱がしっかりできていないため、銅管が結露して真っ黒になっています。
ナット接続部分は、白く粉を吹いていますね。


配管穴に貫通スリーブはありません。
4分管なので曲げにくかったのか、配管穴を広げています。


極めつけは室内機・室外機の連絡ケーブルが1.6mm...
6.3kw200Vのエアコンに1.6mmのケーブルを使用するとは、なかなかの強者とお見受けいたします(*μ_μ)

これは安全上さすがに見逃せないので、再取付けの際に取替えさせていただきますね。

さて、室内機内部はこんな感じです。

リビングで5年ご使用。
お客様にお見せすると「うわっ!これカビですか?わぁ...気持ち悪い...(^_^;)」

お預かりした室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


断熱材を隙間なくビニールテープで巻き付けます。
隙間があると、そこから湿気が入り込んで結露してしまいます。


ビニールテープを巻いたところは、しっかりと補助断熱しておきます。


連絡ケーブルを1.6mmから2.0mmへ取替えます。

たかが太さ0.4mmの差ですが、許容電流値がまったく違います。
6畳用など容量の低いエアコンなどでは、1.6mmでもOKと謳っているメーカーもありますが、基本的にエアコンの連絡ケーブルは2.0mmです。
安全にエアコンをご使用いただくために、アベ冷熱技研では2.0mmを基本としています。

それから、貫通スリーブが入らない配管穴...


室内側・室外側共にパテ埋めをして、気密性を確保しておきました。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「ありがとうございます。これで気持ちよく使えます。また他の部屋もあるので、時期みてまたお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

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